ふぉ~ゆ~・松崎祐介の主演舞台『流星セブン』東京公演スタート「元気を与えられる舞台にしたい!」

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2021年5月26日(水)に東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて、舞台『流星セブン~暁の操り人~』のフォトコール&取材会が行われた。

本作は、町人文化が栄華を極める江戸の町を舞台に描かれる、歌あり、ダンスあり、笑いありの痛快アクション時代劇。時代物ではあるが、どこかファンタジーの要素もあるNEO時代劇となっている。

冒頭から目まぐるしい展開の連続だが、登場人物や事件の背景を主演の松崎祐介(ふぉ~ゆ~)がキレのある口上で語り、スピーディーな展開ながら観客を物語の中にグイグイと引き込んでいくパワーにあふれた作品となっていた。

松崎が演じる蔦屋重三郎は、本屋の店主という表の顔以外に、人の心を操る“人形師”として仲間と共に悪を懲らしめる裏家業を営んでいる。

「困った時の本頼み、その本屋にはトラブルを解決してくれる連中がいる」という噂がまことしやかに囁かれる中、欲望渦巻く事件を解決するため今日も彼らは闇に踊るのだった。

武闘派の唐犬権兵衛を演じる橋本全一の鍛え上げたセクシーな肉体から繰り出すアクションは迫力満点。

笑いの力で人を魅了する平賀源内役のなだぎ武は飄々とした雰囲気で場を和ませ、大海将一郎が演じる絵師の喜多川歌麿は筆を武器にスマートな身のこなしで敵と戦う。

紅一点・お凛役を演じるのは元宝塚歌劇団星組の男役として活躍した壱城あずさ。ロック調の激しいサウンドにのせてパンチの効いた歌声を響かせると、アンサンブルが操られるような動きになるのがコミカルで楽しい。

また、蔦屋に恨みを持つ男・山城長明役には、声優としても活躍の場を広げる株元英彰。その右腕で用心棒・平手造酒役を演じる吉田メタルはフードをかぶっての登場で表情が見えないのがなんとも不気味だ。

南町奉行の代官・大岡忠相役で登場する石坂勇は、多くの時代劇作品に出演する実力派。フォトコールで一瞬登場しただけでも、そのいぶし銀の魅力から目が離せなかった。

大谷鬼次役の寺西拓人は、歌舞伎役者のスターらしい華のある雰囲気を醸し出しつつ、ミステリアスなキャラクターとしてステージに登場。彼の登場で新たな事件の幕が開けるのか・・・なんともワクワクするシーンでフォトコールは終了となった。

続いて行われた取材会で、ステージに登壇した松崎と寺西。松崎は「さくらホールは初主演舞台『デルフィニア戦記』の思い出がある場所。再びここに主演として戻ってこられたことが嬉しいです」と感慨深げな笑顔を見せる。寺西は「大阪公演が中止になった悔しさを、明日からの東京公演にぶつけたい!」と熱く意気込みを語った。

また、二人にとって初の時代劇となる本作。「今回の僕のアクションは、刀を使わずに素手と蹴りで戦います。あと普段は使わない言葉がいっぱい出てくるので緊張しますね」と噛み噛みの松崎に、「『心ここにあらず』という台詞を言っている松崎くんが、一番心ここにあらずな顔をしています(笑)」とつっこむ寺西。これには取材陣から笑いが起こった。

一方、歌舞伎役者役の寺西も所作には苦戦しているそうで「劇中劇では女形としても登場します。まぁ楽しみにしていただければ・・・」と見どころを語った。

取材陣から“人の心を操る人形師”という蔦屋重三郎の役柄にちなんで「操りたい人はいますか?」という質問が飛ぶと、「堂本光一くんを操って何度も階段落ちを何回もやらせてみたいです」と、糸を操るように指をヒラヒラさせる松崎。

また、“表の顔=本屋・裏の顔=トラブル解決人”という二面性から「二人の裏の顔を教えてください」という質問には、「松崎くんは、本当にこのまんまの人。裏の顔はないですね」と即答する寺西だったが、逆に松崎から「拓人はストイックだけど、実は裏では筋トレをサボっています」と裏の顔(!?)をバラされ「あ~、1週間くらいやってないかも」と苦笑いするなど、二人の仲の良さが伝わってきた。

最後に、観劇を楽しみにしているファンに向け、松崎は「いよいよ明日から公演が始まります。何も考えずに見ていただける作品でると同時に勇気づけられる作品となっていいます。ぜひ楽しみにお越しください。劇場でお待ちしています!」、寺西は「なかなか舞台を見に来るのも難しい時代ですが、見に来るという決断をしてくださったお客様が後悔をしないように、ポジティブな感情になっていただけるように、元気を与えられるような舞台にしたいと思っています。あと、こんなに髪が長い僕が見られるのは今回だけだと思うので、ロン毛の寺西も楽しみに劇場にお越しください(笑)」と呼びかけ、ステージを後にした。

舞台『流星セブン~暁の操り人~』は、5月27日(木)から5月30日(日)まで渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて上演。

人情味溢れるダークヒーロー・蔦屋重三郎と一味の活躍を、ぜひ楽しんで!

目次

舞台『流星セブン~暁の操り人~』公演情報

上演スケジュール

【大阪公演】2021年5月21日(金)~5月22日(土) クールジャパンパーク大阪 WWホール ※終了
【東京公演】2021年5月27日(木)~5月30日(日) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

キャスト・スタッフ

【出演】
蔦屋重三郎役:松崎祐介(ふぉ〜ゆ〜)
大谷鬼次役:寺西拓人
平賀源内役:なだぎ武
山城長明役:株元英彰
唐犬権兵衛役:橋本全一
喜多川歌麿役:大海将一郎
浅見凛役:壱城あずさ
平手造酒役:吉田メタル
大岡忠相役:石坂勇

―ツメ人形衆―
田沼ジョージ 林宏樹 長田健一 石倉和樹 須貝汐梨 篠原孝文

【脚本】米山和仁
【演出】伊勢直弘

【原案・監修・総合プロデュース】黒谷通生

【公式サイト】http://legendstage.jp/ryusei7/
【Twitter】@butairyusei7

(C) 流星セブン製作委員会

(取材・文・撮影/近藤明子)

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