リーダーの座を争う四年生に六年生も加わり大騒動!ミュージカル『忍たま乱太郎』第15弾レポート

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2025年5月23日(金)に東京・東京ドームシティ シアターGロッソにて『ミュージカル「忍たま乱太郎」第15弾 走れ四年生! 戦え六年生!~閻魔岳を駆け抜けろ~』が開幕した。初日当日に公開ゲネプロと取材会が行われ、湯本健一、鈴木祐大、反橋宗一郎、大谷誠、秦健豪、川口ナオ、輝山立、松原凛が登壇した。

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目次

忍ミュ15作品目は個性が強すぎて団結力のない四年生をフィーチャー

尼子騒兵衛の人気漫画「落第忍者乱太郎」及びそれを原作としたテレビアニメ「忍たま乱太郎」を舞台化した、ミュージカル「忍たま乱太郎」(通称:忍ミュ)。2010年の始動から15作品目の節目を迎え、さらに多くのファンを魅了している。

第15弾となる今回の公演では、個性が強すぎて団結力のない四年生が学園長先生の思いつきでリーダーを決める決戦の様子が描かれる。六年生監視のもと、知力・体力・時の運を制した者だけに与えられるリーダーの称号を目指す四年生たちは、怯えながらも決戦が行われる断崖絶壁の閻魔岳の頂上を目指すが、謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)が現れて・・・。

出演は、忍術学園 六年生として、立花仙蔵役に湯本健一、潮江文次郎役に渡辺和貴、中在家長次役に新井雄也、七松小平太役に坂垣怜次、食満留三郎役に鈴木祐大、善法寺伊作役に反橋宗一郎が前作より引き続き出演。

忍術学園 四年生として、平滝夜叉丸役に西岡諒佑、綾部喜八郎役に大谷誠、田村三木ヱ門役に沖矢悠、浜守一郎役の秦健豪、斉藤タカ丸役の川口ナオ。

忍術学園 一年生として、猪名寺乱太郎役に塩田宙/沼澤圭、摂津のきり丸役に長谷川悠大/猪股怜生、福富しんべヱ役に山口澄晴/田村祷真がそれぞれWキャストで参加する。

さらに忍術学園の関係者として、大川平次渦正役に迫英雄、土井半助役に一洸、山田伝蔵役に今井靖彦、小松田秀作役に輝山立、山田利吉役に松原凛、ドクタケ忍者隊として、稗田八方斎役に幹山恭市、キャプテン達魔鬼役に高橋光らが出演。

そして、謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)として、天馬役に翁長卓、黒衛役に小林嵩平、鉄幹役に吉田邑樹、一颯役に野間理孔が出演する。

四年生キャストを引っ張る大谷が感極まって涙を見せる

新キャストである秦と川口、そして松原が、忍ミュへの出演が決まった時の心境を質問されると、まず秦が「決まった時は、めちゃめちゃに嬉しかったんですけれども、正直、嬉しいよりも先に驚きと不安がとても大きかったです。浜守一郎くんはすごく熱血なキャラクターですけど、僕は熱血なキャラクターを演じさせてもらうのが初めてで、自分に務まるのかという不安と、僕で決めてもらったっていう驚きが最初は大きかったです」と振り返った。

川口は「決まった時はまずびっくりしました。びっくりして、大丈夫かなってなりました。初めての舞台で初めての奈落ちということで、穴に落ちるんだと思って……びっくりしました(笑)。でも、びっくりしましたけど、嬉しかったです」とびっくりを連発。続けて「稽古場で、先輩方や演出の竹本(敏彰)さんをはじめ、いろんな方がご指導くださって、斉藤タカ丸さんという役を演じる嬉しさが日に日に強くなっていったのを感じたので、びっくりしました(笑)」と、さらなる“びっくり”の連発に登壇者たちも笑顔を見せた。

川口の言葉を受けて、松原も「びっくりしました(笑)」と答えると、六年生の登壇者たちからツッコミを受けて、松原は思わず苦笑い。改めて「僕自身、ちっちゃい頃から忍者になるのがずっと夢で、忍者の代表作として出れること、そして実際に劇場で何回か見させていただいたんですけども、とても憧れの強い舞台だったので、もう思わずガッツポーズでした」と心境を明かした。

六年生キャストと大谷が、この新しい仲間を迎えての稽古の雰囲気を問われると、湯本は「今回、六年生と四年生が委員会などのペアで動くシーンが多々あるんですけども、私が演じる仙蔵と大谷誠が演じる喜八郎は、今回一緒になるシーンが全くなくて、他のキャストさんたちが一緒のシーンをやってるのを僕は寂しいなと思いながら見ていたんですけども、逆にみんなと一緒に歌ってる誠ちゃんが1人だけで立ってるのを見ていると、それも寂しいなって思いながら見ていました。ですけど、みんなはすごく楽しそうに和気あいあいと稽古を進めていて、いい空気の中、本番に挑めるんじゃないかなと思っていて、僕は僕の中で頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」と呼びかけた。

