2021年3月から4月にかけて、東京・名古屋・大阪の3都市でミュージカル『魔女の宅急便』の上演が決定した。キキ役には、2016年に第8回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞した井上音生(ねお)、トンボ役にはジャニーズJr.で美 少年のメンバー・那須雄登が抜擢された。
原作は児童文学作家の角野栄子が1982年から27年間に渡り執筆した全6巻の同名児童書。1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒットし、誰もが知る作品となった。
1993年から1996年にかけて蜷川幸雄演出のもとミュージカル化され、2014年には実写映画化、2016年には海外イギリスでも上演された。そして2017年、岸本功喜の脚本による新演出のミュージカル版が誕生。
初演はキキ役に上白石萌歌、翌2018年の再演には、キキ役に福本莉子を迎えて上演された。今回は、3年ぶり3度目の上演となる。
井上は、本作品がミュージカル初挑戦。2018年版、当時中学生だった井上は終演後、舞台に感激して泣いていたという。現在、井上は高校生となったが、凛とした佇まいの中にも少女のような幼さが残る。この姿が、作中で成長するキキの姿と重なり、今回の抜擢へとつながった。
那須は、本作品は所属事務所の公演以外に初出演となる。「美 少年」として、キラキラとした華やかな印象と、最近のクイズ番組などで活躍する姿から、トンボという役と芯が合致し、オファーへと至ったという。
また、キキの母であるコキリ役には生田智子、キキの父・オキノ役は横山だいすけ、キキが居候するコリコの街のパン屋のおかみさん・おソノ役は、元宝塚歌劇団星組・雪組トップ娘役の白羽ゆり、おソノの旦那さん・フクオ役には、お笑いコンビ「ライセンス」の藤原一裕。以上の面々が、前作に引き続き出演し、フレッシュな2人を盛り上げる。
ミュージカル『魔女の宅急便』は、2021年3月25日(木)から3月28日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、4月10日(土)・4月11日(日)に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、4月15日(木)から4月18日(日)まで大阪・メルパルクホール大阪にて上演される。チケットは3月13日(土)より一般発売日開始。
コメント紹介
◆井上音生(キキ役)
前作(2018年)の舞台を観て、感動し、泣いたのを覚えており、その時から私もキキを演じてみたいと思っていました。
今回、その想いが実り、キキ役のお話を頂けてとても嬉しかったです。
キキは魔女ですが、普通の女の子と同じところも多く、共感できると感じています。ミュージカルは初挑戦ですが、私もキキと一緒に成長できればと思っています。
◆那須雄登(トンボ役)
ジャニーズ公演以外の作品への出演が初めてでグループのメンバーもいないので、不安や緊張はありますが、とても楽しみです。
僕が演じるトンボは好きな事に真っすぐな性格が魅力なので、自分なりのトンボを演じていけたらと思っています。
「魔女の宅急便」は大人も子供も心が温まる作品だと思います。
お客様が劇場にきて良かったと思えるような作品にできるようにがんばります。
公演情報
ミュージカル『魔女の宅急便』
【東京公演】2021年3月25日(木)~3月28日(日) 新国立劇場 中劇場
【名古屋公演】2021年4月10日(土)・4月11日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】2021年4月15日(木)~4月18日(日) メルパルクホール大阪
【原作・監修】角野栄子(『魔女の宅急便』福音館書店刊)
【脚本・演出・振付】岸本功喜
【作曲・音楽監督】小島良太
【振付】舘形比呂一
【美術】池田ともゆき
【音響】遠藤宏志
【照明】日下靖順
【映像】吉光清隆
【衣裳】十川ヒロコ 牧角綾乃
【ヘアメイク】田中エミ
【舞台監督】岩崎健一郎
【出演】
井上音生 那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)
生田智子 横山だいすけ 藤原一裕(ライセンス)/白羽ゆり ほか