「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていた、和久井健の人気漫画を原作とした舞台『東京リベンジャーズ』(通称:リベステ)の第4弾となる「―天竺編―」が、2024年8月29日(木)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて開幕した。初日前には取材会と公開ゲネプロが行われた。
『東京リベンジャーズ』あらすじ・物語は東卍は壊滅の危機へ――
同作は、どん底の人生を送る26歳のダメフリーター・花垣武道が、中学時代の人生唯一の彼女だった橘日向の悲劇的な運命を変えるため、2017年から2005年へタイムリープし、悪党連合“東京卍會(東卍)”の一員としてさまざまな戦いに身を投じていく物語。
第4弾となる今作では、東卍とその最大の敵・天竺の抗争、壱番隊隊長に就任した武道が立たされる苦境、東卍の総長である“マイキー“こと佐野万次郎の心が闇へと落ちていくきっかけなどが描かれている。
舞台『東京リベンジャーズ ―天竺編―』取材会で木津つばさ、松田凌らがドラマの奥深さをアピール
そんな今作の記者会見に出席したのは、花垣武道役の木津つばさ、佐野万次郎の松田凌、東卍の壱番隊副隊長・松野千冬役の植田圭輔、東卍の副総長である“ドラケン”こと龍宮寺堅役の陳内将、マイキーの因縁の相手である天竺総長・黒川イザナ役の北村諒の5名。
33名のキャストによる鬼気迫るバトルが展開するなど、さらにスケールアップした第4弾について、木津が「前回よりもキャストが多くなったこともあり、“リベステ”(舞台『東京リベンジャーズ』の略称)もどんどん進化しています。新しいキャストの皆様による、新しい風を感じながら稽古させていただきました」と充実した表情を浮かべると、松田も「とても洗練されてきた印象があります」と自信を口にした。
また“リベステ”初出演となる北村は「稽古では、ここまで舞台『東京リベンジャーズ』を作り上げてきたみんなの熱量や絆を感じることができました」とチームワークの素晴らしさが印象に残っていると語った。
続いて見どころについて、植田が「この物語で武道は、ジェットコースターのような感情を背負っています。余韻、余波が残る作品になっているのではないでしょうか」と武道のドラマについて挙げると、陳内は「可動式のセットなど舞台装置に力が入っています。観ていて『すごい』となるのではないでしょうか」とステージ演出もポイントであると話した。
会見の最後には、松田が「僕は演劇の力を信じています。自分も、舞台を観に行って夢を与えられた人間です。皆様の目の前で俳優たちが総合芸術を演じている感動は、言葉にしがたいものがあるはず。そういう瞬間を楽しみにしてください」とメッセージをおくると、木津も「舞台上で一人一人が繋がっていく様や、汗や涙などの心の叫びは、劇場でしか体感できないはず。舞台『東京リベンジャーズ』で描かれている、登場人物たちの生き様を観て欲しいです」と力を込めた。
舞台『東京リベンジャーズ ―天竺編―』前作のラスト、裏切りのシーンからスタート
記者会見後には、公開ゲネプロが行われた。物語は、前作の舞台『東京リベンジャーズ ―聖夜決戦―』で東卍の仲間を裏切った参番隊隊長・稀咲鉄太(結城伽寿也)が追放される場面からスタート。そんな稀咲が暗躍し、イザナを擁する天竺が次々と東卍のメンバーを襲撃。東卍は壊滅の危機へ陥っていく。
ステージ上だけではなく、客席も使って繰り広げられるアクションシーンの数々は迫力たっぷり。特に東卍を追い詰める天竺の凶暴性には、観客も身震いさせられるのではないだろうか。
加えて今作では、各登場人物の、怒り、憎しみ、悲しみ、嫉妬などの感情がより奥深くあらわされている。タイムリープをするたびに状況が悪化してしまうことに、もがき苦しむ武道の姿。信頼しあっていたはずの東卍のメンバーたちの関係性に亀裂が走っていくところ。そして、それぞれの生き方を変えてしまう残酷な出来事。先行きが読めない衝撃的な展開の数々に目がくぎ付けになるはず。
舞台『東京リベンジャーズ ―天竺編―』は8月31日(土)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、9月4日(水)から9月16日(月・祝)まで東京・IMM THEATERで上演。
またリベステ第5弾が2025年夏に上演されることも発表された。
舞台『東京リベンジャーズ ―天竺編―』公演情報(チケットなど)
(C) 和久井健・講談社/舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会