東出昌大初舞台、カズオ・イシグロの音楽と夕暮れをめぐる物語『夜想曲集』

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2015年5月11日(月)より東京・天王洲 銀河劇場にて『夜想曲集』が上演される。本作は、1989年にブッカー賞を受賞した『日の名残り』や『わたしを離さないで』で世界的に著名な英国作家、カズオ・イシグロが2009年に発表した自身初となる短篇集が原作。これまでに書きためていた短篇を集めたのではなく「短篇集を書くつもりで書いた」という意欲作で、収められている5篇はどれもが独立した作品として完成度が高くテーマと状況が繋がっていて全体でひとつの世界を形成している。

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今回はこの5篇の中から、往年の名歌手が27年目のハネムーンで訪れたベネチアで妻に別れのセレナーデを歌う物語「老歌手」、才能はあるのに醜男のため売れず整形手術を受けたテナーサックス奏者が体験した夜の散歩の物語「夜想曲」、ある女性から特別なチェロの訓練を受けた若者の別れと再出発の物語「チェリスト」の3篇を選び、ひとつの戯曲として再構築。人生の夕暮れに直面し心揺らす人々を、音楽にのせて切なくユーモラスに描く。

脚本を手がけたのは“井上ひさし最後の弟子”と言われ第58回岸田國士戯曲賞にノミネートされるなど、確かな筆の力で注目を集める演劇ユニットてがみ座主宰の長田育恵。演出は、『ロンサム・ウェスト』(2014年)『HISTORY BOYS』(2014年)で3回目の読売演劇大賞優秀演出家賞に輝いた新進気鋭の演出家、小川絵梨子が務める。出演は、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)で日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞し、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』での好演も記憶に新しい東出昌大。東出は、本作が初舞台となる。共演には、『クリプトグラム』(2013年)以来2度目の小川演出への出演となる安田成美ほか、近藤芳正、渚あき、入来茉里、長谷川寧、中嶋しゅうが参加。

研ぎ澄まされた感性がぶつかり、これまでにない舞台が誕生することになりそうだ。『夜想曲集』は、2015年5月11日(月)から5月24日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。その後、大阪・広島・富山でも上演予定。

【お知らせ】『夜想曲集』アフタートークイベントの開催が決定!
・5月14日(木)19時開演
登壇者:小川絵梨子(演出)・長田育恵(脚本)・阿部海太郎(音楽)
・5月15日(金)14時開演
登壇者:東出昌大・安田成美・近藤芳正・渚あき・入来茉里・長谷川寧・中嶋しゅう
※上記公演回のチケットをお持ちの方が参加できます。

【お知らせ】キャストと一緒にプログラムに載れちゃう!?『夜想曲集』音楽団募集中!
詳しくはホリプロの『夜想曲集』公式ホームページにてご確認を。

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