様々な舞台映像を放送しているWOWOW。そんなWOWOWで2025年2月に放送される舞台作品の中から、エンタステージ編集部が気になっている作品をいくつかピックアップして紹介していく。
なお、WOWOWではBS放送(BS-9ch)のほか、WOWOWオンデマンドにてオンラインでも番組視聴が可能。
\WOWOWで舞台三昧!/
宮沢りえの魅力全開!美貌の青年貴族から女性へと変貌する『オーランド』
【放送日】2025年2月8日(土)20:00~
※初回・オンデマンド同時配信
作家ヴァージニア・ウルフの名作「オーランド」を舞台化した本作。美貌の青年貴族から女性へと変貌した主人公オーランドが時代も国境もジェンダーも飛び越えて、数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を追求する姿を描いている。そんな本作で、年をとらずにエリザベス朝から20世紀まで360年を超えて生き続ける主人公オーランドを演じるのは宮沢りえ。
さらに、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一ら個性的な実力派キャストが顔をそろえ、オーランドが各時代で巡り合う年代も性別も異なる複数の人物を演じ分けている。フランス文学者の岩切正一郎の翻案、巨匠・栗山民也の美学が詰まった演出による、原作にはない驚きのラストに注目だ。
『オーランド』あらすじ
16世紀のイングランドに生まれたオーランドは、エリザベス女王やあらゆる女性を魅了する美貌の持ち主。貴族でありながら、樫の木の下で気ままに夢を見て、詩を書くことを好む青年である。ある日、失恋した上に詩作まで酷評されたオーランドは、逃げるように外交官としてトルコに渡る。そこで外交官としての功績をたたえられた祝いのうたげの後、オーランドは昏睡状態に陥ってしまう。そして7日目に目を覚ますと、自分が女性の身体になっていることに気付く。今まで男性として生きてきた自分と、女性の身体を持ち女性として扱われる自分、そのギャップに戸惑いながらも、オーランドは今まで捉え損ねていた世界がよりはっきりと見えるようになったと感じていた。
16世紀から20世紀まで、時代を超えて、たくさんの人との出会い、別れを通じて、生き方を探し続け、詩に紡いできたオーランド。そして最後に見つけた本当の「わたし」とは…。
全員主役の群像劇!ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出舞台『世界は笑う』
【放送日】2025年2月10日(月)9:30~
※オンデマンド同時配信
劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が今作で題材にしたのは“昭和の喜劇人”。昭和の東京をモチーフにした「昭和三部作」シリーズをはじめ、日頃から“昭和”という時代への深い愛着を公言するKERAが、敗戦から10年強の月日が流れた東京・新宿を舞台に、決して喜劇とは言い切れない人間ドラマを描く。
KERAとは3度目のタッグとなる瀬戸康史、2度目の松雪泰子の他、KERA作品は初となる千葉雄大、勝地涼、伊藤沙莉、ラサール石井、銀粉蝶ら総勢17人が出演。“全員主役の群像劇”というKERAの言葉通り、俳優陣の魅力的なキャラクターがを描き出し、登場人物それぞれが抱える人間ドラマを重層的に堪能できる一作となっている。
『世界は笑う』あらすじ
戦後の色を残しながらも活気づいていた昭和32年の東京・新宿。その一角に常打小屋を持つ軽演劇の一座「三角座」があった。彦造(瀬戸康史)は、三角座の若手俳優である弟の是也(千葉雄大)を訪ね上京する。劇団では、若手俳優・大和(勝地涼)や、踊り子・撫子(伊藤沙莉)、古株俳優のトーキー(ラサール石井)、興行主の蛇之目(銀粉蝶)、貸本屋で働きながら劇団を手伝う初子(松雪泰子)らさまざまな人々が交差しており、高度経済成長期前夜の新宿という街で、悲しくもおかしい日々が繰り広げられていく。
仲野太賀主演!岩松了の作・演出による舞台『峠の我が家』
【放送日】2025年2月15日(土)21:00~
※初回・オンデマンド同時配信
主演・仲野太賀、ヒロイン・二階堂ふみで、世間から隔絶された峠の古い一軒家を舞台に繊細な人間ドラマを描き出す本作。岩松作品6作目の出演で主演を務める仲野が演じるのは、峠を越えるために古い一軒家を訪ねる安藤修二役。一方、11年ぶりの岩松作品への出演となる二階堂が演じるのは、その家に嫁いできた佐伯斗紀役。峠の家で満たされない想いを抱いていた斗紀が、秘密を抱えた安藤の苦悩に寄り添い、運命を感じる姿が描かれる。
仲野、二階堂の他、柄本時生、池津祥子、新名基浩、岩松了、豊原功補ら実力派俳優が出演。人里離れた峠の古い一軒家に暮らす斗紀ら3人の家族と、そこを訪ねる安藤らが織り成す緊張感あふれる物語を見届けよう。
『峠の我が家』あらすじ
峠にある古い一軒の家。この家は、夏の間観光客を受け入れる旅館を営んでいる。住んでいるのは主人の佐伯稔(岩松了)、その息子・正継 (柄本時生)、正継の妻・斗紀(二階堂ふみ)の3人。夏が過ぎた今、訪ねてくる人もいないこの家に、安藤修二(仲野太賀)という若者と、その兄嫁(池津祥子)がやって来る。彼らは峠を越えた所にある兄の戦友の家に行くのだという。2人をこの家に連れてきたのは、稔を車で病院に送り迎えしている富永 (新名基浩)という男。彼は、近くにある「道場」の代表、中田(豊原功補)の部下だ。今、この家の客間では、時ならぬもてなしのうたげが行なわれている。
閉ざされた「峠の我が家」で出会った安藤と斗紀。お互い複雑な事情を抱えた若い男女の間に芽生えた感情――それは「恋」なのか?それとも…。その出会いが、彼らを取り巻く人たちの関係に波紋を広げ、やがて予期せぬ事態を招いていく――。
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WOWOWとWOWOWオンデマンドの違いは?
WOWOWは、衛星放送受信が可能なテレビで視聴できる衛星放送サービス。お手持ちのテレビや録画機のB-CASカード/ACAS番号を放送視聴登録することで、視聴できるようになる。さらにハイビジョン録画が可能。舞台だけでなく、オリジナルドラマや最新アニメ、海外ドラマ、映画、スポーツなど多彩なジャンルが楽しめる。
WOWOWオンデマンドはWOWOW加入者限定の番組配信サービスで、放送番組のリアルタイム視聴ができる。一部対象外の番組があり、番組表にその記載があるので要確認だ。視聴にはWOWOWへの加入とWEBアカウント(登録無料)が必要。スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビなどを利用して、インターネット接続を通じて番組視聴することができる。
WOWOWの視聴料、WOWOWオンデマンドの視聴料金は?
WOWOWの月額利用料は2,530円(税込)。WOWOWオンデマンドに関しては、WOWOW加入者であれば追加の月額費用などはかからず、登録のみで視聴が可能だ。
(文/エンタステージ編集部3号)
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