吉田仁人(M!LK)らがFFシリーズ初のストレートプレイに!『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』公開ゲネプロ&会見レポート

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吉田仁人(M!LK)らがFFシリーズ初のストレートプレイに!『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』公開ゲネプロ&会見レポート

2024年2月23日(金)に東京・ヒューリックホール東京にて、『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』が開幕した。初日前日に公開ゲネプロと開幕直前取材が行われ、吉田仁人(M!LK)、武藤潤(原因は自分にある。)、川上千尋(NMB48)、鈴木紗理奈、前川泰之が登壇した。

『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争』(『FFBE幻影戦争』)は、『FINAL FANTASY』(『FF』)シリーズの一つで、『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS』と世界観を共有するタクティカルRPG。累計ダウンロード数が2,400万(※2023年8月)を超え、常に上位をキープする大人気タイトルとなっている。本作は、その大人気ゲームを原作としたFFシリーズ初のストレートプレイによる舞台化作品だ。

吉田仁人(M!LK)らがFFシリーズ初のストレートプレイに!『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』公開ゲネプロ&会見レポート

出演は、赤き獅子の国リオニスの若き王子モント・リオニス役として、ボーカルダンスユニット「M!LK」のリーダー吉田が初の主演舞台に挑む。モントの双子の王子シュテル・リオニス役を、ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」に所属する武藤、鉄の美姫として知られる大国ホルンの王女マシュリー・ホルン役には「NMB48」で活躍する川上が出演。さらに、モントとシュテルの母である王妃ヘレナ・リオニス役を鈴木、2人の父であるリオニスの王のエルデ・リオニス役を前川が演じる。

そのほかに、戦場の赤き焔リリシュ役にはプロレス引退後初の舞台出演となる赤井沙希、幻視する槍術士ラマダ役に清井咲希、神を名乗る者サーダリー・クルステア役に浦野秀太(OWV)、命知らずの一番剣シュゼルト役に桜庭大翔、刀魂の求道者オー役に石坂勇、蛮族の狂王ムラガ・フェネス役にレイザーラモンHG、翼ある者ギルガメッシュ役に姜暢雄が出演する。脚本・演出は、永井豪原作の国民的アニメ、キューティハニーの舞台化『Cutie Honey Emotional』、『舞台トワツガイ』などを手掛けた松多壱岱が務める。

開幕直前取材会では、初主演で、初アクションとなる吉田が「いろんなことが初めてだったんですど、スタッフ、演者の全員がすごく仲良くて、和気あいあいとしながら稽古を重ねてきました。登場人物のそれぞれの物語が交錯するような、観ていて必ず誰かに感情移入できるようなストーリーなので、ぜひ、たくさん浸っていただければと思います」と挨拶。

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武藤は「FFの世界を舞台で体験できるような1つの作品となっております。ゲームも『FFVIIリバース』が発売しますが、舞台もアツイということを証明していきたいです」と意気込みを披露。

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本作について、川上は「バトルがすごく多いので、本当に臨場感あふれる舞台になっています。男性だけじゃなくて女性もバチバチに戦いますので、『この子すごいな』とか思いながら観てもらえたら嬉しいです」と期待を寄せた。

鈴木も本作の魅力について「アクションに、マッピングやレーザーなどいろいろ入っていて、ゲームの世界観もさながら楽しめるんですが、FFのすごいところは各人物の背景がきちんと描かれているところです」と語り、「生の人間がその感情をやり取りするのはゲームに唯一勝る部分だと思うので、それを我々役者が体現して、より人物を考察できて、感じられる作品になればなと思って頑張りたいです」と意気込んだ。

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立派なひげを蓄えた役柄の前川は「もはや誰だかわからないと思いますが、前川です(笑)」と自己紹介をして会場の笑いを誘い、続けて、見どころとして「この衣装とか甲冑、武器を専門のスタッフさんたちが努力と気持ちを込めて、見えないところまでこだわって作ってくれたので、僕らもこれを身につけることで、この世界にすごく入りやすくなった部分もあると思います。舞台はゲームにすごく忠実に作られてますし、そこに生きた人間が立って、血の通ったキャラクターが人生をかけてここで一生懸命生きてるっていう姿は、皆さんに楽しんでもらえるものになってると思います」と挙げた。

