市村正親、鹿賀丈史主演ミュージカル『生きる』再演が開幕!今だからこそ響く“どんな時でも生き抜く力”

当ページには広告が含まれています

黒澤明監督映画をミュージカル化した、ミュージカル『生きる』が2020年10月9日に東京・日生劇場で開幕した。2018年に初演され「国産ミュージカルの記念碑」と絶賛され再演となった今回、主人公・渡辺勘治を引き続き市村正親、鹿賀丈史が演じる他、村井良大、新納慎也、小西遼生、May’n、唯月ふうか、山西惇らが出演。感動の物語を展開する本作の舞台写真と演出・宮本亞門、キャスト陣のコメントが到着した。

本作は、黒澤明監督映画の世界初ミュージカル化作品。2018年10月の初演時には口コミで客が客を呼び、ミュージカルでは珍しく年配男性客も多く訪れ話題に。映画『生きる』の寡黙な主人公からは想像もつかないまさかのミュージカル化、しかし登場人物の心の機微を曲に乗せ、最後のブランコのシーンでの感動まで「生きる」の世界を表現し好評を博していた。初演に引き続き演出を務める宮本亞門は、初演後に自身もガンを経験、再演の演出にはその際の想いも反映しているという。

今回は日生劇場という伝統と格式高い劇場での再演。無事作品を届ける為に感染対策を徹底しており、入場時の検温・消毒、劇場内のこまめな消毒、ロビーでの密を避ける動線確保や換気の強化にも努め、キャスト・スタッフも予防を徹底し劇場での感染者を出さない様、さまざまな対策が行われている。

015496_14.jpg

主人公の渡辺勘治はガンで余命僅かと知り、苦悩し、何か自分に出来ることはないかと人生で初めて“生きる意味”を探し歩みだすことになる。映画版『生きる』で名優・志村喬が演じた渡辺を、市村と鹿賀が初演に引き続きダブルキャストで演じており、市村は10月9日に、鹿賀は10月10日に初日を迎えた。

また、本作には村井良大が初参加し、渡辺の息子・光男役として新曲も披露。初演に出演した新納慎也、小西遼生、May’n、唯月ふうか、山西惇も引き続き出演し、ダブルキャストの新納と小西は前回、市村・鹿賀と固定ペアだったが、今回は組み合わせがシャッフルとなっている。

初日を迎え、キャスト陣、宮本からコメントが到着。舞台写真と共に紹介する。

◆市村正親(渡辺勘治役/ダブルキャスト)
ようやく、演劇界も活動できるようになりました。今はその嬉しさに浸っています。
ですが油断は禁物。キャスト・スタッフそしてお客様含め全員が、健康に過ごして大千穐楽を迎えられるように、徹底した予防をして乗り切りたいと思います。
お客様も、マスクをしたままの観劇に、会話は控えて、とご苦労をおかけしますが、芝居の中身は2年前よりもさらに濃いものにしてお届けしたいと思いますので、どうか劇場でのひと時を心から楽しんでください。“どんな時でも生き抜く力”を、お客様と共有できますように。お待ちしています。

015496_07.jpg

◆鹿賀丈史(渡辺勘治役/ダブルキャスト)
今は人と会いにくい状況で、思い悩む方もいるでしょう。その中での『生きる』は初演とは一味違い、よりメッセージ性が強くなっています。ミュージカルですがリアリティのある歌を追及し敢えて崩したりもして。皆様の心に訴えかけるものになっていると思います。
日生劇場には私も20代の頃から通っており、本当に素晴らしい劇場です。今は感染対策など、面倒と思われることもあるかもしれません。「ブラボー!」という声も出せないかもしれません。
ただ、生の空間で、我々演者とお客様との心と心はこれ以上ない程一体化しています。これ以上の近づき方はないわけで、観て頂ければお客様もそう思える作品になっていますので。お楽しみに。

015496_08.jpg

◆村井良大(渡辺光男役)
ついにミュージカル『生きる』開幕しました。
劇場に帰って来れた事、役者として板の上に立てている事、お客様とお会いできる事、こんなにも幸せなことはありません。しかし、まだスタートラインに立ったばかりです。無事に終わらせる事も役者としての大事な仕事。最後まで気を引き締めて、毎公演挑みたいと思います。
この作品は「生」のエネルギーが満ち溢れています。お客様にはたくさん笑って、怒って、たくさん泣いていただきたい。人生は喜怒哀楽。人間の生き様全てが詰まったミュージカルです。
是非、劇場で渡辺勘治に会いに来てください。

