オン&オフブロードウェイで話題となっている数多くのステージ作品で、“どれを見ればいいのか分からない!”と迷っている人が結構いるのではないだろうか。ゴールデンウィークを目前に控え、ニューヨークへ旅して舞台を楽しみたいという人のために、米NEWYORK.comが選出した、この春おすすめのオン&オフブロードウェイ上演作品を紹介したい。今回はストレートプレイ編として、5作品をナビゲートしよう。
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・『Fish in the Dark』
公演期間:2015年3月5日(木)から7月19日(日)まで
劇場:コート劇場
本作は、大人気コメディドラマ『となりのサインフェルド』のクリエイター、ラリー・デヴィッドの脚本による喜劇。家族の死を経験した15人ほどの登場人物のひとり、ノーマン・ドレクセルはラリーがモデルになっている模様で、ジェリー・アドラー(『グッド・ワイフ』)やロージー・ペレス(『リップスティック・ジャングル』)、ジェイソン・アレキサンダー(『となりのサインフェルド』)らが出演している。
・『ザ・オーディエンス』
公演期間:2015年3月8日(日)から6月28日(日)まで
劇場:ジェラルド・シェーンフェルド劇場
1952年から2012年の即位60周年を祝うダイヤモンド・ジュビリーの記念式典まで、エリザベス2世と歴代総理大臣たちがバッキンガム宮殿で繰り広げた謁見が描かれる。非公開の謁見内容は文書にも残っておらず、そんな女王と首相たちの謁見を題材に作られた作品だ。映画『クィーン』でエリザベス2世役を演じたヘレン・ミレンが、同役で出演していることでも話題を呼んでいる。
・『The Heidi Chronicles』
公演期間:2015年3月19日(木)から5月3日(日)まで
劇場:ミュージック・ボックス劇場
大ヒットドラマ『MADMEN マッドメン』のペギー・オルセン役で知られるエリザベス・モスと『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち』でラリー役を演じるジェイソン・ビッグスが出演。エリザベス扮する美術を専門とする歴史家ハイジ・ホランドの、高校時代から歴史家としてキャリアを築くまでの20年間がストーリーとして展開される。どのように彼女が、フェミニズムや政治、男性に対処し、母として人生を生きていくかが描かれる作品。
・『スカイライト』
公演期間:2015年4月2日(木)から6月21日(日)まで
劇場:ジョン・ゴールデン劇場
ロンドンで質素に暮らす教師キーラのもとに、かつて不倫関係にあったトムが突然現れる。トムの妻アリスに、不倫がバレがことがきっかけで彼のもとを去ったキーラだったが、アリスが亡くなったことを知らされ二人の関係が再燃する。だが、レストラン起業家として成功したトムとの価値観の違いは大きく、キーラは埋めることができない溝ができてしまったことに気づくのだった…。キーラ役を演じるのはキャリー・マリガン(『華麗なるギャツビー』)で、相手役トムにはビル・ナイ(『タイタンの逆襲』)が配役されている。
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・『Hand to God』
本公演期間:2015年4月7日(火)に開幕
劇場:ブース劇場
テキサス州サイプレスに住む子どもたちは、悪魔の手から逃れるために聖書に従うように教えられていた。そこへ、キリスト教パペット(人形)部の学生がその教えを実行しようとしたところ、ある敬虔な若者のパペット、タイロンが人格を持ってしまう。口が悪くブっ飛んだ性格のタイロンが、聖書の教えに反した欲望を実現させるように、周りの人々をそそのかしたことで起こる騒動を描いたコメディだ。
この春おすすめのオン&オフブロードウェイの上演作品の紹介も、次回で最終回。どうぞお楽しみに。
Photo:『スカイライト』(c)John Haynes