渡辺翔太×森本慎太郎で現・帝劇最後の『DREAM BOYS』幕開け【レポート】

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『DREAM BOYS』舞台写真

2024年10月9日(水)に東京・帝国劇場にて『DREAM BOYS』が開幕した。初日当日に開幕記念会見が行われ、渡辺翔太(Snow Man)、森本慎太郎(SixTONES)、少年忍者(田村海琉 織山尚大 川﨑皇輝 内村颯太 深田竜生 黒田光輝 檜山光成 久保廉 小田将聖 元木湧 北川拓実 青木滉平 安嶋秀生 ヴァサイェガ渉 鈴木悠仁 瀧陽次朗 川﨑星輝 山井飛翔 長瀬結星 豊田陸人 稲葉通陽)、紫吹淳、鳳蘭が登壇した。

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渡辺翔太×森本慎太郎が受け継いだ『DREAM BOYS』

2004年1月の滝沢秀明主演による初演以来、若々しく、パフォーマンス力を備えた最旬のタレントによって、大切に演じ継がれてきた『DREAM BOYS』。18年間の長きにわたり、亀梨和也(2004~2012年主演)、玉森裕太(2013~2018年主演)、岸優太(2019~2021年1月主演)、菊池風磨(2021年~2022年主演)らを中心に、毎年様々な組み合わせで演じられてきた。

2019年の公演から、演出に堂本光一が関わり、作品を磨き上げてきた本作。現・帝国劇場最後の公演となる本公演では、前作(2023年9月)に続き、主演にSnow Manの渡辺、チャンプにSixTONESの森本が続投。さらに今作は総勢21名の少年忍者が出演し、うち9名が初参加となる。

初演以来20周年にあたる本作で公演回数は750回を超える見込みで、2025年2月に建て替えのため一時休館を控える現・帝国劇場最後の『DREAM BOYS』となる。

渡辺翔太「最後にふさわしいキャストと思ってもらえるように」

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会見では、まず渡辺が「2024年、今年で帝国劇場がいったんクローズし、それに伴ってここで行われる『DREAM BOYS』もいったん幕を閉じるいうことで。帝国劇場の最後、そしてこの『DREAM BOYS』の幕をいったん自分たちで閉じられるということは、ジュニアの頃から思い返すと本当に感慨深い経験だなと思います。なので、観に来られるお客さんは『DREAM BOYS』を観ながらも、帝劇の劇場内も目に焼きつけていただくと、思い出になるんじゃないかと思います」と挨拶。

森本は「最後ということで変に力を入れすぎると、よく分からない動きをしてみんなに迷惑かけたりしてしまうので(笑)、最後だということは認識しつしつつも、あんまり意識せず、自分本来のできる最大のパフォーマンスをこの舞台にぶつけて、悔いのないように千秋楽まで走り抜けたいです」と意気込みを披露。

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そして、少年忍者を代表して川﨑(皇輝)は「今年節目となる『DREAM BOYS』という作品に、例年まではメンバーから数名で出演させていただいたところなんですが、今年は21人全員で出演させていただけるというので嬉しく思っております。グループの力で、少年忍者の力で、全員の力を合わせて、翔太くんと慎太郎くんの『DREAM BOYS』を華やかに力強く盛り上げていきたいです」と意気込みを語った。

そんな後輩のしっかりとしたコメントに渡辺は「僕たちよりしかっりしたコメントですね」と感心し、笑いを誘った。

『DREAM BOYS』舞台写真

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紫吹は「宝塚を辞めて役者として初めてのスタートがこの帝国劇場でした。なので、そんな頃にも思いを馳せながら、そしてまたこの帝国劇場でのたくさんの先輩方が紡いできた歴史に立ち合えることに感謝をしつつ、このメンバーの皆さんと千秋楽まで元気に頑張りたいなと思っております」と意気込んだ。

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鳳は「お稽古場で、このSTARTO ENTERTAINMENTの子たちのダンスと歌がものすごく進化してるのを観て本当に感動して、振付の先生に『ものすごくみんな上手になったね』って言っていました。この舞台で1ヶ月毎日やることですごく身につくということが、あなたたちを見てつくづく思いました。これからも舞台を愛して頑張ってくださいね」とメンバーたちにエールを送ると、全員が「ありがとうございます!」と応えた。

製作発表会見の際に渡辺と森本が堂本にお願いしていた楽屋のれんの話題になると、渡辺は「僕と慎太郎がのれんを持っていないっていうお話から始まり、光一くんにお願いをしたところ、最初は今からだと間に合わないと言われたんですけど、しっかりと初日を迎える前に頂きました。本当にかっこいい先輩です」と先輩を称えながら喜びを露わにした。

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渡辺が青色で、森本が緑色だというのれんについて、渡辺は「アイドル特有のメンバーカラーというやつです。光一くんが僕らの世代のグループのメンバーカラーを把握してたとしたら嬉しいし、知らなくて調べてくれてたのならそれも嬉しくて、この気遣いが本当にグッときました」と満面の笑みを浮かべた。

