京極夏彦の『魍魎の匣』を初ミュージカル化!「京極堂」役は小西遼生


2021年11月に、京極夏彦の大人気長編推理小説『魍魎の匣』を小西遼生主演でミュージカル化することが決定した。上演台本・作詞・演出は板垣恭一が手掛ける。なお本作は、故・いずみたく設立の老舗ミュージカルカンパニー「イッツフォーリーズ」公演として行われる。

「魍魎の匣」は、京極夏彦による第一作の『姑獲鳥の夏』に続く百鬼夜行シリーズ第2弾として刊行された長編推理・伝奇小説。第49回日本推理作家協会賞を受賞し、コミック化、アニメ化、映画化、さらに2019年には舞台化も果たしている。ミュージカルとなるのは、今回が初。

小西が演じる主人公・中禅寺秋彦役は、古本屋「京極堂」を営み、宮司にして陰陽師の「拝み屋」。そして、正義感ゆえ暴走しがちな刑事・木場修太郎役を吉田雄、探偵・榎木津礼二郎役を北村諒、主人公・中禅寺を幼馴染で小説家の関口巽役に神澤直也が演じる。このほか、熊谷彩春、加藤将、池岡亮介、駒田一、そしてイッツフォーリーズのメンバーが出演。

イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『魍魎の匣』公演情報

上演スケジュール

2021年11月10日(水)〜11月15日(月) オルタナティブシアター

コメント紹介

◆板垣恭一(上演台本・作詞・演出)
「新作ミュージカルを一緒に作りましょう」と持ちかけられた僕は、どうせなら今までのミュージカルにないような題材をと考え、才人・京極夏彦氏の小説『魍魎の匣』を提案しました。ファンの方には「レンガ」と称される、あの分厚い小説です。複雑で多彩な人間関係、重厚な謎解き、そして昭和27年の日本。この傑作小説をミュージカルにしてみませんかと伝え、企画が動き出しました。

見どころは大きく3つ。1つ目はスピード感。長大なストーリーを素早く展開させるノンストップ・ミュージカルを目指します。2つ目は原作世界観の再現。映像で投写されるのは、ひたすら「文字」です。聞きなれない言葉、難しい漢字をビジュアル化して、小説のページをめくっているかのような観劇体験を目指します。3つ目はキャストの妙。主演の小西遼生氏、元劇団員の駒田一氏を中心とする豪華な外部出演者と、劇団員が混ざり合って演技の火花を散らします。

『魍魎の匣』は「百鬼夜行シリーズ」の二作目にあたり、時代設定は前作『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』同様、昭和27年(1952年)です。同年4月、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本は主権を回復したと言われています。つまり現代日本がスタートした年なのです。もしかして京極夏彦氏はこのシリーズで「現代の古典」を書こうとされているのではないか、つまり現代に通底する真理を描こうとしてのではないでしょうか。本作では「科学」と「情念」という真逆な要素が絡み合います。それは、世界は計算で割り切れるはずと考えたい我々と、感情に振り回され己をコントロールできない我々、つまり今現在の私たちそのものだと僕は感じています。

見たことのないようなミュージカルを作り出すのが目標です。劇場でお待ちしておりますので、どうぞご期待ください。

◆小西遼生(主演)
この度、中禅寺秋彦役を務めさせて頂きます小西遼生です。この複雑怪奇な物語に音楽をのせて、一からまた新たなるミュージカル作品を創れる喜びを感じています。
馴染みある板垣恭一さんの脚本・作詞・演出と、以前よりご一緒してみたかった音楽家・小澤時史さんのタッグ、そしてオリジナルミュージカルに精力的に挑み続けているイッツフォーリーズの面々との共演も心強く、とても楽しみです。
とはいえ慎重すぎるほどに慎重で、事件解決には腰が重い中禅寺が、個性豊かな他の登場人物と、この度の事件と、どのように関わりを持っていくのか、、
脚本と音楽が手元に届くのを心待ちにしたいと思います。
きっと皆様にお目にかかる頃には、素晴らしい作品が出来上がっていることでしょう。
この世には不思議なことなど何も無いのだから。

