2023年1月26日(木)に、『おねがいっパトロンさま!The Stage~ココロを詠え~』が東京・新宿FACEにて開幕した。初日前日には公開ゲネプロと会見が開催され、主演の岩城直弥、TAKA(CUBERS)、白石康介、結城伽寿也が登壇した。
本作は、2020年にWebアニメとして始動した「おねがいっパトロンさま!」の舞台化第2弾。2021年9月に上演された舞台第1弾よりも前の物語を新キャラクターと完全オリジナルストーリーで描く。
原案の「おねがいっパトロンさま!」はメインストーリーとなるWebアニメとサイドストーリーとなる配信動画の2種類で展開されるコンテンツ。“パトレイサー”と呼ばれる「才能を繋ぐ者=パトロン」と「才能を持つ者=シュガー」の2人で1つのヒーローが、人々の止まってしまった“ココロ”を再び震わせるため奮闘する物語となっている。
出演は、売り出し中のアイドルグループRALLUSのメンバーの4人として、アサキ役に岩城、さくたろー役にTAKA、ねむる役に白石、標役に結城。そのほかに、RALLUSが訪れる小学校の教師・呼鳥を松村泰一郎、同教師の葦切を小林涼、ライブの音響スタッフ・道上清次郎を早乙女じょうじ、RALLUSが所属する事務所の社長兼マネージャー・猫屋敷能世を笠原紳司が演じる。脚本・演出は第1弾と同じくキムラ真(ナイスコンプレックス)が務める。
会見では、まず開幕を迎えての心境として、TAKAが「純粋に楽しみです。お芝居だけでなくライブもあって、観てくださる皆さんの心を動かせるチャンスがたくさんあるので、そのチャンスを活かしまくって、素敵な作品にしていきたいです」と意気込みを披露。
白石は「気持ちも上がりますし、稽古とゲネプロで確認できたことを修正して、本番により良いものを見せたいです」と力強く語った。
結城は「今作は、『バードマン』という曲を筆頭に熱い作品になっています。お客さん一人一人にどこかしらで“ココロ”が震えてほしい思いで、僕らも精一杯ステージ上から盛り上げて、熱く演じたいです」と意気込んだ。
岩城は「本来は美しい言葉である“パトロン”の素晴らしさというのを存分に伝えられるところまで来たと、このカンパニーの力でならそれが伝えられると、ゲネプロを通して確信しました。本番がめちゃくちゃ楽しみですし、寒い中ですけど、たくさんの方に来てほしいです」と訴えた。
初主演となる岩城は「このRALLUSのメンバーをはじめ、皆さんがめちゃくちゃ優しいし、僕の性格とかをみんなが受け入れてくれて、無理に座長らしい座長さを出さなくてもいいんだと思いました。そこからは楽しく、ノビノビとやることができている感じがします。もちろん、いろいろとバシッと進めてやっていきたいですし、みんながいるから不安はないです」と共演者たちとの信頼を明かした。
その初座長ぶりについて、TAKAは「天然です(笑)。座長で頼もしいところもありつつも、いつ何をやらかすか分からないタイプの人間なので、僕らもドキドキしています(笑)。引っ張ってもらいつつも、僕らも支えてあげるという力関係でやっていこうと思います」とコメント。
結城は「稽古場に一番いたんじゃないかな。出番的にも多いですし、疲れて大変だと思いますけど、ずっと笑顔で前向きにやっていたので、すごい素敵で、僕もこういう人間になりたいなと思いました」と褒め称えた。
白石も「フワフワしていて、何を考えているか分からない部分もありますが、お芝居にぶつける力がすごくて、素晴らしいアサキを作り上げている姿が衝撃でした。この座長に着いて行けばいいんだと確信しました」と同調。3人からの言葉に、岩城は終始照れまくりの表情を見せた。
舞台は、テンションアゲアゲのRALLUSによるライブシーンからスタートし、物語が展開する。とある出来事をきっかけにして人々のココロを震わせて救うヒーロー“パトレイサー”となったアサキとさくたろー。小学校時代からの幼馴染で、強い絆で繋がっている2人の初めての任務は、アサキ、さくたろー、ねむるの母校である小学校で起きている”異変”を調べることだった。
そこで、アサキとさくたろーは「ココロの停止した子供たち」と、「ココロを見失ってしまった少年の姿」を目にする。すれ違ってしまった親子の絆を取り戻す為、アサキはココロの劇場へダイブすることに・・・。
本作の見どころとして、TAKAは「ステージに花道があって面白い作りになっていて、お客さんも見渡しながら楽しめる作りになっています。その作りを最大限に活かしている演出になっているので、皆さんはいろいろワクワクしながら観られると思います」と、舞台やライブシーンで縦横無尽にダイナミックな動きを見せてくれる、前方ステージと上手側に花道という舞台セットをアピール。
続けて、「内容も胸が熱くなるようなポイントがたくさんあります。今回、パトロン関係の話がたくさん出てきます。2人で一つみたいなところはありますが、僕たちとお客さんで一つの作品を作るという意味も込めたいと思っています」と本作のメインとなる「パトロン」と「シュガー」の関係性に注目を集めながら、観客への思いも語った。
