舞台『ハイスクール!奇面組3』開幕!平野良、乃木坂46和田まあや、なだぎ武らが修学旅行で大暴れ

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2020年11月18日(水)に東京・草月ホールにて舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪! 修学旅行編~が開幕した。本作は、1980年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載されていた伝説の学園ギャグ漫画の舞台化第3弾。原作でも屈指の人気エピソード「修学旅行編」に「エルザ編」を織り交ぜた物語を展開する。初日前には公開ゲネプロと会見が行われた。

会見には、主演の一堂零役の平野良、冷越豪役の寺山武志、出瀬潔役のもう中学生、大間仁役の高木晋哉(ジョイマン)、物星大役の井深克彦、河川唯役の和田まあや(乃木坂46)、そして演出のなるせゆうせいが登壇した。

同作の舞台化は、約2年ぶり。主演の平野は「3回目ができるなんて夢のようでございまして、キャストにも新しいメンバーが入ってきてくれました。(和田を見て)原石というか・・・最高の逸材が来てくれたおかげで、とても楽しい3弾を迎えられております。ありがとうございます!」と語った。

それに対し、和田はしきりに恐縮しつつ、「やっている最中はあっという間だったんですけど、終わったら疲労感がすごくて、なんならライブより疲れているかもしれないです。全集中していて・・・って、あんまり詳しくないんですけど・・・(笑)」と、時流に乗ったコメントを繰り出した。

舞台経験はまだ浅く「演技は全然できなくて」と言いながらも、所属する乃木坂46指折りのコメディエンヌぶりをしっかりと発揮していた和田。乃木坂46の舞台経験豊富なメンバーにアドバイスをもらっていたそうで、「伊藤純奈ちゃんとか、樋口日奈ちゃんとか、(卒業した)能條愛未ちゃんとかに、すごく気にかけてもらいました。ゲネプロ前にも連絡をくれたり、本番も観に来てくれるみたいなので、がんばっている姿を見せたいです」と明かした。

また、稽古場では、座組のアドリブがすごすぎてずっと笑っていたそうだ。「私、小学生の頃コッペパンを潰して一口で食べる人が好きだったんですよ。変な人が好きなので、そういうことを思い出したりしました」と、独特のエピソードを明かしつつ、舞台を楽しんでいる様子だった。

和田のコメディセンスについては、芸人勢も絶賛。なだぎが「こういう雰囲気の持ち主には勝てない、何をどうしても勝てない」と言うと、もう中学生は「ナチュラル製法。“そのまんま和田”って芸名にすればいいと思います」と提案していた。

ちなみに、乃木坂46では派手なヘアカラーや赤いリップをすることができないため、和田は舞台で映える濃いメイクに心躍らせているそう。「アイラインをいつもより濃くしました」と、アピールも。

初演から「奇面組」メンバーとして作品を支えてきた寺山は、「この第3弾がネタ数、ボケ数が一番多いんじゃないかなと思っています。みんなが日替わりネタをやる度に、ニヤニヤしちゃうんです(笑)。楽しくてしょうがないですね。ただ年月が経って、みんな年齢が上がってきているので、ちょっと舞台袖での息遣いが激しくなってきました。そこを乗り越えなければいけないという課題もあります」と明かした。

お笑い芸人のもう中学生とジョイマン高木も、3作連続で「奇面組」メンバーを演じる。もう中学生は、「たくさんお勉強させていただいていて、千秋楽が終わる頃には全員2センチ身長が伸びているぐらい、お笑い力、お芝居力、お歌力すべてが伸びていると思うので、ぜひ皆さん、ご期待ください」とニコニコ。

一方、高木は「3回目なんですが、回を重ねるにつれて台詞がどんどん減っているし、ラップの数も減っている」と言い、出演者として呼ばれないのではと危惧していたようだが、「出られてよかったと、ほっとした気持ちで今を迎えています。感謝です。ありがとう、脳震盪!」と韻を踏んだ。

井深は、本作からの参加。「奇面組が舞台化されていることは知っていたんですが、まさか自分が参加することになるとは・・・。嬉しいような、なんというか・・・」と若干言葉に詰まる井深に、なだぎが「今もまだ迷ってる(笑)?」と聞くと、「今回、お引受して間違いじゃなかったかなと不安だったんですけど、カンパニーのあたたかさと、皆さんのキャラと人の良さに支えられながら稽古をしてきたので、千秋楽まで駆け抜けられるように祈っています」と苦笑い。

さらに、第1弾、第2弾で物星大役を演じていた鳥越裕貴が、毎回リップを変えて楽しんでいたと聞いたそうで、「僕もそれを引き継いで、大ちゃんとして毎日リップを変えることを楽しみとしてやっていこうかなと思います!」と意気込んだ。