◆吉田雄
京極夏彦さんの原作を読んだ時、難解だけど面白く、もし自分が配役されるなら、絶対、木場刑事をやってみたいと思っていたので、演出の板垣さんから指名されたときは感無量でした。初めての刑事役に全力で取り組み、板垣さんや初顔合わせの共演者の皆さんと火花を散らして舞台を作っていきたいです。劇団の先輩である駒田一さんと共演するのも今から楽しみです。イッツフォーリーズの舞台をご覧になったことがない方も是非、観ていただきたい作品にしたいと思っています。

◆北村諒
榎木津礼二郎を演じます、北村諒です。
すでに様々な展開をしている魍魎の匣。沢山の方に愛されている作品で、榎木津礼二郎を演じれること、とても嬉しく思います!
原作のもつ雰囲気をしっかり舞台上で表現できるよう、そして観に来てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、全身全霊で挑みます。
学ぶことも多いと思うので、今から楽しみです!

◆神澤直也
僕が演じる関口巽と僕の年齢は10歳ほど離れていますが、いかに違和感なく演じられるか、僕自身が演じることに意味があるようなキャラクターに仕上げていくのが課題です。
『魍魎の匣』はミステリーが苦手な人にも面白いと思っていただける作品です。原作の面白さをミュージカルにすることでまた違った味わいが出て来ると思っています。

イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『魍魎の匣』は、11月10日(水)から11月15日(月)まで東京・オルタナティブシアターにて上演される。チケットは、8月20日(金) 11:00より一般発売開始。

スタッフ・キャスト

【原作】京極夏彦
【上演台本・歌詞・演出】板垣恭一
【作曲・音楽監督】小澤時史

【出演】
小西遼生・吉田雄・北村諒・神澤直也・大川永・熊谷彩春・万里紗
德岡明・加藤将・池岡亮介・横田剛基・宮田佳奈・米谷美穂・金村瞳
神野紗瑛子・堀内俊哉・浅川仁志・森隆二/駒田一 ほか

あらすじ

戦後復興たけなわの昭和27年8月15日。
暗い性格で友達も少ない14歳の少女・楠本頼子と、頼子のクラスメイトで秀才だが、同じく親しい友人がいない柚木加菜子。ある日加菜子は、自分たちは互いが互いの生まれ変わりだ、と頼子に声をかける。やがて2人は親交を深め、最終電車で湖を見に行こうと約束するが、中央線の途中で加菜子がホームから転落し電車に轢かれてしまう。
たまたま乗り合わせていた刑事の木場修太郎は現場に駆けつけ、頼子と共に病院へと向かった。そこで加菜子の姉の柚木陽子と出会う。重体の加菜子を救える可能性のある病院を知るという陽子の話から、窓のない建物で、周辺住民からは「匣(はこ)」と呼ばれている相模原の研究棟に加菜子を転院させ、そこで治療を受けさせることになった。
一方、小説家の関口巽は、知り合いの雑誌記者・鳥口と、出版社社員の中禅寺敦子と共に、武蔵野の連続バラバラ殺人事件を追っていた。その最中、道に迷って「匣」のような建物にたどり着いてしまう。そこは「美馬坂近代医学研究所」で、加菜子が入院している研究棟だった。その後、厳戒態勢の中で加奈子が失踪し、姉の陽子宛に脅迫文が届く。

鳥口は新興宗教「穢封じ御筥様」の調査をしている中、関口を通して「京極堂」と呼ばれる拝み屋・中禅寺秋彦に相談を持ち掛ける。そこに私立探偵の榎木津礼二郎が加わり、行動を共にすることになった。

バラバラ殺人事件、加菜子の誘拐、穢れた金を浄化のために教祖に集める新興宗教。異なる事象がやがて一つに集束していく。事件の裏に渦巻く「魍魎」とは何なのか。そして、京極堂の過去の秘密とは。

【公式サイト】http://www.allstaff.co.jp/mouryo/

 



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