る・ひまわりと明治座が、日本人が愛する“勧善懲悪”時代劇のブームの再来と新たな“時代劇スター”の輩出を目指してタッグを組んだ。このプロジェクトのはじまりとして舞台『滝口炎上』が2015年5月29日(金)・30日(土)に東京・明治座にて上演される。その製作記者会見が、2月8日(日)都内で行われた。会場には滝口幸広、大河内奈々子、安西慎太郎、村上ショージ、山崎銀之丞、大和田獏、演出家の板垣恭一が登場した。
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演出を務める板垣は、時代劇への思い入れを込めて「人間関係って僕の持論では4つしかないと思うんです。家族、恋人、仕事、友達…そのすべてが時代劇には入っています。昔の時代劇に対するリスペクトを込めたリメイクみたいなものを、このメンバーで作れればと思います」と語った。『滝口炎上』というタイトルは滝口が主演を失敗しても言い訳になるかなと勝手につけたと言いつつ、未来にかけてブレイクしてほしいと信頼を寄せる。
“トークに定評がある”と紹介された滝口は、本作への出演を母に報告をしたところ「よかったね、有終の美じゃん!」と言われたと語り、会場の笑いを誘った。その上で、「炎上させて頂きます!このお話は、ちょうど昨年の今頃に頂きまして。それから1年経って、思った以上に大きな形で記者会見を開いてもらえるのを嬉しく思うとともに、プレッシャーを感じています。まだ終わる予定はないので(笑)有終の美にならないように、でも、“美”にはなれるように一生懸命務めていきたいと思います」と意気込んだ。
過去数回、滝口と共演経験のある大和田は「トークに定評があるのは知りませんでしたが、確かに楽屋や稽古場では、非常にユニークな楽しい会話をさせて頂いております(笑)こんなに大きな記者会見って珍しい。改めて、この滝口くんにかける期待の大きさが表われていると思います。本当に“炎上”してしまわないように、がんばっていきたいと思います」と茶目っ気たっぷりにコメント。
本作の主人公は、江戸幕府三代目将軍・徳川家光。身分を隠して江戸市中に紛れ込み、ときには悪人を成敗!斜に構えていて、いい加減で、ボンボン将軍と陰口を叩かれる家光の本当の素顔とは。たったひとりの女に恋をし、それを将軍という身分ゆえ隠さなければならない…切ない恋愛模様入り交じり、時代を存続させることの難しさ、そして、若いながらもその重責を負いながら生きている家光と、それを支える家臣たち。天下泰平のその先の、若き将軍の国づくりの物語。より良い国づくりを目指す先人たちの未来への“想い”を描く。
5月29日生まれの滝口は、この公演中に30歳の誕生日を迎える。ゲッターズ飯田が予言していた「2014年ブレイクする」という話を2015年まで持ち越し、ブレイクを目指す。「どの時代も始まる時には目新しいもの。新しいスタイル、文化としてのプレゼンが出来たらいいと思う」と心構えは充分だ。
『滝口炎上』は2015年5月29日(金)~30日(土)まで東京・明治座にて上演される。