花組芝居 三島由紀夫没後五十年<プラス1>『地獄變』

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2021年1月7日~1月17日

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三島歌舞伎第一作目を花組芝居がネオかぶき化!

時は平安の頃。絵師・良秀は、天下一の腕前だと都で評判を得ていたが、高慢で変わり者だと噂される男だった。彼には溺愛する娘・露艸(つゆくさ)がおり、その美貌と優しい性格を見初められ、当時権威を誇っていた堀河の大殿の屋敷へと上がっている。良秀は再三、娘を帰して欲しいと願うが聞き入れられず、また、露艸も孝行心から大殿の寵愛を受け入れぬまま。父娘の頑なな態度を、大殿も苦々しく思い始めていた。
加えて大殿が良秀に命じた、「地獄變」の屏風絵が一向に仕上がらないことも不興の増す一因に。業を煮やした大殿は、言い訳をするようならば切る覚悟で良秀を呼び出す。大殿の腹積もりを察した露艸は、色よい返事をするよう参上した父を諭すが、良秀は聞く耳を持たない。
大殿の前で良秀は、「燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ艶やかな上臈の姿を描きたいが、どうしても描けない。大殿の権勢により、実際に車の中で女が焼け死ぬ光景を見せて欲しい。でなければ絵は百年待っても未完成だ」とうそぶく。怒りを隠さぬ大殿が、良秀に死を申し渡すため盃を取らせようとした刹那、間に入った露艸がその盃を飲み干し、自らが上臈役を引き受けると言い放つ。
狂乱の体で事を止めようとする良秀をよそに、粛々と準備が整えられ、覚悟の露艸を乗せた牛車に火がかけられる・・・。

詳細情報

公演期間 2021年1月7日~1月17日
劇場 中目黒キンケロ・シアター
キャスト <修羅組>
丸川敬之
秋葉陽司
松原綾央
桂憲一
横道毅
磯村智彦
谷山知宏
武市佳久
山下禎啓
ほか<夜叉組>
小林大介
北沢洋
ミヤタユーヤ
原川浩明
大井靖彦
磯村智彦
加納幸和
永澤洋
山下禎啓
ほか
スタッフ 原作:芥川龍之介
脚本:三島由紀夫
演出:加納幸和
ほか
主催 花組芝居
公式サイト https://hanagumi.ne.jp/
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