2022年12月23日(金)から12月25日(日)まで愛知・ウインクあいち大ホールにて上演された、中村米吉の主演舞台『オンディーヌ』。年明け2023年1月6日(金)から始まる東京公演に向けて、出演者よりコメントが届いた。
『オンディーヌ』は、フランスを代表する劇作家ジャン・ジロドゥの最高傑作として知られ、永遠の愛を信じて人間界に入った水の精オンディーヌと遍歴の騎士ハンスの悲恋を描いた作品。
オンディーヌ役を演じる、歌舞伎界の若手注目の女方・中村米吉は、これが外部作品への初の出演。水の精であり純粋無垢な15歳のオンディーヌを、フレッシュかつチャーミングに演じている。
このほか、騎士ハンス役は宇野結也と小澤亮太のWキャスト、水の精の王(奇術師)役には市瀬秀和、そしてオンディーヌを諭す水の精(王妃)役には紫吹淳と、多彩な顔ぶれが並ぶ。
『オンディーヌ』東京公演は、2023年1月6日(金)から1月11日(水)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて。上演時間は約115分を予定。
コメント紹介
◆中村米吉(オンディーヌ役)
11月末からの稽古を積み重ね、とうとう初日!
歌舞伎の数日間という短い稽古期間に慣れている身にとっては人生で一番稽古したことになります。
その上で、お客様に見ていただく本番はお稽古とは全く違うものだと改めて実感した初日でした。
物語の終盤。ハンスに助けを求めその胸に飛び込んで、その温もりを感じた時、(あ、もうすぐおしまいだ)と、あっという間に時間が経っていたことに気がつきました。
それは稽古ではなかった不思議な体験。きっと客席の皆様から頂いたパワーで魔法にかけられたのかもしれません。
私自身も皆さんに魔法をかけられるよう、千穐楽まで少しでも高みを目指していきたいと思っています。
◆宇野結也(ハンス役)
無事に初日を迎えることができました。
今回、座長・中村米吉さんの外部公演初主演となる記念すべき作品です。
相手役ということもあり、稽古期間から緊迫感を持って挑んで参りました。
いざ、幕が上がると本当に愛くるしいオンディーヌに背中を押され、緊張感はあるものの自然と笑顔になり、その時々を楽しく生き抜くことができました。
名古屋での公演を終えると東京での公演となります。
更に魅力を増したオンディーヌという作品に出会えることでしょう。
皆さまと劇場でお会いできる日を心よりお待ちしております。
◆和久井優(水の精キラ/ベルタ役)
お稽古期間中、何をしていても常に頭のどこかにオンディーヌのことがありました。こんなにも一つの作品、芝居のことばかり考え続ける日々を送れたことはとても幸せでしたが、お稽古期間中はとにかく目の前のことを夢中にこなして毎日必死だったので、無事初日を迎えられたことにひとまずホッとしています。しかし、きっと幕が上がってしまったら終わるのはあっという間。
もうすでにちょっぴり寂しい気持ちですが、一瞬一瞬を大切に、最後まで持てる力を精一杯尽くしたいと思っております。
◆佐藤和哉(水の精サラ/ベルトラン役)
私にとって、初めての演劇。稽古では、初めてぶつけられた米吉さんの台詞の迫力に、衝撃を受けました。
想像以上のお芝居の難しさに戸惑うことばかりでしたが、星田先生をはじめ、共演者の皆様からのアドバイスや優しさのお蔭様で、少しずつ役割が見えてきて、なんとか初日を迎えられたことを本当に嬉しく思います。
水の精の世界観に、篠笛の音でどう寄り添い、仲間の水の精たちと一緒にどう歌うのか、いろいろな可能性を探究しています。
フランスの古典劇に、新たな息吹が吹き込まれているこの物語に、篠笛がどのような彩りを添えるのか。
数ある楽しみの一つに加えていただき、劇場にて体感いただければ幸いです。
◆市瀬秀和(水の精の王/奇術師役)
愛知での初日の幕が無事にあがりました!
市瀬、今回は新たな役に挑戦しております!日本刀も武器も持ちません(笑)。
「水の精の王」&「奇術師」
どんな感じになるのか、ぜひ場にて御覧頂きたく思います。
さて本作品『オンディーヌ』とは水の世界と人間界の悲恋の物語!ですが・・・何故か楽しい場面も(笑)。
そして何よりも中村米吉さんのオンディーヌが可愛すぎるのでありますっ!
目の保養にぜひとも(笑)。
カンパニー全員で精一杯の愛をお届けしますっ。
劇場にてお待ちしております!
◆紫吹淳(水の精アリ/王妃イゾルデ役)
初めてご一緒する方も多く私自身もどういった化学反応が起こるか、初日を楽しみにしておりました。
今回あまりお稽古に参加出来なかったのですが、難しい台詞の持つ力の素晴らしさを改めて感じております。
歌舞伎以外舞台初主演の米吉君、天真爛漫なオンディーヌは正にハマリ役だと思います。
共演者の皆様が芸達者な方ばかりで笑えたり、涙したり共感したりの115分。ぜひ足をお運び下さいませ~。
(撮影/山下道大)
『オンディーヌ』公演情報
上演スケジュール
【愛知公演】2022年12月23日(金)~12月25日(日) ウインクあいち 大ホール(愛知県産業労働センター)
【東京公演】2023年1月6日(金)~1月11日(水) 東京芸術劇場 シアターウエスト
スタッフ・キャスト
【作】ジャン・ジロドゥ
【上演台本・演出】星田良子
【出演】
オンディーヌ:中村米吉
ハンス:小澤亮太/宇野結也(Wキャスト)
水の精キラ(ベルタ):和久井優
水の精サラ(ベルトラン):佐藤和哉(篠笛)
水の精ユラ(貴婦人):白鳥かすが
水の精ダヤン(国王):加納明
水の精トン(オーギュスト):我善導
水の精セラ(ユージェニー):宮川安利
水の精の王(奇術師):市瀬秀和
水の精アリ(王妃イゾルデ):紫吹淳
アフタートーク
1月6日(金)18:30公演 中村米吉、宇野結也 【MC】我善導
1月7日(土)17:30公演 中村米吉、小澤亮太 【MC】我善導
1月8日(日)17:30公演 中村米吉、和久井優 【MC】市瀬秀和
1月10日(火)18:30公演 中村米吉、紫吹淳 【MC】白鳥かすが
公式サイト
【公式サイト】https://artistjapan.co.jp/ondine2022-2023/
【公式Twitter】@aj_ondine
(C)2022_2023 ArtistJapan