鈴木は「四年生として入ってきてくださった皆さんと、山田利吉でで入ってきてくださった凛くんとか、あとクモタケ忍者隊の皆さんが入ってきてくださったことによって、稽古が始まる前はガラッと雰囲気が変わるのかなと思ったんですけど、いい意味で今までの忍ミュの稽古の雰囲気と言いますか、カンパニーの雰囲気は変わらずにここまで来ることができたかなと思っております。それで、逆に新しく入ってきてくださった皆さんが、僕らのその輪の中にすぐ入り込んできてくださったおかげで、ずっと一緒にやってきたんじゃないかという信頼感とか、そういったものもあるまま、今こうして劇場に乗り込むことができました」と答えた。

反橋は「四年生の新キャストが非常に優秀で、なんとしてもこの役をものにしてやるぞという気概を稽古からずっと感じてました。四年生で集まって練習することが多くて、だから、誠も新キャストが入ったことによって、一回り成長してリーダーシップを取るようになったりとその姿を見ていて、俺らも頑張んないとなみたいになることもありました」と大谷を褒めながら気を引き締め、「クモタケ忍者隊とか凛が入ってきたことによって、またアクションの幅が広がるし、僕は第7弾からやってるんですけども、7弾より前にやっていた演出が今回は復活してたりして、それはこの劇場でしか見れなかったので、昨日の場当たりで初めて見て、みんなで客席から本当にすげえなと思っていました。これを早くお客さんに見てほしいなと思っています」とアピールした。

反橋からの称賛の言葉に感極まったのか、嬉し涙を浮かべた大谷は、「稽古が始まる前に大変で、僕が色々やることがいっぱいあるかなって思っていたんですけど、ふたを開けてみたら全然そんなことなくて、彼らもすごく頑張ってくれたし、思ってるよりも忍ミュのみんなが一緒にやろうってやってくれて、全然平気でした」と吐露し、「本当にみんなに助けてもらって、キャストのみんなに芝居のこととか、みんなから教えてもらってるのとか見て、俺がやらなくてもいいことがいっぱいあったんだな、もっと相談すればいいなとかすごく思って、僕もすごくいい経験になりました」と振り返っていた。

加えて、大谷は四年生キャストたちのそれぞれの魅力について、「滝夜叉丸役の諒佑は21歳で、僕と12歳も違うんですけれども、本当に真面目でしっかりしていて、演出の竹本さんからのオーダーを明日にはもうできるみたいな状態で持ってきてくれるので、すごく器用な子だなって思っております。田村三木ヱ門役の悠はそもそものポテンシャルが高くて、ダンスも歌もお芝居もちゃんとしてるので、相談することもあったんですけど、悠は本当に信頼できる子だなと思っております。浜守一郎役の健豪は、声がとても素晴らしくて、歌も上手だし、彼もポテンシャルが高くて、なんでもできるタイプで、お芝居がすごくしっかりしているので、安心してシーンを見てられるなというイメージです。そして、斉藤タカ丸役のナオは本当に頑張ったんです! 楽しみにしててください。ここではあんまり言いたくないですって感じです(笑)」と語った。

そして、第13弾からの出演となる輝山からの「13弾からの奇跡の電撃加入から3年目ということで、あの衝撃から3年経ちました!」との言葉に、登壇者たちから「あんまりそれ自分で言わないと思うんですけど」とツッコミが飛んで、会場から笑いが起こった。続けて、輝山は「ゴールデンルーキーとして参戦させていただいて(笑)、迎えてくださったというイメージが強かったんですけど、もう気づいたら新しい仲間たちを迎える側になっています。その橋渡しがずっとこのカンパニーではされてきているのを、改めて新しいキャストが入ってくることで忍ミュ・ファミリーなんだなと実感しています。そういえば僕もこうやってスッと入れたなみたいなことを、どんどんしてあげたくなるような、そういう温かいカンパニーの空気が、何よりもこの忍ミュの世界観を作っているなと思います」とカンパニーの魅力を語った。

四年生リーダーは誰だ!? 忍ミュオリジナルの忍者隊も登場し、大騒動が勃発!

