稲垣吾郎が死刑執行人サンソンに!“ルイ16世の首を刎ねた男”の物語を白井晃×中島かずきで


2021年4月から6月にかけて東京、大阪、福岡で、18世紀フランス・パリに実在した死刑執行人サンソンの物語を描く『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』の上演が決まった。主演は稲垣吾郎が務め、演出を白井晃、脚本を中島かずき、音楽を三宅純が担当し、2015年から3度上演された稲垣主演舞台『No.9-不滅の旋律-』を作り上げた最高のクリエイティブチームが本作を手掛けるという。

18世紀のフランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンが主人公となる本作。4代目の死刑執行人として激動のフランス革命期を生きた実在の人物で、代々続く死刑執行人という宿命を背負いながらも「人間の生死を決められるのは神だけではないのか」、「死刑制度はなくさなければならない」と死刑廃止論を唱え、自問自答を続けた、処刑人でもあり医師でもあったシャルル=アンリ・サンソンの内面にうごめく葛藤を描き出していく。

サンソンを稲垣が演じる他、フランス革命の中心とも言うべきルイ16世役に中村橋之助が決定。そのほか、橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月ら次世代の若者が集結。さらに、白井作品には久々の重鎮・田山涼成、そして、榎木孝明がシャルルの父親役として出演することも決まっている。

稲垣主演『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』は2021年4月から6月にかけて東京、大阪、福岡で上演。チケットは東京公演が3月20日(土)10:00から、大阪・福岡公演は4月17日(土)10:00から一般発売を予定している。

コメント紹介

◆稲垣吾郎

2015年から3度上演した舞台『No.9』に続き、白井晃さん、中島かずきさん、三宅純さんの手掛ける作品に出演できることをとても光栄に思います。
『No.9』で演じたベートーヴェン同様、今回も歴史上に実在した人物、シャルル=アンリ・サンソンを演じます。フランス革命期という激動の時代に、“死刑執行人“という生まれた時から決められた決して抗うことのできない運命を受け入れ、悩みながらもその仕事にプライドを持って生きてきた人物です。どれだけの重圧を背負っていたのか、今はまだ計り知れませんが、これから稽古を通して創りあげていくことで新しい自分と出会えることが楽しみでもあります。歴史の中で苦悩したサンソンの気持ちに寄り添い、伝えていきたいと思っています。
このような時代だからこそ、サンソンを通じて厳しい運命の中でも目を背けずに希望を見出す姿を皆様にお届けできれば嬉しいです。

◆中村橋之助

白井晃さんの演出、中島かずきさんの脚本でこれだけ大きな舞台に出演できるということで自分自身の熱量が上がっていくのを感じています。そして、子供の頃から「テレビの向こう側の人」として拝見していた稲垣さんとご一緒できることがとても嬉しいです。
僕の演じるルイ16世はフランス革命期に王位を継承し、最後は死罪となる人物。
白井さんの演出で彼の運命がどのように彩られるのか、そしてそれを演じることを楽しみにしています。自分ならではのルイ16世を演じたいと思っています。

◆白井晃(演出)

死刑執行人でありながら死刑廃止論者だったという孤高の人物を通して、稲垣吾郎さんと共に再び新作を創れる喜びでいっぱいです。18世紀末のパリに生きたシャルル=アンリ・サンソンの苦悩は、激動の社会で生きる今の私たちと結びつくものが多いと感じています。歴史の闇で、あまり知られることのなかった彼の人生は、この先、私たちが向かうべき指針を与えてくれるようにも思います。私たちの心の平穏はどこにあるのか。そんなことに想いを馳せながら作品創りができたらと考えています。

◆中島かずき(脚本)

のちにギロチンと呼ばれることになる断頭台は、実は人道的で人民に平等な死刑を目指して作られた。しかしそれが結果的に恐怖政治の象徴になってしまう。
人のためによかれと思って作られたものが、結果的に人の脅威になる。それは現代にも通じる問題だ。
愚直に誠実にパリの死刑執行人を勤め上げたシャルル=アンリ・サンソンという男の人生をたどることで、人はその皮肉とどう対峙できるかを描くことに挑戦してみたい。

◆三宅純(音楽)

世襲の『死刑執行人』という宿命、動乱の時代がもたらす過酷な試練、シャルル=アンリ・サンソンをめぐる数奇な史実を知って、僕は震撼した。パリの街が今までとは違って見えてきた。サンソンの生きた時代、カオスとデカダンス、彼の美学とリリシズムをどうやって音楽に投影するべきか、試行錯誤を繰り返している。白井晃さんの音楽構成案に繰り返し登場する「重低音」というキーワードを濃密に脳内ループさせながら。

公演情報

『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』
【東京公演】2021年4月23日(金)~5月9日(日)東京建物BrilliaHALL
【大阪公演】2021年5月21日(金)~5月24日(月)オリックス劇場
【福岡公演】2021年6月11日(金)~6月13日(日)久留米シティプラザ

【原作】安達正勝『死刑執行人サンソン』(集英社新書刊)
【演出】白井晃
【脚本】中島かずき(劇団☆新感線)
【音楽】三宅純

【出演】
稲垣吾郎/中村橋之助
橋本淳、牧島輝、落合モトキ、藤原季節、清水葉月、
智順、藤田秀世、有川マコト、松澤一之
田山涼成/榎木孝明

【公式サイト】 www.sanson-stage.com
【公式Twitter】https://twitter.com/sansonstage

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