015496_03.jpg

◆新納慎也(小説家役/ダブルキャスト)
演劇はその時代の情勢や感情や空気感をも巻き込んで心に響くものだと実感しています。今の状況だからこそ感じられるモノもきっと劇場にはあります。しかも魂の真髄に染み入るこの『生きる』という作品。これはまさに奇跡です。この作品で心を揺さぶられ、今こそ劇場に足を運ぶ意義を存分に堪能していただきたいです。

015496_04.jpg

◆小西遼生(小説家役/ダブルキャスト)
いよいよ2020年版、ミュージカル『生きる』の公演がスタートいたしました。劇場に入り、ステージから広い客席を眺め、本番のセットや照明、スタッフさんたちが気持ちを込めて作るその一つ一つを久々に体感し、舞台空間への愛おしさを改めて思い出しました。小さな公園を作るというささやかな願いに残り短い命をかけて懸命に生きた渡辺の姿を、エンターテインメントとしてのこの作品の面白さを、いち登場人物として、時には語り部として、この時世に劇場へ足をお運びくださる皆さまにしっかりとお伝えしていきたいと思います。

015496_10.jpg

◆May’n(小田切とよ・渡辺一枝役/ダブルキャスト)
前回は初めてのミュージカル出演でしたが、この素晴らしい作品を絶対に伝えたい!という想いで精一杯努力し、最後まで楽しく2人の女性を生きさせていただきました。
私自身、実際にお客様にお会いできることがとても久しぶりで、劇場に立てることにもとてもワクワクしています。
毎日色んなことがありますが、この作品を見たあなたが少しでも、今日を明日をワクワクできますように!

015496_12.jpg

◆唯月ふうか(小田切とよ・渡辺一枝役/ダブルキャスト)
全員でこの日を迎えることが出来て本当にホッとしています。初演からさらにパワーアップした作品、各々の役が深まっています!このご時世だからこそ突き刺さる言葉や救われる言葉が詰め込まれているので、お客様により明確にメッセージが伝われば嬉しいなと思ってます。千秋楽までカンパニー全員で生きます!

015496_05.jpg

◆山西惇(助役役)
先ずは、無事初日の幕が開いたこと、ご尽力くださった全ての関係者の皆様、ご来場くださったお客様に心から感謝申し上げます。2年ぶりの再演は、宮本亞門さんを中心に、車でいえば丁寧なマイナーチェンジを重ねて、結果、排気量が倍増した自負があります。これから上演を重ねて、更に「生きる」の世界を色濃くお楽しみいただけるよう、精進致します。

015496_11.jpg

◆宮本亞門(演出)
今までの人生にない、感動の初日となりました。
生きている事、そのものが、どれほど素晴らしい事か、多くの人の心に届いたと思います。
演出した私が言うのもなんですが、初演より格段に面白くなっています。
市村正親さんと鹿賀丈史さんの演技は、奥深く見事!豪華な生オーケストラの演奏も相まって、楽しく、心震わせて、幸せを生で感じられる感動を、是非、劇場で味わってください!お待ちしております。

015496_06.jpg

ミュージカル『生きる』は下記の日程で上演。上演時間は2時間25分(休憩25分)を予定している。

【作曲&編曲】ジェイソン・ハウランド
【脚本&歌詞】高橋知伽江
【演出】宮本亞門

【出演】
市村正親、鹿賀丈史
村井良大
新納慎也、小西遼生
May’n、唯月ふうか
山西惇他
ほか

【東京公演】2020年10月9日(金)~10月28日(水) 日生劇場
【富山公演】2020年11月2日(月)~11月3日(火・祝) オーバードホール
【兵庫公演】2020年11月13日(金)~11月14日(土) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
【福岡公演】2020年11月21日(土)~11月22日(日) 久留米シティプラザザ・グランドホール
【愛知公演】2020年11月28日(土)~11月30日(月) 御園座

【公式サイト】 https://horipro-stage.jp/stage/ikiru2020/

(C)ホリプロ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次