2024年10月から11月にかけて、待望の再演が決定したブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』。「美 少年」の岩﨑大昇がグランドミュージカル初主演を務めることが明かされていたが、新たに星風まどかをはじめとする追加キャストが発表された。星風は今年5月26日に宝塚歌劇団を退団しており、本作が退団後初の舞台出演となる。
『ニュージーズ』とは
『ニュージーズ』は、ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・グループ製作により初演され、トニー賞8部門ノミネート・2部門受賞、ドラマ・デスク・アワード6部門ノミネート・2部門受賞した人気作。ブロードウェイでは2年間で通算1,004回公演を達成している。
日本では2020年の全公演中止を経て、2021年に初演を迎え、第29回読売演劇大賞作品賞に輝いた。
物語の舞台は、1899年のニューヨーク。今を懸命に生きる新聞販売少年たち“ニュージーズ”の、夢や葛藤、決意を込めた奮闘ぶりを、美しいメロディと躍動感溢れるダンス・ナンバー盛りだくさんで描く。
音楽は『美女と野獣』『アラジン』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇るアラン・メンケンが担当。作詞はジャック・フェルドマン、脚本は『ラ・カージュ・オ・フォール』『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタイン。
演出は、『エリザベート』『モーツァルト!』『レディ・ベス』『1789 -バスティーユの恋人たち-』、『ロミオ&ジュリエット』、『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』など、多くの大ヒット作を生み続ける小池修一郎(宝塚歌劇団)が、日本初演に続いて再び手掛ける。
岩﨑が演じるのは、“ニュージーズ”のリーダー的存在であるジャック役。そして、星風は若き女性記者で“ニュージーズ”を応援するキャサリン役を演じる。
さらに、“ニュージーズ”の一員でありながら少し他の少年たちとは異なるバックグラウンドを持つデイヴィ役は加藤清史郎が初演に続いて続投。ジャックの弟的存在で足の不自由な孤児クラッチー役は横山賀三が新キャストとして務める。
また、バーレスクのスターでジャックの絵の才能や人柄を認める人物メッダ役は霧矢大夢が初演から続投、利益のために“ニュージーズ”への新聞の卸値を引き上げようと画策する新聞社オーナー・ピュリツァー役には新キャストとして石川禅が決定した。
ミュージカル『ニュージーズ』は、10月9日(水)から10月29日(火)まで東京・日生劇場にて上演後、兵庫・福岡を巡演する。
『ニュージーズ』出演者コメント
◆ジャック役:岩﨑大昇
ジャック役の岩﨑大昇です。以前、先輩である京本くんが演じられていたこの作品を任せていただけることになり、とても光栄に思います。観劇させていただいた当時、まさか自分がジャックを演じる日が来るとは思ってもいませんでした。それが現実となった今、心から嬉しい気持ちと主演を担う緊張感でいっぱいです。皆様に素晴らしい舞台をお届けできるよう、僕の持てる力の全てをかけて臨みます。
◆キャサリン役:星風まどか
この度、キャサリン役を演じさせて頂くこととなりました。アラン・メンケンさんが紡がれた素晴らしいメロディーの中に身をゆだねるだけで幸せな気持ちになりますが、宝塚歌劇団に在団中から大変お世話になっておりました小池先生、そして岩﨑大昇さんを始めとする素晴らしいキャストの皆様とご一緒させていただけることがとても光栄で身の引き締まる思いです。宝塚歌劇団卒業後、初めての舞台となりますが、しっかりついていけるよう精一杯心を込めて演じてまいります。どうぞ宜しくお願い致します。
◆デイヴィ役:加藤清史郎
今回の再演の話を聞き、様々な想いが溢れてきました。2020年春の全公演中止、そして2021年秋に念願叶って全公演上演することができた日本初演。この作品を通して本当に多くのものと出逢い、『ニュージーズ』が僕の人生を豊かにしてくれました。そして何かがあった時も、いつも僕のそばに“ニュージーズ”がいてくれました。”Forever Newsies”こうしてこの作品に恩を返せる機会に巡りあえたことを心より光栄に思います。
皆様にとって、刺激的な出逢いのひとつになりますよう精進致します。
◆クラッチー役:横山賀三
クラッチー役の横山賀三です!本作は世界中で絶大な人気を誇るミュージカル作品の1つでもあり、そして僕の大大大好きなディズニー作品に参加できることが嬉しくてたまりません。アラン・メンケンさんの手掛ける楽曲も本当に素晴らしいので、今から楽しみです!“ニュージーズ”の仲間達には、バレエやアクロバットなど、様々な技術を持つプロフェッショナルが集結します。そこで吸収できるものはしっかりと吸収し、稽古場ではガムシャラに食らいついていこうと思います!宜しくお願いします。
◆メッダ役:霧矢大夢
初演に引き続き、メッダ役を演じます。メッダはジャックやキャサリン始め、“ニュージーズ”達を寛容な心で見守る頼もしい女性です。若さと情熱一杯の、新たな“ニュージーズ”達に早く会いたくて今からワクワクしております。2024年版『ニュージーズ』どうぞご期待下さい!