なだぎは「前2作は真夏に上演していたんですけど、今回、初めての冬の上演。運動量のすごい舞台なので暑いは暑いんですけど、今までに比べるとまだマシです(笑)。でも、ここから千秋楽に向けてどんどん熱量が上がっていくと思うので、真夏も冬も関係なくなってくると思います」と、舞台の熱を伝えた。

また、リアルタイムで漫画を楽しんでいた世代として「この時代に80年代のアニメを2.5次元舞台としてやるのかと意外でしたが、でやるんだと意外でしたが、奇面組を知らない人たちも舞台を観て楽しかったと言ってくれたのは、よかったですね。ドタバタコメディをやるのもいいもんだなと思いました」と言っていたが、新婚のパートナーに観に来るかと聞いたところ、「どうしようかな?」と濁されたことを明かし、笑いを誘った。

演出のなるせは、「この作品はキャストさんにも愛されていて、2年前くらいに食事をしながら『やらないの?』と言ってくれたりしていたんです。それなら動こうじゃないかと、この第3弾が実現しました。僕は一番のお客さんとして稽古場で楽しませてもらいました。一緒に作っている感じがすごくあって、いろんな意味で感動しています」とチームワークに感謝を述べた。

しかし、稽古中に一度もなるせから「差し入れがなかった」とキャストたちはブーイング。公開ゲネプロの中でも、あるシーンで「叙々苑弁当の差し入れ希望」を匂わせるなど、なるせをいじっていた。「どこかで実現するでしょう!」という一同に、「プレッシャーがすごい・・・こういう関係なんです」と、言いたいことを言い合える(?)カンパニーの雰囲気の良さを感じさせた。

最後、平野は、「2020年も暮れてまいりました。新メンバー迎えての第3弾、きっと今回が最後でしょう(笑)!この時期にドタバタコメディをやる意義を持って、チーム一丸となって最後まで駆け抜けられたらいいなと思います。応援よろしくお願いいたします!」と呼びかけて会見を締めくくった。

(以下、あらすじに触れています)

高校生活最大のクライマックス、修学旅行当日。奇面組メンバー一堂零(平野)、冷越豪(寺山)、出瀬潔(もう中学生)、大間仁(ジョイマン高木)、物星大(井深)は新幹線の時間に遅刻寸前。出くわした零の永遠のライバル・春曲鈍(宮下雄也)と駅までの道を競い合う。

 

そんな二人を心配して駅で待つ河川唯(和田)宇留千絵(西田薫子)。奇面組の担任教師・事代作吾(なだぎ)はまた大問題を起こさないか気が気でない。かたや、一応高校の、その他の名物集団各リーダー、腕組の雲童塊(梶原颯)、色男組の切出翔(荒一陽)、番組の似蛭田妖(横井翔二郎)、御女組の天野邪子(田中美麗)たちも、高校生活の最大のイベント、修学旅行を彼らの流儀で満喫するつもりだ。

若人蘭(倉田瑠夏)、日条左半次(桜庭大翔)ら先生たちの心配をよそに、新幹線は出発の時刻を迎えて・・・。そんな彼らが目指す京都・奈良では、アフリカの奥地で動物に育てられた少女・エルザ(宮澤雪)と彼女を探す科学者・本間屋博士の姿が。謎に包まれた凄腕スナイパーを巻き込み、一応高校の修学旅行に危機が訪れる?!

舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪! 修学旅行編~は、11月18日(水)から11月23日(月・祝)まで東京・草月ホールにて上演される。上演時間は、一応1時間55分を予定。

なお、千秋楽となる11月23日(月・祝)の2公演ではライブ配信プラットフォーム「ミクチャ」にてライブビューイング(生配信)が行われる。

公演情報

舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪! 修学旅行編~
2020年11月18日(水)~11月23日(月・祝) 東京・草月ホール

【原作】新沢基栄(集英社文庫コミック版)
【脚本】田中大祐
【演出】なるせゆうせい(オフィスインベーダー)

【出演】
平野良、寺山武志、もう中学生、高木晋哉(ジョイマン)、井深克彦/和田まあや(乃木坂46)、西田薫子/宮下雄也/横井翔二郎・梶原颯・荒一陽・田中美麗/桜庭大翔・宮澤雪/いーま・南米仁・アライヒロヤス・金子清春・山本夏夢・吉田瑞貴/なだぎ武

<ライブビューイング(生配信)>
ライブ配信プラットフォーム「ミクチャ」にて楽日公演ライブビューイングが決定!

【配信日時】2020年11月23日(月・祝) 12:00公演/16:00公演

【チケット受付URL】
12:00公演 https://mixch.tv/liveview/95/detail
16:00公演 https://mixch.tv/liveview/96/detail

【公式サイト】https://kimengumi-stage.jp/
【公式Twitter】@kimengumi_stage

(C)新沢基栄/集英社・2020舞台「ハイスクール!奇面組3」製作委員会

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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