乱太郎役は塩田、きり丸役は長谷川、しんべヱ役は山口の出演バージョンで行われた公開ゲネプロ。物語は、謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)がドクタケ城で暗躍するシーンから始まる。一方、忍術学園では、学園長の言いつけで四年生がリーダーを決めなければならなかったが、個性が強すぎて団結力がない四年生は未だにリーダーを決めることができず、学園長はお怒りモード。

困った四年生たちは六年生に相談すると、六年生たちは閻魔岳での勝負を提案する。だが、閻魔岳には不穏な気配が漂っていた。そして、四年生リーダー決めの争いのさなか、クモタケ忍者隊、ドクタケ忍者隊、さらには利吉に小松田も閻魔岳に現れ、大騒動が巻き起こっていく・・・。

今作もシアターGロッソの高低差の大きいダイナミックなセットに、プロジェクションマッピングを駆使した迫力のあるステージと、奈落落ちなどの魅力が満載。そこに歌とダンス、忍者ならではの様々な武器を用いてのバラエティに富んだ殺陣などのアクションが展開し、忍ミュならではの見どころたっぷりのミュージカルとなっている。

今作の物語は、テレビアニメ「忍たま乱太郎」のエピソード「四年生頂上決戦!」を原案としており、アニメのセリフなども散りばめられながら、忍ミュオリジナルのクモタケ忍者隊が登場するなど、アニメ版のエピソードを知っている人たちにも新しく楽しめるストーリーとなっている。

前作では六年生と五年年生が総登場しての対決という物語だったが、委員会のペアなどで六年生を通しての四年生たちの魅力を存分に引き出しているのも注目ポイントだ。

そこに、愛らしさ爆発の一年生キャストと、フリーの売れっ子プロ忍者・利吉の有能忍者ぶりとキレキレなアクション、そして、利吉を振り回すトラブルメーカーの「困った小松田くん」に、忍術学園の関係社たちとドクタケ忍者隊も加わり、あかるく、たのしく、ゆかい!な忍ミュがステージ上で繰り広げられる。

『ミュージカル「忍たま乱太郎」第15弾 走れ四年生! 戦え六年生!~閻魔岳を駆け抜けろ~』は5月23日(金)から6月8日(日)まで東京・東京ドームシティ シアターGロッソ、6月13日(金)から6月15日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演。

(C) 尼子騒兵衛/NHK・NEP
(C) ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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ミュージカル「忍たま乱太郎」第15弾 走れ四年生! 戦え六年生! 〜閻魔岳を駆け抜けろ〜公演情報

公演情報
タイトル ミュージカル『忍たま乱太郎』第15弾 走れ四年生! 戦え六年生! 〜閻魔岳を駆け抜けろ〜
公演期間・会場 【東京公演】2025年5月23日(金)〜6月8日(日) 東京ドームシティ シアターGロッソ
【大阪公演】2025年6月13日(金)~6月15日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
スタッフ 原作:尼子騒兵衛 著「落第忍者乱太郎」より アニメーション「忍たま乱太郎」
原案:アニメーション「忍たま乱太郎」より 「四年生頂上決戦!」(脚本:石山優子)
脚本・作詞・演出:竹本敏彰
音楽監督・作曲・編曲・スーパーバイザー:玉麻尚一
振付:当銀大輔
殺陣:高橋光
殺陣監修:今井靖彦
キャスト 【忍術学園 六年生】

立花仙蔵:湯本 健一 潮江文次郎:渡辺和貴 中在家長次:新井雄也
七松小平太:坂垣怜次 食満留三郎:鈴木祐大 善法寺伊作:反橋宗一郎
【忍術学園 四年生】
平滝夜叉丸:西岡諒佑 綾部喜八郎:大谷誠
田村三木ヱ門:沖矢悠 浜守一郎:秦健豪 斉藤タカ丸:川口ナオ
【忍術学園 一年生】
猪名寺乱太郎[A]:塩田宙 摂津のきり丸[A]:長谷川悠大 福富しんべヱ[A]:山口澄晴
猪名寺乱太郎[B]:沼澤圭 摂津のきり丸[B]:猪股怜生 福富しんべヱ[B]:田村祷真
【忍術学園 関係者】
大川平次渦正:迫英雄 土井半助:一洸 山田伝蔵:今井靖彦
小松田秀作:輝山立 山田利吉:松原凛
【ドクタケ忍者隊】
稗田八方斎:幹山恭市 キャプテン達魔鬼:高橋光
竜鬼:小笠原竜哉 俊鬼:伊藤俊 来鬼:来夢 統鬼:川合立統 曇鬼:開沼豊
【謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)】
天馬:翁長卓 黒衛:小林嵩平 鉄幹:吉田邑樹 一颯:野間理孔

公式サイト https://www.musical-nintama.jp/
公式SNS X(Twitter):@nin_myu_info
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