森保まどか主演舞台『くちびるに歌を』レポート「皆さんの青春に当てはめて見て欲しい」

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森保まどか主演舞台『くちびるに歌を』レポート「皆さんの青春に当てはめて見て欲しい」

森保まどかが主演を務める舞台『くちびるに歌を』が、2022年12月10日(土)に東京・かめありリリオホールで開幕した。本作は、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲になった「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」にインスパイアされた中田永一の小説「くちびるに歌を」(小学館文庫)を原作に、脚本・演出を長門勝彦が手掛けて、初舞台化されたもの。

物語の舞台は、長崎県五島列島にある中学合唱部。合唱部顧問の音楽教師・松山ハルコ(神志那結衣)が産休に入るため、松山の中学時代の同級生で東京の音大に進学した柏木ユリ(森保まどか)が1年間の期限付きで合唱部の指導を行うことになった。

美人の柏木に魅せられ、それまでは女子部員しかいなかった合唱部に男子生徒が多数入部。男女混声で合唱コンクールに出場することとなったが、女子部員と真面目に練習しない男子部員が対立し始める・・・。

公開ゲネプロ後に行われた囲み会見には、森保、神志那のほか、仲村ナズナ役の夏目愛海、向井ケイスケ役の平松來馬、長谷川コトミ役のHinano、桑原サトル役の西川岬希、三田村リク役の大原由暉、辻エリ役の徳岡明が登壇した。

主演の森保は、「稽古期間はあっという間で、私は舞台の経験は浅いですが、スタッフの皆さん、共演者の皆さんに支えていただきながら稽古に臨むことができました。合唱がもちろん見どころですが、他にもたくさんの人間ドラマがあったり、観ていただく皆さんにどこか共感していただけるポイントがあるんじゃないかと思いながら作品づくりを行ってまいりましたので、たくさんの方にご覧いただきたい舞台になっています」と意気込みを語った。

主人公ユリの中学時代の同級生・松山ハルコを演じるのは、森保と同じくHKT48のメンバーとして活躍していた神志那。「私は先生で妊婦の役なんですけど、しっかりと生徒のみんなと一緒にユリを引っ張っていけるように努めて参ります」とコメント。

また、森保とは「しばらく会っていなかったので、最初はちょっと壁があったような気がするんですけど、稽古を重ねていくうちに思い出してきて、最終稽古に近づいた頃には親友という関係が出来上がっていました」と共演についての思いを語った。

合唱部の女子部員・仲村ナズナ役の夏目は「ここ3人(森保、神志那、夏目)は同い年何です。25歳になって中学生を演じるというのはめちゃくちゃ体力が要りますし、思っているよりもパワーが必要だと感じました(笑)。合唱にも舞台にも言えることですが、みんなで一つのものを作るのは楽しいことだなと思いました」と作品づくりの楽しさを伝えた。

同じく合唱部女子部員の長谷川コトミ役のHinanoは「私は高校2年生なので、2年前、コトミちゃんと同じ歳だったんですけど、中学2年の時にコロナウイルスの影響を受け始めて、中学3年生の時はほとんど学校での授業がなくて、仲間とケンカしたり、合唱コンクールに出場したり、体育祭があったりとか、そういうことが全くありませんでした。でも、実際にはできなかったことを舞台でやらせてもらえたことで、失くした青春が戻ってきたような気がしましたし、間違いなく皆さんの青春の1ページに刺さる作品になったと思います」と中学時代の欠けていた部分を補完できる喜びを語った。

合唱部女子部員で指揮を担当する辻エリを演じるのは徳岡。「実際に中学3年生だったのは12年ぐらい前なんですけど(笑)。役を研究したり、昔のことを思い出したりしながら演じています。指揮はやったことがなかったんですけど、歌唱指導の方にすごく教えてもらって、皆さんの歌がどんどん変わっていくのも感じたので、調子に乗ってやらせていただきました」と新しいチャレンジに手応えを感じている様子。

合唱部男子部員・向井ケイスケ役の平松來馬は「初日をこれから迎えることになりますが、ここまで来るまでに積み重ねてきたもの、スタッフの皆さんやキャストの皆さんと一緒に作り上げてきたものは確かなんじゃないかと感じられるゲネプロになりました」とゲネプロで、より自信が持てたことを明かした。