堂本からの演出はどのようなものだったかと問われると、森本は「この記者会見の前なんですけど、光一くんが通しやゲネの後に、細かい修正や目線の位置だったり、立ち方だったりと、当たり前のことからすごく細かいところまで、ずっと本番が始まるギリギリまで教えてくださりました。ダメ出しもしてくださったりするので、去年とまた一味違った『DREAM BOYS』な感じもすごくしてますね」と説明し、その変化について「去年観てくださった方からすると、台詞のニュアンスがちょっと変わってるなとかあります。僕たちは去年やって今年もやるというので、変化を感じてますけど、初めて観てくださる方にはこの変化はわからないですね(笑)」と答えて笑いを誘った。

渡辺も堂本の演出について、「とにかく段取り臭くならないようにと何度もおっしゃっていた印象が今年はありました」と説明すると、「去年は初めてで、そこで初めて先輩との接点が生まれたっていうのもあったので、去年はいかに光一くんの演出を踏襲できるかっていうことに多くをさいていたんですけど、今年はそれを経てるので、光一くんのアドバイスにもうちょっと自分らしさというのりしろを付けられたらいいなという思いです」と役作りを語った。

その渡辺の言葉に、ゲネプロを観た人たちから「2人の演技がすごく深くなっていた」という声が上がっていることを告げられると、渡辺は「やっぱり分かりましたか」と即答し、会場も笑いが起こった。

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少年忍者の出演について、川﨑(皇輝)は「光一くんからも、年齢が1つ上がってるからこそ言葉数をあえて減らして動きで表現できるようにと指導をいたただいたりとか、そういう年を重ねてこんなにまだ変わる余地があるんだなって思いました」と稽古を振り返った。

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そして、昨年からキャスト変更という形のチャンプチームについて、織山からの「自分と深田、檜山、安嶋、そして星輝の5人で・・・」という発言に、同じくチャンプチームの1人として出演する元木が「ちょっと待てえー! 忘れてる! 忘れてる!!」と勢いよくツッコむと会場も爆笑に包まれた。

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改めて、織山は「この6人でチャンプチームをやらせていただいてるんですけど、去年7 MEN 侍がやられていた役をやらせていただいて、僕が(中村)嶺亜くんの腹刺しシーンをやらさせていただいてるんですけど、先ほど光一くんから腹刺しの指示があって、『織山、腹を刺されたらなんて言うか知ってるか?』と言われて、分からないですと答えたら『なんじゃこりゃあーーー!! って言うんだ』と言われたんですけど、元ネタを全然知らなくて・・・」と、松田優作の『太陽にほえろ!』での名言にジェネレーションギャップを感じた裏話を披露。続けて、「この台詞を言ったらめちゃくちゃ怒られるんでしょうけど、そういうテクニックも教わったので(笑)。チャンプチームを気合い入れてやらせていただきたいなと思っております」と力を込めた。

記者から、初日に『なんじゃこりゃあ』を披露するかと尋ねられた織山は「頑張れば」と苦笑いを浮かべると、渡辺が「それをやったら僕が叱ります(笑)」と釘を刺した。

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そんな少年忍者たちの勢いについて、渡辺は「それこそ今の記者会見でもエネルギーを感じています。元木のツッコミみたいなああいう欲を(笑)。ジュニア特有のこのギラギラした感じっていうのは本当にちょっと忘れてたなとか(笑)。自分も年齢を重ねてるんだなとしみじみ感じています。このギラギラ感がいいなっていうのと、こういうの忘れちゃいけないんだなっていう反省を感じています」と思いを明かした。

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最後に、森本は「今、SixTONESでは髙地(優吾)、京本(大我)、僕の3人がそれぞれ舞台に立っていますが、各々メンバーに負けないように森本慎太郎らしく『DREAM BOYS』で輝いてパフォーマンスし、そして少年忍者のエネルギッシュさとパワフルなものにも負けないように、最後の帝国劇場というステージを楽しみながら駆け抜けていきます」と力強く宣言。

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そして、渡辺が「帝国劇場がいったんクローズというタイミングで、現段階での『DREAM BOYS』はこれで幕を閉じるんですけども、そこに自分たちを選んでいいただけたことを光栄に思いながら、キャスティングしてくださったスタッフの方々、そしてファンの皆さんに、本当に最後にふさわしいキャストだなって思わせられるようなエネルギーを客先にぶつけて、千秋楽を本当に駆け抜けて楽しんでやっていけたらいいなという風に思っています」と会見を締めた。

『DREAM BOYS』は、2024年10月9日(水)から10月29日(火)まで東京・帝国劇場にて上演。

(取材・会見写真/櫻井宏充、舞台写真/エンタステージ編集部 1号)

『DREAM BOYS』公式サイト

【公式サイト】https://www.tohostage.com/dreamboys/
【公式X(Twitter)】@toho_stage

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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