舞台「パタリロ!」加藤諒にインタビュー「初座長!カンパニーを統率できるようにがんばります!!」

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2016年12月に東京・紀伊國屋ホールにて上演される舞台「パタリロ!」。10歳のマリネラ国国王パタリロ・ド・マリネール8世(通称:パタリロ)が巻き起こす騒動を描いた魔夜峰央原作の漫画が舞台化される。パタリロを演じるのは、現在TVや舞台に引っ張りだこの加藤諒だ。この度、「パタリロといえば加藤諒」と言われるほど完成度の高いビジュアルで話題を集める加藤に謁見!上演に向けての心境、意気込みを聞いた。

舞台「パタリロ!」加藤諒インタビュー

――以前から「パタリロ!」のことはご存知でしたか?

漫画は読んだことがなかったんですけど、キャラクターとしては知っていました。今回、改めて漫画を読んでみて「これをやるんだ・・・!」って結構な衝撃を受けまして(笑)。

――今回の主演が決まったときの感想は?

まず、生身の人間がやったらどうなるんだろう?って思いました。自分がどうやれるのか不安もあったんですけど、魔夜先生とお話させていただく機会がありまして。「あなただったらやれる」というお言葉をくださったので、覚悟ができました。

舞台「パタリロ!」加藤諒にインタビュー_3

――原作者である魔夜先生のお墨付きをもらったんですね!

そうなんです。そう言っていただけたのなら、もうやるしかないです!ネットユーザーの皆さんも良いと言ってくださっていたので、その期待を裏切らないようにしたいですね。

――この作品は、もしかしたら加藤さんの親世代の方が詳しいかもしれないですよね。出演が決まった時、ご両親からはどんな反応がありましたか?

「あれをやるんだ。しかもアンタが!」みたいな感じでしたね(笑)。同世代の方にも「お母さんが観に行きたいって言ってるから、一緒に行くね」って言われることも多くて。キャストには、ミュージカル『テニスの王子様』に出演されていた方もいますし、老若男女、幅広い世代の方々が観に来て楽しい舞台になるのかなって思ってます。

――「パタリロ」といえば、作品に登場する人気ギャグの一つ「クックロビン音頭」があります。あれはかなり人間離れした動きが特徴ですが・・・。

そうですよね・・・!「クックロビン音頭」に関しては、出てくるかどうかは分からないんですが、僕はやりたいと思っています。

――「クックロビン音頭」をやるのかどうか、ファンの中でも話題になっているそうですよ。

実はビジュアル撮影の時に、「クックロビン音頭」のポーズも撮ったんですよ。ちょっとやっただけで翌日筋肉痛になるくらいだったので、やることを想定して、柔軟と筋トレをやっておいた方がいいかなと。僕、そんなに体が柔らかくないので・・・。

舞台「パタリロ!」加藤諒にインタビュー_5

――他に「ゴキブリ走法」とかもありますよね。あれはさらに人間離れしている動きですが。

漫画とアニメを観て、一番に「ゴキブリ走法」はどうするんだろうと思いました。そんな早く足を動かせないし(笑)。でも、演出の小林顕作さんはアナログな手法ですごく素敵な演出をされる方なので、何かうまい方法で「ゴキブリ走法」も表現できるんじゃないかと楽しみにしています!

――ちなみに、パタリロ殿下とご自身との共通点はありますか?

パタリロって“かまってちゃん”なんですよね。やっぱりそこは10歳の子どもなんだなって思いました。でも、僕もけっこう“かまってちゃん”なので・・・マネージャーさんに「褒めて!褒めて!」って言ったり(笑)。そんなところは、パタリロに似ているかもしれないですね。

舞台「パタリロ!」加藤諒にインタビュー_4

――今、目の前にしても素晴らしい再現度なのですが、ビジュアルについてのご自身の感想はいかがですか?

衣装合わせがあった時、僕の眉毛をどうするかっていう“眉毛問題”が出まして(笑)。実際のパタリロは細眉なので。僕は眉をメイクでつぶして細くするのかなと思ったんですけど、スタッフさんは「せっかく加藤諒がやるんだから、眉はそのまま残しでいきたい!」と言ってくださいまして。ビジュアルが解禁になった時、少し不安だったので、周りの方に「眉毛太いままなんだけど、大丈夫かな?」と聞いたら「眉毛が気にならないくらいの完成度になってる!」と言ってくれたので安心しました。一部の方は、眉毛が細い方がいいって思っていらっしゃるかもしれませんが、本番ではそれが気にしないくらいのパタリロを演じられたらいいなと思います。

――演じる上では、パタリロ役にどうアプローチしていこうとお考えですか?

自分がやるからには、自分らしさを入れていきたいと思っています。原作には、現実離れした部分もあるけれど、生身の僕らが演じることで「本当にパタリロの世界がどこかにあって、パタリロたちはそこでずっと生きているんだ」って、観ている方に感じてもらえるようにしたい。そういうパタリロを演じたいと思っています。

――佐奈宏紀さんのマライヒ、青木玄徳さんのバンコランについての印象も聞かせてください。

マライヒ役の佐奈くんについては、佐奈くん自身がすでに美しいですよね。一方で、彼はわりと声が低いんです。そこがどうなるのか楽しみ。バンコラン役のツネくん(青木)は、もう本当に漫画から飛び出してきたようで!二人とも、一緒に舞台上で演じるのが楽しみです。

――最後に、この作品に期待していること、意気込みをお願いします。

好きなダンスや身体表現も、きっと活かせる部分があると思うので、がんばりたいなと思います。また、初座長であり、国王役ということもありますので、男だらけのカンパニーを統率していけるように、そして、皆さんについてきてもらえるように、努めたいと思います!

舞台「パタリロ!」加藤諒インタビュー_2

◆舞台「パタリロ!」
12月8日(木)~12月25日(日) 東京・紀伊國屋ホール

◆プロフィール
加藤諒(かとうりょう)
1990年2月13日生まれ、静岡県出身。2000年、バラエティ番組『あっぱれさんま大先生』でデビュー。その後、個性派俳優としてTVドラマ、バラエティ番組、映画、舞台、CMと幅広く活躍。代表作は、ドラマ『主に泣いてます』(CX)、『学校のカイダン』(日本テレビ)、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(NHK)、ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ)、映画『デトロイト・メタル・シティ』、『金メダル男』、舞台『中の人』、残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-』(初演・再演)など。現在、大河ドラマ『真田丸』(NHK)で石合十蔵役を演じている。

(C)魔夜峰央/白泉社(別冊花とゆめ・メロディ・花LaLa online)

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