本作の大きな見どころとなっているのは、やはり『FFBE幻影戦争』の世界観の表現だ。取材会で登壇者たちがコメントで挙げたように、FFの根幹をなすクリスタルを巡る物語とゲームに登場するキャラクターたちがゲーム版を忠実にリスペクトして表現されている。ゲームのキャラクターデザインをリアルに再現しているが、衣装、甲冑、武器やその装飾のクオリティーの高さだけでも本作への力の入れようが分かるものとなっている。さらに、ゲーム版を彷彿させる数々のBGMと映像も臨場感バツグンで舞台を迫力あるものとしている。

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特に戦闘シーンは見どころが満載。タクティクスRPG系のゲームだけに戦闘シーンは盛りだくさんで、吉田は「剣で戦っていても、どっちが攻めてるのか、防いでるのかっていうのもいろいろあって、その中にも1個1個気持ちが乗っかっているんです。甲冑やマントのさばきとか、いろんなことに気を付けなきゃいけなくて新鮮です」と初アクションに臨む気持ちを吐露。

川上は「殺陣がすごく好きなんです。踊りに若干似ているところがあるので、できると勝手に思っていたんですけど、剣が当たるところで力を入れないといけないとか、そういう細かいニュアンスがすごく難しいです」と思いを明かしながらも、「芝居以外にも意識しなきゃいけない部分が多いと思うので、そこは皆さんに教えていただきながらブラッシュアップしてきました」と自信を見せた。その川上に対して、前川が「稽古中すごく楽しそうに人をボコボコにしてるよね(笑)」と暴露をすると、王女でありながら自ら戦場に出て戦うキャラクターらしさ全開の川上は苦笑いし、登壇者たちも爆笑した。

そんな戦闘アクションのシーンは、ジョブに応じた攻撃方法や、プロジェクションマッピングを用いて表現されるリミットバーストやFFシリーズでおなじみの召喚獣、モントの持つ指輪の力“ビジョン”によってFFの黒魔道士が登場したり、『FFBE幻影戦争』らしさが存分に出ている。一方で、プロジェクションマッピングなどの映像表現だけでなく、アンサンブルによるマンパワーを用いた演劇的表現もあり、演劇としての面白さもうまくミックスされている。

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もちろんアクションだけでなく、ドラマティックな物語の中で交錯するキャラクターたちを出演者たちが魅力的に演じている。演じる役柄について、吉田は「台本や実際にゲームをプレイして、モントってこういう人なんだなと自分の中で考えたんですけど、みんなと会話する中で、そのヒントを得て、みんなのセリフの言い回しだったりとか、そこに込めてる思いとか、そういうのを汲み取ろうっていう風にしながら、モントを成長させていこうと意識して稽古に臨んでいました」と稽古を振り返り、「モントはすごい勇敢で、自分がリオニスを守るという風になっていくところとかは、もう本当にすごいねって思います。そのすごいところをみんなに伝えられるように表現しようと思いました」と役作りを明かした。

武藤は、自分とキャラクターの違いについて「僕1人っ子なんで、あと王子でもないので」とコメントすると、登壇者たちから「当たり前じゃん!」とツッコミが入り、会場も笑いに包まれた。そこから改めて、武藤は「家族思いというは、僕の家族もすごく仲が良いので、そこはちょっと似てるかなっていうところはあります」と語った。

川上も「私も女王ではないんですけど」と武藤の言葉を受けて笑いを誘いながら、演じる役柄について「女王なのに戦場に出るっていう姿はすごくかっこいいなと思いますし、私自身グループで活動していて、誰かのためにとか、そういうのを普段意識しようと思ってやっているんですけど、なかなかできることではないと思うので、本当に理想の女性像というか、強すぎるんですけど、憧れる女性だなっていう風に思いながら演じています」とアピール。

