2021年3月30(火)より東京・シアタークリエにてBROADWAY MUSICAL『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』が開幕するが、このほど取材会がスヌーピーミュージアムにて実施され出演者である花村想太、岡宮来夢、宮澤佐江、林愛夏、植原卓也、中川晃教が登壇した。
本作はチャールズ・M・シュルツ著のコミック「ピーナッツ」を元にしたハートフルなミュージカル。1967年にオフ・ブロードウェイで初めて上演され、1999年にブロードウェイに進出した。日本では2017年4月に上演された。
キャッチーな音楽に乗せてキャラクターたちが紡ぐ最高にハピネスでユーモラスな言葉の数々と、まるでコミックがそのまま舞台になったかのようなポップな世界。大人にこそ響くハートフルなミュージカルとなっている。
コメント紹介
◆花村想太(チャーリー・ブラウン役)
――意気込み
ミュージカルは2本目なのですが、本当にワクワクして、毎日を過ごしています。小さな幸せから大きな幸せまで、色々なことに気付けるミュージカルになっています。こんな状況下ではありますが、このエンターテイメントで希望を与えれるような存在になれていたらいいなと思いますし、より強い気持ちを持って、たくさんの方に小さな幸せを届けていきたいです。
――役柄について
天気が良かったらそれだけで幸せになれるような純粋な子。小さな幸せをしっかりと噛みしめることができる男の子ですね。自分とは、どんくさい部分や少しネガティブなところがすごく似ていて、繊細でどこか憎めないチャーリー・ブラウンが演じられたらと思います。
◆岡宮来夢(ライナス役)
――意気込み
この中で1番年下で気が引き締まる思いです。想太君もおっしゃっていたのですが、今の自分たちでは気付けないような、子どもたちの幸せや大切なものを気付かせてくれる作品です。全身全霊で取り組んででいります。
――役柄について
幼さと哲学的な知性のギャップが愛らしいキャラクターです。似ているところは・・・“顔がかわいいところ”ですかね!!!(キャスト一同ツッコミ&大盛り上がり)
◆宮澤佐江(ルーシー役)
――意気込み
お稽古真っ最中なのですが、毎日新しい発見があって、共演者の方々から刺激をもらっています。今、大変な時期ではありますが、この作品を見ている2時間弱は嫌なことや辛いことをさせられる自信がある、そんな素敵なお話なのでたくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。
――役柄について
口うるさくてがみがみ屋さん。私と正反対なのですが、なぜルーシーが皆に嫌われないで愛されるキャラクターでいられてるのかなっていうのを、今回の作品を作りながら考えました。彼女は何事にも一生懸命で、彼女なりの愛がたくさん散りばめられていて、発する言葉がたまたま人を傷つけちゃうこともあるけど、でも嫌味があって言ってる子じゃないんだなっていうのを、私なりに感じました。
◆林愛夏(サリー役)
――意気込み
サリーとしてお芝居させていただけることが本当に幸せです。コミックから飛び出してきたようなキャラクターたちが歌って踊る楽しいミュージカルになっています。
――役柄について
お兄ちゃんをいじるのが大好きな、チャーリー・ブラウンの妹です。学校の宿題が大の苦手で、宿題をお兄ちゃんに押し付けたり、毎日をうまくすり抜けるように生きています。サリーのような天真爛漫で“がきんちょ”な女の子になるために、インスタグラムでそれくらいの年の子の投稿を観察したりしています(笑)。役や作品に忠実に演じたいと思います。
◆植原卓也(シュローダー役)
――意気込み
実際にこの作品の持っている明るいエネルギッシュな雰囲気と、キャストの皆様のハッピーな部分によって、日々幸せな気持ちで稽古に挑ませていただいています。本番では、さらに温かさに溢れたものを皆様にお届けできるのではないでしょうか。
――役柄について
ベートーヴェンをこよなく愛するキャラクターです。僕自身、ピアノは弾けないのですが、幼少期から音楽が好きすぎて隣り合わせの生活だったところは共通点として挙げられます。自粛期間中は音楽を作ったり、キーボードで打ち込んだりと、まさにシュローダーがトイピアノに向かうのと同じ姿勢でいることが多かったです。彼の性格を音楽を通じて楽しく表現できたらと思います。
◆中川晃教(スヌーピー役)
――意気込み
この新たなメンバーの皆様と「ピーナッツ」の世界をミュージカルでお届けしていくわけですが、このスヌーピー役を演じていて、共演者の皆様の表情であったり、客席の雰囲気を人ではなく犬として見る景色がとても焼き付いています。吠えた延長で歌ったりステップを踏んだりと大活躍するスヌーピーですが、それを役者として体現できる部分は、とても嬉しいです。全身全霊でスヌーピーにぶつかっていきたいと思います。
――役柄について
ここに出てくるキャラクターは、一人一人が自分なりの“スーパーヒーロー”像を持っていると思うんです。じゃあ、その中でスヌーピーの“スーパーヒーロー”は?と聞かれると、自分は犬だが犬ではない、何者かになれる、ということを信じている部分のかな、と。でも、つまりそれって、人間なんじゃないかと思いました。スヌーピーを演じることで、人間の持っているポテンシャルを感じることができています。だからこそ、このスヌーピーという役はやりがいがすごくありますし、自分にしか感じ得ない“犬”を突き詰めていけたらと思います。
――見どころ
稽古初日に演出家の方に「思いやりを持ってこの作品を作っていってほしい」と言われました。この作品を生み出していくにあたり、一人一人が思いやりを持って、気持ちを一つにしていけば、その思いが伝わるのではないでしょうか。また、3.11やコロナ禍を経て、僕自身も音楽やミュージカルの活動を続けていく中で、どんな力になるんだろうって半信半疑な部分や、答えを探している部分がありました。ですが、こんな中でもこうした仕事ができることって、人の心に何かを伝えるパワーってすごいんだな、と教わっているような感覚です。今後も未来に向かって歌い続けていきたいと思います。花村くんと僕は、共通して“世を幸せにする”という使命を持っているみたいですね(笑)
会見では、花村が「このスヌーピーを持って帰れるくらい大きい家に住みたい」と語っていた、巨大なスヌーピーを前にして集合写真も撮影された。
投稿が見つかりません。『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』公演情報
上演日程
【東京公演】2021年3月30日(火)~4月11日(日) シアタークリエ
【大阪公演】2021年4月15日(木)~4月18日(日) サンケイホールブリーゼ
【愛知公演】4月20日(火) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【長野公演】4月23日(金) 長野市芸術館 メインホール
キャスト・スタッフ
【出演】花村想太、岡宮来夢、宮澤佐江、林愛夏、植原卓也、中川晃教
【原作】チャールズ・M・シュルツ著コミック『ピーナッツ』より
【脚本・音楽・詞】クラーク・ゲスナー
【追加脚本】マイケル・メイヤー
【追加音楽・詞】アンドリュー・リッパ
【訳詞・演出】小林 香