◆ピュリツァー役:石川禅
『ニュージーズ』は1899年の史実に基づいた「生きるため」の物語。ジョセフ・ピュリツァー役を演じさせて頂くことになりました。少年達のストライキの発端には米西戦争が。メディアと戦争に深い繋がりがあることが詳らになってきた昨今です。本作ではヴィラン的な存在ですが、後に遺志に基づいて創設されるピュリツァー(ピューリッツァー)賞の産みの親、新聞王ピュリツァーをどのように演じるか、難問への挑戦です。若い精鋭達に助けて貰いながら、懸命に演じたいです。どうぞお楽しみに!
ミュージカル『ニュージーズ』公演情報
<上演スケジュール>
【東京公演】2024年10月9日(水)~10月29日(火) 日生劇場
【兵庫公演】2024年11月3日(日・祝)~11月4日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
【福岡公演】2024年11月9日(土)~11月11日(月) 福岡サンパレス ホテル&ホール
<スタッフ・キャスト>
【作曲】アラン・メンケン
【作詞】ジャック・フェルドマン
【脚本】ハーヴェイ・ファイアスタイン
【演出/日本語訳/訳詞】小池修一郎(宝塚歌劇団)
【出演】
岩﨑大昇、星風まどか、加藤清史郎、横山賀三、霧矢大夢、石川禅、ほか
『ニュージーズ』あらすじ
1899年、夏。ニューヨーク。少年・ジャック(岩﨑大昇)は、足の不自由な友人クラッチー(横山賀三)と他の孤児やホームレスの新聞販売少年たち“ニュージーズ”と共に暮らし、毎日新聞を売って生活している。ジャックは、いつかニューヨークを出てサンタフェへ行くという夢を抱いているが、現実はその日暮らし。
ある日、ジャックはデイヴィ(加藤清史郎)とその弟レスと出会う。デイヴィとレスは他の“ニュージーズ”と異なり、家と家族があるが、父親の失業という事情があって“ニュージーズ”に加わったばかり。ジャックは幼いレスを使えば、より多くの新聞を売ることができると考え、協力することにする。その頃、「ワールド」紙のオーナーであるピュリツァー(石川禅)は他社より儲けようと、販売価格は据え置きで“ニュージーズ”への新聞卸値を引き上げることを企てていた。
デイヴィとレスと行動を共にするジャックだが、過去の出来事を理由に感化院のスナイダーに追いかけられてしまう。三人が逃げ込んだメッダ(霧矢大夢)の劇場では、その日も素晴らしいショーが繰り広げられる。
翌朝、新聞100部あたり50セントの卸値が、60セントに値上がりしていることを知ったジャックは、自分たちの生活と権利を守るべく、“ニュージーズ”を率いストライキを決行。新聞記者キャサリン(星風まどか)はジャックの姿に心を動かされ、ストライキを追いかけ取材することを決意する。
勝つのは権力者ピュリツァーか、それとも若き“ニュージーズ”か。今を懸命に生きる少年たちの未来に待っているものとは——。
公式サイト
【作品公式サイト】https://www.tohostage.com/newsies/