東京演劇アンサンブル こどもの劇場公演『宇宙のなかの熊』

2021年6月12日～6月20日

デーア・ローアーによる初めての児童劇の日本初演

ホッキョクグマのベニーは、温暖化によって氷塊をなくし、家族もなく、この種族の最後の一匹です。
ベニーは、絶滅から身を守るため、奥さんとなる少女を探して旅に出ました。
ベニーはポリネシアまでやってきて、ポリーと出会います。
ベニーと同じくポリーは白くてふわふわしています。
きっと奥さんにぴったりです。
が、残念ながらポリーは、ホッキョクグマではなくニワトリなのです。
ポリーはホッキョクグマとは結婚できないから、新聞広告を出せばいいとベニーに勧めます。
そう言いながらもポリーは、“ニワトリクマ”や“クマニワトリ”は、卵から孵化する夢を見たりもします。
一方、ベニーの恋人募集広告を見て、たくさんの動物たちが反応します。
というのも、ホッキョクグマと同様、その動物たちも山火事や密猟から逃げ、網から逃れ、ゴミだらけの海に疲弊しながら絶滅を恐れているのです。

あなたがその種の最後の一人（一匹）になった時、いったいあなたは誰と結婚すべきなのでしょうか？
プラスチックの海や森林火災などを逃れ、絶滅を乗り越える方法を、いったい誰が教えてくれるのでしょうか？

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