合唱部男子部員の桑原サトル役の西川は“合唱”経験者。「合唱がいいものだということは知ってましたが、歳を重ねてまた歌うことになって。より一層心に残る合唱ができました」と合唱の魅力を再確認。同じく男子部員・三田村リク役の大原由暉は「激しくて、バカな役なんですけど(笑)。それを受け入れてくれる皆さんだったので、稽古場でもたくさん助けてもらいました。“こうした方がいいよ”と教えてもらったことも多いので、そういうのを初日から出し切れるようにがんばります!」と気合を見せた。

HKT48卒業後初の舞台で、主演を務めることになった森保は「私自身は役柄とは異なっていて、頼りないというか(笑)。指導していただいたり、共演者の皆さんに台詞の覚え方を教えてもらったりして稽古を進めてきたので、本当に助けられました。でも、本番が始まったらみんなのことを引っ張っていけるようにがんばりたいです」と座長としてリードしていくことを宣言。

長い付き合いの神志那が「まどちゃん(森保)は普段、もうちょっとおちゃらけてるんですけど、座長ということで気を張っていたのかな?」と話すと、夏目が「え?そうなの!?かっこよくて真面目なまどかちゃんというイメージだったので」と、平松も「僕らからしたら、本当に素敵な柏木先生ですし、舞台の真ん中に立っている時にはオーラと存在感を感じていました」と普段の森保のイメージとのギャップに驚いていた。

共演者に助けられていることが多いと話した森保だが「稽古中、半分は方言指導をしていました(笑)。イントネーションやアクセントの付け方に戸惑っている方も多かったので、役に立てて良かったです。特にナズナが多く聴きにきてくれて、それも嬉しかったです」と、長崎出身の利点を活かして共演者の役に立てたと笑顔で語った。

最後は、森保が「皆さん、日々生活していたら、辛いこととか悲しいこととか忘れたいこととかがたくさん起こると思うんですけど、そういう苦しい時間の中のひとときの光や癒し、励ましになったり、プラスのポジティブなパワーをもらえるような作品になってるんじゃないかと思います。皆さんの青春に当てはめて見て欲しいでのもありますけど、実際の学生時代じゃなくても、自分の頑張った時間とか、もしくは今青春してるって思っている大人の方たちも多いと思いますので、そういう方たちに共感していただきたいと思います。素晴らしい作品になったと自信をもって言えますので、ぜひたくさんの方の目と耳とハート、心に届くといいなと思っています」というメッセージを送り、囲み取材を締めくくった。

「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」、そして本作のためのオリジナル楽曲「雲を抜けて」の合唱シーンが見どころの舞台『くちびるに歌を』は、12月10日(土)から12月16日(金)まで東京・かめありリリオホールで上演。

なお、12月10日(土)・12月11日(日)はシンフォニーヒルズ少年少女合唱団が、12月13日(火)から12月16日(金)はオーディションで参加していただいたメンバーが他校の生徒役として出演する。

目次

舞台『くちびるに歌を』

上演スケジュール

2022年12月10日(土)~12月16日(金) 東京・かめありリリオホール

スタッフ・キャスト

【原作】中田永一「くちびるに歌を」(小学館文庫)
【脚本・演出】長戸勝彦
【作曲・合唱指導】和田一樹

【出演】
柏木ユリ:森保まどか
松山ハルコ:神志那結衣
仲村ナズナ:夏目愛海
向井ケイスケ:平松來馬
長谷川コトミ:Hinano
桑原サトル:西川岬希
三田村リク:大原由暉
辻エリ:徳岡明
横峰カオル:冨永さくら
福永ヨウコ:花澤美紅
アイコ:森山真衣
シズカ:芦澤木寧
マナミ:晴野なち
篠崎:二瓶愛琉
関谷:角井楓真
ナズナの子供時代:湯本柚子/本屋碧美(Wキャスト)
アキオの子供時代:西山蓮都

桑原サトルの母:大鳥れい
桑原サトルの父:鈴木健介
桑原アキオ:遊歩
仲村ナズナの母:伊藤あいみ
野口先生:香音有希
塚本先生:幸村吉也

ほか

公式サイト

【公式サイト】http://kuchibiru-stage.com
【公式Twitter】@kuchibirustage




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