坂東巳之助、シム・ウンギョンら出演、日英共同プロジェクトミュージカル『消えちゃう病とタイムバンカー』全公演中止に

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日英共同企画『消えちゃう病とタイムバンカー』/坂東巳之助、シム・ウンギョン

ミュージカル『消えちゃう病とタイムバンカー』の全公演中止が発表された。本作は、公演関係者から新型コロナウイルスの陽性反応者が複数名確認されたため、2021年4月6日(火)の初日から4月16日(金)の8公演と、4月10日(土)に予定していた無観客ライブ配信の中止を決定していたが、稽古の進捗からこのままでは本来考えていた新作ミュージカルを、万全な状態に仕上げることはできないと判断し、この決断に至ったという。

『消えちゃう病とタイムバンカー』(英題:The Vanishing Girl & The Time Banker)は、梅田芸術劇場が英国・オフウエストエンドのチャリングクロス劇場と共同で演劇作品を発表する日英共同プロジェクト第2弾。日本の若手演出家が英国で作品を発表できる機会を創出し、日本演劇界・ミュージカル界を活気づけることを目的に、梅田芸術劇場が英国で150年以上の由緒ある歴史を持ちながら画期的な作品を作り出しているチャリングクロス劇場の芸術監督であるトム・サザーランドとタッグを組みスタートさせたもの。

今回の第2弾では、日本から発信するオリジナル作品として作・演出に長久允、出演に坂東巳之助、シム・ウンギョン、菅原小春、三浦涼介、アオイヤマダ、黒田大輔、今井隆文、澤部渡、古舘寛治、神野三鈴らを迎え、コロナ禍で日英双方での上演見通しが立たないながらも、“生”で観る舞台に加えて、自由自在なカメラワークによる映画のような舞台映像配信という2つの観劇スタイルを提唱しようと企画されていた。

稽古を大幅に中断の上、出演者やスタッフの健康面等に最大限の注意を払いつつ、上演に向けた準備を慎重に進めてきたが、稽古の進捗が大きく影響し「万全な状態に仕上げてお客様をお迎えするのは難しい」と判断。4月6日(火)から4月25日(日)までの東京公演(東京芸術劇場 プレイハウス)、4月30日(金)から5月1日(土)までの大阪公演(梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ)のすべてを中止することとなった。

作・演出の長久は「キャスト、スタッフとともに全精力をかけて取り組んでまいりましたが、この度、全公演日程中止、無観客ライブ配信中止という、このような結末となってしまいました。楽しみにしてくださっていたお客様のご期待にお応えすることが叶わず、強く無念さを感じています。そして改めて、このコロナ禍での公演実現に、ご尽力くださりました多くの関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます」とコメントを出した。

チケットの払い戻し詳細などは公式サイトにて案内していくとこのこと。

【公式サイト】https://www.umegei.com/vanishing/

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