アーティストデビュー15周年を迎えた加藤和樹が、盟友・上口耕平と共にステージの中心で“愛”を歌う!『Kazuki Kato KK-station 2021~Bravo!!~』初日レポート


アーティスト・俳優・声優として活動する加藤和樹が、2021年7月2日(金)から7月4日(日)まで『Kazuki Kato KK-station 2021~Bravo!!~』を開催。

2013年からスタートした『KK-station』は加藤の楽曲に加え、テーマに添ってファンから募集したメールを読み上げる軽快なトークとリクエスト曲で構成される名曲のカバーコーナーが人気のライブシリーズ。昨年夏は、コロナ禍ということもあり無観客配信で行われたが、今回は感染拡大防止対策をバッチリしたうえで、有観客+配信で行われることになった。

ファンが見守る中、静かに幕を開けたライブ初日の模様をレポートする。

薄暗いステージにバンドメンバーがゆっくりと登場し、その後ろから黒のシャツジャケット、黒のジーンズ、淡いグリーンの15周年記念Tシャツというカジュアルな衣装に身を包んだ加藤が姿を現し、観客に手拍子を促す。

1曲目のナンバーは『夏恋』。さわやかな歌声が会場に流れると、目の前には初夏のまぶしい風景が広がっていくような錯覚を覚えたのだった。続いてギターアレンジでしっとりと始まった『魂』では、次第に熱を帯びていく加藤の歌声とギラギラと光を放つ瞳にハートを射抜かれ、ステージから目が離せない。

「皆さん、こんばんは!加藤和樹です。やってまいりました『KK-station 2021~Bravo!!』。こうしてライブをまたやることができて嬉しく思っております。声は出せないけど、手拍子とか、口を閉じながら笑うことは可能なので。フフフフ・・・」と、何か企んでいる風のチョイ悪な笑い方を披露すると、バンドメンバーからの「それはアウトです!」の声が起こり思わず苦笑いを浮かべる加藤。

今回は、パーカッション・今村舞、ギター・五十嵐勝人、キーボード・吹野クワガタのアコースティック編成。そしてスペシャルゲストとして盟友・上口耕平が登場!配信のカメラに向かって「見てる~♪」と、お茶目なアピールをした後、会場を見渡して「皆さん、美しいマスク姿ですね(笑)」と、満面の笑顔で観客のハートを鷲掴みに。

『タイタニック』で初共演して以来、公私共に親しくしているという二人だが、実は作品中で一緒に歌うシーンはほとんどなかったのだそう。「こうやってガッツリ歌えるのが嬉しいよ」と素直に喜びを表現する加藤に、上口も「ゲストに呼んでいただいてありがとうございます!」と感謝の言葉を述べるが、「コロナ禍での新しいスタイルのライブは初めてなので、ちょっとドキドキしています。新鮮過ぎて、なんだかマイナスイオンを浴びているような感じ(笑)」と、緊張のためか早速スベり倒し、天然っぷりを発揮する一幕も!?

和やかな空気の中、二人で歌う最初の曲『melody』の演奏が始まる。上口の澄んだ伸びやかな歌声と、加藤の色気を含んだ歌声がゆるりと絡み合い、何とも心地よいグルーヴを生み出していく。

「自分の楽曲を人に歌ってもらうことって今までほとんどなかったから、耕平の歌を聴いていいなぁって思いました。ずっと聴いていたい」とベタほめの加藤。上口も「カズくんの歌をカズくんのファンの前で歌って、カズくん本人にハモってもらえるなんて、すごく贅沢! 楽しい‼」と喜びの声を口にすると、会場には暖かい拍手が起こったのだった。

今回のメールのお題は「つい最近、自分または誰かをほめてあげたいと思った事」。

「母親の入院で大変身した父親」「明るい未来を信じて就活を頑張っている自分」「いつも元気な子供たち」「コロナ禍でも笑顔で働いている自分」「高校時代からの友人」といった心温まるエピソードや、「跡部様(※加藤が演じたミュージカル『テニスの王子様の人気キャラクター』)の決め台詞を覚えたペットのインコをほめたい」など、思わず笑ってしまうメールを読み上げた後は、二人そろって「ブラボー!」と絶叫!自身の爆笑エピソードも交えながら、トークに花を咲かせて観客の笑いを誘っていた。

