100点un・チョイス!舞台『私たち・・・』本間日陽らが真実を探り合う戯曲推理【レポート】

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100点un・チョイス!『私たち・・・』舞台写真

100点unチョイス!の新作公演『私たち・・・』が、2024年8月31日(土)に東京・赤坂 RED/THEATERにて開幕した。本作は、ある事件が起こった町に、再び集められた関係者たちが真実を探り合う“戯曲推理”となっている。

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10周年を迎えた「100点un・チョイス!」

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「100点un・チョイス!」は。2014年秋に相馬あこ(主宰)によって旗揚げされた。モットーは、「全てにおいて100点満点をゴールとせず、最後まで妥協しない作品作り」。2024年は10周年として、3月に舞台『フール』を上演した。

『私たち・・・』の出演者には、元NGT48の本間日陽、別府由来、桑原勝、鈴木つかさ、熊手萌、黒澤美澪奈、元HKT48の宮﨑想乃、すがおゆうじ、桐田伶音、 相馬あこ、福元あかり、岩代莉佳【A】/鈴宮来菜【B】(Wキャスト)、さかもとりるは【A】/伊藤京子【B】(Wキャスト)、佐藤菜々子【A】/羽太愛華【B】(Wキャスト)、添田陵輔(世が世なら!!!)/渡部真也(Wキャスト ※出演回は【A】【B】とは異なる)が名を連ねている。

舞台『私たち・・・』は過去の事件の謎に迫る推理劇

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物語は、二つの時間軸を行き来する。一つは2016年、夏。ある田舎町の合宿所に、演劇の稽古のために高校生たちが集まっていた。そこで不思議な殺人事件が起こってしまう。現場に居合わせたのは、9名の学生と教師1一人。

加害者となったのは、当時17歳の月島鈴華(本間)だった。しかし、目撃していた生徒も教師も、どういう状況だったのか、なぜ犯行に至ったのか、口裏を合わせたように「ショックで覚えていない」と言う。

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もう一つの時間軸は、それから8年が経過した現代。ある人物から連絡を受け、 大人になった当事者たちは再び顔を合わせることとなった。「話せることはすべてあの時話した」「もう8年も経っていて何も覚えていない」「少しずつ前に進めているのに壊さないで」と口々に言う参加者たち。しかし、一同を集めた人物は「事件の真実を知っている」が告げたことで、それぞれに過去の記憶をさかのぼっていく。

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本作は、事件がなぜ起こったのか・・・いわゆる「ホワイダニット」を探るミステリー作品。そこに、高校生の青い心が混ざり合い、それぞれが抱える心情が少しずつ濁っていく。

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舞台は、主人公・月島鈴華を演じる本間が、物語の行く末を暗示する台詞から幕を開ける。ぽつりぽつりと吐露しながら、青と赤の照明を浴びるその姿は、複雑な人生を歩むことになってしまった少女の心情そのもののようだった。

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時をさかのぼると、場面は和やかな田舎町、明るい夏の一日へと変わる。舞台上には、階段状のセットが組まれている。どうやら、市の事業の一環として演劇を作るプロジェクトとして高校生を集めて合宿を行うようだ。久しぶりに顔を合わせる幼馴染や、演劇経験者など、その関係性は様々。

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誰もが、公演を成功させよう、作品を良いものにしようとしていたはずなのに。少しずつ、歯車が狂っていく。そして、いつも感じている「演劇」の持つ力の副作用的な一面が絡み合って、予想もしなかった“真実”へとたどり着く――。

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「どんでん返し」というと、ミステリーのネタバレだ!と言う方もいらっしゃるかもしれないが、それを言ってなおあまりある衝撃の結末を、ぜひ劇場で目にしてほしい。

100点unチョイス!の新作公演『私たち・・・』は、9月8日(日)まで赤坂・RED/THEATERにて上演。上演時間は約2時間(休憩なし)を予定。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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