つかこうへい十三回忌に『蒲田行進曲』『飛龍伝』連続上演!出演に味方良介、元乃木坂46北野日奈子ら


2022年7月に、「十三回忌追悼公演 つかこうへいLonely 13 Blues」の開催が決定した。つかこうへいの命日7月10日で、今年は十三回忌を迎える。最後の追悼公演となる今回は、『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』と『初級革命講座 飛龍伝』を連続上演する。

『蒲田行進曲』は、つかこうへいの代表作の一つ。1980年に紀伊國屋ホールで発表され、同年第15回紀伊國屋演劇賞を受賞。その後、小説として第86回直木賞を受賞、1982年には映画化され、第6回日本アカデミー賞を独占した。そして、1987年に蒲田行進曲の完結編として発表されたのが、『銀ちゃんが、ゆく』。1994年に初上演され、1997年には新国立劇場 小劇場の柿落とし公演として上演された。

2020年にも上演が予定されていたが、コロナ対策における緊急事態宣言の影響により上演中止に。しかし、直後に朗読劇へと変更し、人間と人間が向かい合えない時代を乗り切った。今年は、『蒲田行進曲』の完結編にして完全版の上演を目指す。

『初級革命講座、飛龍伝』は、1990年以降上演され続けている「飛龍伝」の原作にあたる。今回はその復刻上演とともにOB、OGなどによるトークショーを合わせて開催するという。

『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』の出演者には、主演の銀ちゃんこと倉岡銀四郎役に味方良介、銀ちゃんのために命をかける大部屋俳優ヤス役に石田明(NON STYLE)。ヒロイン・小夏には、今春に乃木坂46を卒業したばかりの北野日奈子、銀ちゃんの最大のライバルであり、共に映画を支える歌舞伎界のプリンス・中村屋喜三郎役に細貝圭。

また、銀四郎の出生の秘密のカギを握る義理の弟ケン役に、「PRODUCE 101 JAPAN」出身の元練習生9名により発足されたパフォーマンスユニット・円神の中心メンバーである中本大賀、この映画を完成に導くため奔走する映画監督役に久保田創が決定。さらに、高橋龍輝、佐久本宝が名を連ねた。

一方、『初級革命講座 飛龍伝』には、機動隊員・山崎役に高橋龍輝、ヒロイン・小夜子役に新人の佐々木ありさ、元革命家の熊田に元北区つかこうへい劇団2期の吉田智則、そして12期のエースの久保田創が追悼公演の最後を飾る。

十三回忌追悼公演 つかこうへいLonely 13 Blues『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』は7月8日(金)から7月18日(月・祝)まで、『初級革命講座 飛龍伝』は7月22日(金)から7月25日(月)まで、共に東京・紀伊國屋ホールにて上演される。

『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』公演情報

上演スケジュール

2022年7月8日(金)~7月18日(月・祝) 紀伊國屋ホール
※7月10日(日)は十三回忌特別公演(通常の「銀ちゃんが逝く」公演もあり)

<チケット一般発売>
2022年6月25日(土)~

スタッフ・キャスト

【作】つかこうへい
【演出】岡村俊一
【出演】
倉岡銀四郎:味方良介
ヤス:石田明
小夏:北野日奈子
中村屋喜三郎:細貝圭
ケン:中本大賀(円神)

高橋龍輝
佐久本宝
河本祐貴

監督:久保田創

『蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く』あらすじ

「新撰組」の撮影が進む東映京都撮影所。
初の主演映画に意気込むスター俳優銀ちゃんが、子分の大部屋俳優ヤスに 自分の恋人小夏を押しつけることから物語は始まる。小夏は妊娠しているのだ・・・。

ヤスは銀ちゃんに見せ場を作り、小夏のお産の費用を稼ぐために、 危険な「階段落ち」に挑戦する。
しかし、ヤスが命をかけて生まれた娘のルリ子は、不治の病に冒されていた。そして小夏も、心の底からヤスを愛することはできなかった。
銀ちゃんは、自分の貧しく卑しい生まれの血のせいでルリ子が病気になってしまったのではないかと苦悩する・・・。

そして、新たな「新撰組」の撮影が始まる。
銀ちゃんは「俺の命と引き換えに娘の命を助けてくれないか」と祈る様な気持ちで一世一代の「函館五稜郭の石階段落ち」に挑む。
果たして銀ちゃんの祈りは、娘の病に打ち勝てるのだろうか?

『初級革命講座 飛龍伝』公演情報

上演スケジュール・チケット

2022年7月22日(金)~7月25日(月) 紀伊國屋ホール
※『初級革命講座 飛龍伝』は全公演終演後にゲストを迎えてのトークショーあり

<チケット一般発売>
2022年6月25日(土)~

スタッフ・キャスト

【作】つかこうへい
【演出】岡村俊一

【出演】
高橋龍輝、吉田智則、佐々木ありさ、久保田創

『初級革命講座 飛龍伝』あらすじ

激動の70年、機動隊のジュラルミンの盾を打ち破った伝説の石「飛龍」の投げ手、元全学連の闘士・熊田留吉は、今は挫折し、国が作った挫折公団アパートに住んでいる。そして、石売り娘をする嫁が拾ってくる石を磨く毎日である。

その熊田のもとに、今日もかつての敵、元機動隊の山崎監査員が訪れて来る。山崎は、熊田が今も革命の志を捨てず、国家権力に対する憎しみを鬱積しているのではないかと、何かにつけてカマをかけてみるのだが、熊田の生活ぶりからは革命どころか、挫折せざるを得なかった人間としての悲壮感さえも感じられない。

「熊田、お前は優秀な活動家だった。忘れたとは言わさんぞ。佐世保での、波を包み込まんばかりのシュプレヒコールを。もう見られないなんて、俺たちは思いたくないからね。フロントの右端は、今でも、おまえのものなんだよ」

山崎の叫びにも、今の熊田には虚しく響くだけである。
熊田には、「飛龍」を継がせると決めた一人息子がいた。しかしその姿も、今はない。健気に支えていこうとする嫁がいるだけである。
熊田が前線に復帰する日は、果たして来るのだろうか・・・。

【公演サイト】http://www.rup.co.jp/




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