2021年9月17日(金)に東京・TBS赤坂ACTシアターにて、2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』が開幕する。初日に先駆け、演出のいのうえひでのり、出演者より中村倫也、吉岡里帆、向井理のコメントが到着。舞台写真と共に紹介する。
本作は、2020年春に上演された『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりの王道“いのうえ歌舞伎”。中島かずきが、稀代の陰陽師・安倍晴明伝説にひと味もふた味もスパイスを加えた物語を書き下ろした。
時は平安時代の中頃。貴族たちが生活する雅な宮廷に仕える安倍晴明(中村)は、人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれていた。ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。
しかし、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(向井)に退くよう命じられるが、九尾の妖狐はすでに利風を倒し、その身体を乗っ取っていた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。
晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡)たちが加勢。だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に。狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が繰り広げられる。
主役の「狐の子」を名乗る陰陽師・安倍晴明役の中村は、約5年ぶりの新感線登場。新感線初参加となる吉岡、2017年の『髑髏城の七人』Season風以来の出演となる向井との共演に注目だ。
このほか、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、劇団員の高田聖子や粟根まことらが出演。また、劇中歌として島袋寛子が参加するなど、まさにフルスペックで王道の“いのうえ歌舞伎”となっている。
2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』は、9月17日(金)から10月17日(日)まで東京・TBS 赤坂ACTシアター、10月27日(水)から11月11日(木)まで大阪・オリックス劇場にて上演。
また、東京・大阪共に追加公演が決定。さらに、10月6日(水)には、全国47都道府県および台湾の映画館にてライブビューイングの実施も予定されている。
【東京】追加公演:9月29日(水)18:00/10月13日(水)18:00
先行(抽選)受付:9月17日(金)12:00~9月20日(月・祝)23:59
受付URL:イープラス https://eplus.jp/kyubi_official2/
【大阪】追加公演:11月3日(水・祝)16:30/11月8日(月)13:00
先行(抽選)受付:9月17日(金)12:00~9月20日(月・祝)23:59
受付URL:チケットぴあ https://pia.jp/v/kyubi21hp2/
(写真/田中亜紀)
コメント紹介
いのうえひでのり(劇団☆新感線 主宰/演出)
アクションあり、エフェクトを使った妖術・呪術もあり。さらに妖怪といった人外のものもたくさん出てくる、最近のいのうえ歌舞伎では珍しくなった、初期のいのうえ歌舞伎を彷彿させるストーリーです。3時間弱のコンパクトな公演になっていて、テンポよく進みますので、いのうえ歌舞伎の”寄り道な演出”が好きな方にはちょっと残念かもしれません(笑)。
久しぶりの出演となった中村くんと向井くんは、二人の友情とお互いへの想いが芝居の肝となっているので、その部分をよく理解して稽古中も支えあい、演技にもきちんと出ていると思います。初参加の吉岡さんは、ダメ出しを受けても、持ち前のガッツとガムシャラさで日々進化しています。
今回はこれまでとはまた違う、新しい世代のいのうえ歌舞伎をお見せできると思います。お客さんにも新鮮に感じてもらえると思うので、ぜひお楽しみください。
◆中村倫也
いよいよ初日です。7月の真ん中から、9月の真ん中まで、夏休みの自由研究のように楽しく稽古してまいりました。
吉岡さんがチャーミングです。向井くんが胸キュンです。友貴と竜星はおバカでやんちゃです。
浅利と千葉さんはセクシー×セクシーです。劇団員の先輩方は、まっすぐにキューティーでファニーです。
主演のワタクシは、「こんなに代謝良かったっけ?」と首を傾げるくらい、ヘラヘラと汗をかいております!とにかく見所たくさんの『狐晴明九尾狩』。
ルールとマナーを守って、ぜひ気持ちよく楽しんでくださいませ!
◆吉岡里帆
夏は全てを新感線に!ついに公演が始まります!!
演出のいのうえさん始め共演者の皆様やアクションチームの皆さんからアドバイスを貰いながらコツコツ積み上げてきた稽古場。陰陽師に貴族に武士、荒くれ者や妖怪それぞれの個性が面白おかしく魅力的な作品だなぁと毎日気持ちが高まっておりました。こうしてお客様に無事に観劇して頂けること、一参加者として大変嬉しく思っています。
季節が変わりゆく時期ではありますが、今作には夏休みのワクワク感がギュッと詰まっています。汗と汗と汗の結晶です(笑)!
涼やかでどこまでもカッコ良い陰陽師のお二人と、熱気と妖気の上がる魑魅魍魎達のマリアージュをどうぞお楽しみに。皆様に楽しんで頂けるよう全力で狐霊として舞台上でお迎え致します。コンっ!
◆向井理
稽古期間が通常より長く、じっくりできた感覚はあります。稽古場では、自分が出ていないシーンでは他の出演者の稽古を見ているのですが、吉岡里帆さんの出ているシーンはコミカルな動きも多く、毎回新鮮に笑わせてもらいました。
そして、通し稽古を重ねて行く中で、この物語は晴明と利風の物語でもあるのだと感じました。冒頭のメインテーマの歌詞にも注目してもらえればより楽しんでいただけると思います。
ただ、ここまで来るのは本当に険しい道程でした。こうして本公演まで辿り着けたのは多くのスタッフの皆さんの努力のお陰です。表には出ないスタッフの力が無ければ、公演自体成り立ちません。頭が下がる思いです。
劇団☆新感線のフルスペックをご覧いただける公演になっています。色々な仕掛けや演出効果が隠されていますので、一つたりともお見逃しなく!では、後ほど。
2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演
いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年9月17日(金)~10月17日(日) TBS 赤坂ACTシアター
【大阪公演】2021年10月27日(水)~11月11日(木) オリックス劇場
スタッフ・キャスト
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
中村倫也 吉岡里帆 / 浅利陽介 竜星涼 早乙女友貴
千葉哲也 高田聖子 粟根まこと / 向井理 ほか
【公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/
【LV公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/LV/