岩城は、TAKAのパトレイサーとしての衣装の中でシースルーな二の腕の部分について「TAKAくんのここを観てください(笑)!」と猛プッシュすると、TAKAは「ここだけでチケット10枚は売れています(笑)、もっと頑張って見せていきます!」と岩城のコメントにノリながら笑いを誘った。高級感のある生地に、文様がすべて刺繍で裏地も柄が入っているというアサキの衣装と、さくたろーの着物にダメージ・ジーンズという和洋折衷の衣装。パトレイサーとしての2人の衣裳もぜひ注目だ。
さらに、岩城は「猫社長のギャグがあるんですけど、毎回新作なんです、それも楽しみにしてほしいです」と見どころの一つにギャグシーンを挙げながら、「そして、一番の見どころは僕が光る剣を持って、殺陣をするところです。そこはすごく面白いところです」とイチ押しとして挙げた。岩城の語った剣による殺陣だけでなく、舞台ではパトレイサーとしてココロの中での様々な演出によるアクションシーンが繰り広げられ、いろいろと楽しませてくれる。
また、本作はタイトルどおりに歌唱シーンが多く取り入れられた本編と、ライブパートの2部構成となっている。その点について、白石は「今回、“心を詠え”という歌がテーマとなっていますが、ラップやヒーロー曲、バラードと、様々な曲があります。その中でも、RALLUSのみんなの自己紹介をしながら、みんなをまくし立てていったりするラップの『MOVE ON!』が好きです」と楽曲について説明しつつ、「客席でペンライトを振ってもらえたりと、観客の皆さんが入った時にはもっと熱くなると思っています」と期待を寄せた。
結城も「RALLUSはバンドなんですけど、今回は一切楽器を持ちません(笑)。その代わりにバチバチの曲とダンスがあって、まず一曲目の『MOVE ON!』で盛り上げて、そこから本編へ、しっとりした曲や熱い曲で繋いでいきますので、いろんな感覚で楽しんでもらえると思います」と歌唱シーンの魅力についても強調した。
ライブパートではスタンディング、うちわの持ち込みもOK。さらに、本編中の歌唱シーンおよび、ライブパートでは、公式物販で販売されるペンライト(入場者全員に1本ずつペンライトの貸出も実施)使用可能。ペンライトは音波制御となっており、ペンライトに信号音を受信させて会場全体の発光色をコントロールする演出もある。その公式ペンライトに限り、複数本の持ち込みも可能。ぜひ、ルールを守りながら、RALLUSのみんなと“ココロ”を一体とさせながら楽しんでほしい。
最後に、4人からメッセージが送られた。TAKAからは「僕たちは全力で皆さんを楽しませられるように頑張っていきますので、皆さんからもお力を頂きたいと思います」と呼びかけた。
白石は「僕たちが“ココロ”を、魂を震わせたぶんだけ、輝く作品だと思っています。なので、最後まで、精一杯、本気でぶつかっていくということを目標にしっかりと一つ一つのセリフ、一つ一つの動きを魂を込めて演じていきますので、最後まで応援をお願いいたします」と思いを述べた。
結城は「“パトロン”という言葉が良い意味で捉えられていないかもしれませんが、その意味を作品を通して、良い方向に変わってくださる方が1人でも多く増えていただけたらと思います」と胸の内を明かした。
岩城は「舞台は僕たちだけで成り立たないので、ライブでのアクションや、拍手、舞台ならではの空気感、そのやり取りがあって、そのパワーをもらって僕たちがさらに上に行けるパワーが出てくることがあると思っています。それを今回は意識して一緒にエネルギーが満ちあふれた空間を作れればと思っております」と期待を込めつつ、「なので、(前方ステージと花道を首を振りながら見る仕草をしながら)首の体操と、(ペンライトを振る仕草をしながら)肩の体操をしてから楽しんでくれればと思います」と笑顔を見せた。
『おねがいっパトロンさま!The Stage ~ココロを詠え~』は2023年1月26日(木)から2月5日(日)まで東京・新宿FACEにて上演される。また、1月26日(木)および2月5日(日)千秋楽公演については、ライブ配信+アーカイブ配信が行われる。詳細は下記の公演情報を参照。
(取材・文/櫻井宏充、写真/オフィシャル提供)
公演情報
上演スケジュール
2023年1月26日(木)~2月5日(日) 新宿FACE
スタッフ・キャスト
【脚本・演出】キムラ真(ナイスコンプレックス)
【出演】
アサキ:岩城直弥
さくたろー:TAKA(CUBERS)
ねむる:白石康介
標:結城伽寿也
呼鳥:松村泰一郎
葦切:小林涼
清次郎:早乙女じょうじ
猫屋敷能世:笠原紳司
<アンサンブル>
広瀬蓮 次原恭兵 橋本勇大 高橋晴輝
ライブ配信
【配信公演】
1月26日(木)14:00公演
1月26日(木)19:00公演
2月5日(日)14:00公演
※アーカイブあり
【配信プラットフォーム】カンフェティストリーミングシアター
http://confetti-web.com/onepato_streaming
【チケット料金】
配信チケット:4,200円(税込)
グッズ付き配信チケット:6,500円(税込)
※ミニキャンバスアート+卓上カレンダー(2023年4月はじまり)付
公式サイト
【公式サイト】https://www.onepato.com/stage2023/
【公式Twitter】@onepato_stage
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