そしてライブ初日のこの日、リクエスト曲から選ばれたのは、『M』(PRINCESS PRINCESS)、『愛にできることはまだあるかい』(RADWIMPS)、『さぁ鐘を鳴らせ』(DREAMS COME TRUE)、『夏の終わりのハーモニー』(井上陽水&安全地帯)、『完全無欠のロックンローラー』(アラジン)の5曲。

リズムに合わせて体を揺らしながら楽しそうに歌う上口と、ノリノリでハモリや合いの手入れる加藤。歌っている最中も、何度も顔を見合わせて笑顔を交わす二人からは、時代を経ても色あせない名曲へのリスペクトと共に、歌うことを心から楽しんでいる様子が伝わってきて、見ているこちらも自然と笑顔に・・・。

観客が手拍子でエールを送る中、二人で歌う最後のナンバー『ユメヒコウキ』が披露されるも、まだまだ歌い足りないのか「このままステージに残っていい?」と名残惜しそうな上口。しかし「明日も明後日もあるんだから(苦笑)」と加藤に促され、「そうですね。サンキュー!またね!」と元気に手を振り、ステージを後にしたのだった。

この日のラストを飾った曲は、6月23日(水)に配信されたばかりの新曲『Rebirth』。コロナ禍で加藤自身が思ったことをつづったというこの曲は、軽快なリズムとメロディが印象的な、力強くも優しい応援ソング。寄り添ってくれるような歌詞を聴いていると、自然と力がわいてくるのだった。

ライブ本編が終わると、すぐさまアンコールの拍手が起こり、再びステージに登場した加藤と上口。「アンコールありがとう! もう一曲、耕平と歌おうと思います。聞いてください、『Chain Of Love』」

ボーカルが変わると、こんなにも曲の印象は変わるものなのか・・・。伸びやかな上口の歌声は、ストレートに心に届き、あふれんばかりの感情が込められた加藤の歌声はせつないくらいに心を揺さぶる。そんなタイプの違う二人のアーティストが奏でる息の合ったハーモニーが忘れられなくなるライブだった。

上口「本日はありがとうございました」
和樹「配信を視聴してくれたみんなもありがとう。またお会いしましょう!」

ライブは、本日7月3日(土)(【第一部】開場12:15/開演13:00【第二部】開場16:15/開演17:00)と、明日7月4日(日)【第一部】開場12:15/開演13:00【第二部】開場16:15/開演17:00にも生配信される。

視聴URL・視聴チケットの購入は、公式サイト(https://wwwkatokazuki.com)のLIVEページにてご確認を。

7月3日(土)のアーカイブ配信は7月10日(土)23:59まで、7月4日(日)のアーカイブ配信は7月11日(日)23:59まで、それぞれ視聴可能。

また、9月15日(水)にはベストアルバム『K.KベストセラーズII』がリリースされる。加藤自身がセレクトした「今」届けたい楽曲16曲を収録したDISC1と、彼にとって新たな試みとなるカバー曲集のDISC2という豪華2枚組。

さらに9月から10月にかけてミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』に出演した後は、11月にFC限定イベント『Petit VOICEFUL WORLD TOUR 2021 Petit VOICEFUL WORLD TOUR 2021』と、初のPiano LIVE『Kazuki Kato Piano Live Tour 2021 Kazuki Kato Piano Live Tour 2021』で全国を巡り、翌12月にはライブツアー『Kazuki Kato 15th Anniversary Special Live “GIG” Tour 2021-REbirth-』を行うことが決定している。

アーティストデビュー15周年を迎えてなお、守りに入ることなく加藤和樹の快進撃は加速する――。

【加藤和樹公式サイト】https://www.katokazuki.com/

(取材・文/近藤明子、撮影:源 賀津己)



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