鈴木は「私も親として共感する部分があり、2人の息子を我が子のようにちょっと思っちゃったりするところがあるぐらいです。ヘレナは国を背負って国と地を守っていく役割もあるんですが、やはり母親としての息子たちを成長させたいとか生き延びさせたいという心が垣間見えるんです。その国を守る以上に子供を守りたいっていうのが勝つ瞬間がすごく理解できて。そこを1番大切に演じるようにしています」と演じる上で意識していることを明かす。

前川は「国王たる威厳っていうものをどうやって表現するかっていうことと、国の行く末を第一に考えてく上で、自分の感情を押し殺してる様っていうのを第一に表現しなきゃいけないっていうところで、どうしても前川康之っていう人間の人の良さがあふれ出てしまうんです」と冗談を交えると、鈴木からの「自分で言うた!(笑)」のツッコミに前川もニヤリ。改めて「自分らしいところをいかに押し殺して、感情みたいなのを見せずに表現していくかというところを意識しています。基本的に自分と似てるとこはないですけど、一つだけあるとすれば、子供思いであることです。そこだけは一緒かなと思います」とコメントした。

登壇者たちを筆頭に、演者たちが戦乱に生きる数々の個性あふれるキャラクターたちをステージ上で活き活きと演じきっており、彼らが織りなす物語と人間ドラマが本作をより一層盛り上げてくれている。

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そして、取材会の最後には、吉田が「もともとゲームをプレイされている方には、再現度で言ったらプロフェッショナルな専門のスタッフさんたちが作ってくれたので、納得していただけるクオリティだと思いますし、ゲームをプレイしたことない方でも必ず楽しんでいただける舞台になっています。本当にいろんな人が出てきますし、アクションも満載で、とにかく観た後に楽しかったっと思っていただけるような作品です。ぜひ、没入していただく形で楽しんでいただければと思います」と呼びかけて締めた。

ゲーム版では登場していない国々もあり、シリーズとしても可能性を秘めている本作。FFシリーズ初のストレートプレイとして注目の舞台となっている。

『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』は、2024年2月23日(金)から3月3日(日)まで東京・ヒューリックホール東京にて上演される。上演時間は2時間45分(途中休憩あり)を予定。

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(取材・文/櫻井宏充、舞台写真:岩田えり)

目次

あらすじ

列強に囲まれしリオニスは小国ながらも、
一目を置かれる存在であり続けていた。
その理由は、「翼ある者」に授けられた「指輪」にある。

ビジョン── すなわち具現化された想いを使役し
戦わせることのできる力は、
それほどまでに各国にとって脅威だったのだ。

だが、幾重にも交錯する残酷な運命は
絆や愛、そして友情までをも静かに蝕んでゆく。

リオニスに生まれた双子の王子、
モントとシュテルとて例外ではなかった。
彼らの確執は、長きに渡る幻影戦争の戦端を
開くこととなるのであった。

群雄割拠するこの地で
まばゆき光をたたえたクリスタルは
果たして誰に微笑もうというのか。

『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』公演情報

上演スケジュール

2024年2月23日(金・祝)~3月3日(日)
ヒューリックホール東京

出演

吉田仁人(M!LK)

武藤潤(原因は自分にある。)
川上千尋(NMB48)

赤井沙希
清井咲希
浦野秀太(OWV)
桜庭大翔

石坂勇

レイザーラモンHG
姜暢雄

鈴木紗理奈
前川泰之

奥平祐介 加納義広 工藤翔馬 熊倉功 澤田圭佑 下尾浩章 中野貴文 横田遼

スタッフ

【原作】FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争(スクウェア・エニックス
【音楽】上松範康(Elements Garden)
【脚本・演出】松多壱岱(ILCA)

ほか

主催

「FFBE幻影戦争 THE STAGE」実行委員会

公式リンク

【公式サイト】 https://wotv-ffbe-stage.com/
【公式X】@WOTV_FFBE_STAGE

(C) SQUARE ENIX
(C)「FFBE幻影戦争 THE STAGE」実行委員会

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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