弱小高校演劇部を舞台に描かれた青春群像小説「幕が上がる」。この小説に惚れ込んだ『踊る大捜査線』シリーズの本広克行が、映画を監督し、かつ舞台をも演出するニュースは、以前当サイトでもお伝えしたとおり。この舞台『幕が上がる』が2015年5月1日(金)からZEPPブルーシアター六本木にて上演されることになった。
関連記事:こちらも汗と涙の青春群像劇!激富の舞台『シコふんじゃった。』
主演である演劇部の高校生たちには映画版同様「今、もっとも輝いている少女たちに演じてもらいたい」という想いからももいろクローバーZの5人(百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏)が抜擢された。圧倒的なライブパフォーマンスや、従来のアイドルとは一線を画す成長ぶりと輝きが、本作の登場人物に重なってのキャスティングだ。
映画は喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』)により脚本化されたが、舞台の脚本は、原作者である平田オリザが自ら手掛けるという。舞台版では小説で描かれているある一時に焦点を当て、ドラマを更に掘り下げて小説、映画では描かれていない彼女たちの心情を丁寧に描いていく。
平田は、舞台版について「演劇の楽しさとももクロさんの元気の良さがオーバーラップするような作品にできればと思っています。なおかつ、せっかく私が台本書くので「同時多発会話」など、私のテイストをできるだけ出して、うまくそれが融合すればいいなと思います。ももクロのファンの方は、ライブを見ることはあっても生の演劇を観るということはあまりなかったと思いますので、ぜひ新しい世界を体験していただきたい。演劇ファンの方は、僕自身あたらしい挑戦になると思いますので、他ジャンルの融合を楽しんでいただきたい」とコメントしている。また演出を担当する本広は「舞台版は、演劇演劇している口語演劇をしてみたいと思っています。ももクロには稽古期間をしっかり取っていただいて、歌も歌わせない、持ち歌を一切歌わないガチの演劇作品を作りたいと思っています」と語っている。
舞台『幕が上がる』は、2015年5月1日(金)~2015年5月24日(日)、ZEPPブルーシアター六本木にて上演される。チケットは、2015年4月4日前売開始。