2020年9月15日(火)にグローブ座で『中丸君の楽しい時間4』の東京公演が開幕。初日の幕が上がる直前に公開ゲネプロと囲み取材が行われ、中丸雄一が約1年半ぶりのソロアクトライブとなる本公演への意気込みや、見どころなどについて語った。
本公演はKAT-TUNの中丸によるソロアクトライブの第4弾。これまでに2008年、2017年、2019年に開催しており、中丸がその時やりたいことを全て詰め込んで観客と“楽しい時間”を共有してきた。約1年半ぶりの上演となる今回も、中丸のやりたいこと、興味あることをギュッと詰め込みつつ、今の時代ならではの「新しい生活様式」を取り入れたコーナーなど、時勢に合わせた内容も盛り込まれている。
中丸は久々となる本公演について「元々一年か一年半のペースでやりたいなと思っていたので、希望通りのペースです」と話つつ、「でも、新型コロナウイルスのことは予想できなかったので、今もまだ『どうなのかな』という心配があります。大阪は無事に終わりましたけど、状況次第では『明日からはできません』とかあり得るので、そういう心構えでやっています」と正直な思いを明かした。
また、エリアが変わるたびに消毒マットがあったり、部外者の出入りを極力少なくするためにケータイングも一切なく、手洗いうがいが徹底されているなど、さまざまな感染予防対策が実施されているとのことで、「引くくらい、隅々までやってます。それくらいやれば多少の安心感があります」と語った。
今回の公演は“4”という数字に怯える中丸のリアルとフィクションが入り混じった“日常”の姿が描かれていくが、コンセプト自体は第3弾公演の時から考えていたという。「本当に4が嫌いなんですよね」と少し苦い顔で語り始めた中丸は「3が終わった時、次は4を飛ばして5をやろうと思っていたんです。そういう(忌み数字を飛ばす)のってあるじゃないですか。でも実際に舞台やるって決まった時にスタッフさんにその話をしたら、何年、何十年先にこの舞台を調べた時に“4”がないと混乱が起きるって言われて・・・致し方なく4にしました(笑)。それでどういう内容にしようかなって改めて考えた時に“4”を避けようとする感じでいこうと・・・」と告白。
そんな“4”に苦手意識を持つ中丸だが、自身の誕生日は9月“4”日。そのことについて記者から突っ込まれると、「9月4日でこれも“苦しんで死ぬ”なんです。誕生日も・・・迷信とはいえ心のどこかに引っ掛かってるので(笑)。演出上誇張してる部分はありますけど、でも本当にちょっとだけなんか(“4”が)嫌いですね」とコメント。公演に向けて“忌み数字”を調べていく中で、より迷信だと感じて苦手意識は薄くなったようだが、「今でも4は避けてて・・・ノックとかも4回叩いたら追加で一回やるとか…そういうのは今後も続きそうです」と思いのほか“4”に振り回されているようだ。
中丸の公演ではこれまで客席から飛び出すなど、ファンとの距離の近い演出が行われてきたが、このご時勢だとそれも難しく試行錯誤したとか。「どうやって近く感じられるか・・・というのを考えた時に、あと今回配信をやるので、配信でも楽しめるものはないかなと探した時に、バイノーラルマイクというマイクを使って“立体音”を導入しようと思いました」と語り「配信をパソコンやスマホを観る時にイヤホンで聞いていると、耳の中が会場と同じ環境になるので、臨場感を感じられるのではないかと思います」と語った。
また、第3弾公演では「B-1グランプリ(ブラホック外し)」が話題となり、“令和のブラホック王”となった中丸。今回も上半身の次は“下半身”・・・ということでマネキンにストッキングをはかせたり脱がせたりするチャレンジ企画『S-1 GRAND PRIX』に挑戦することに。中丸は「前回の反省で・・・正直言うと一番見せたいのは最後の映像なんですけど、どうしても“ブラホック”がワード的に強いからそこをピックアップしていただくんですけど、うれしさ半分ありつつ、『本当は映像を見てほしいんだけどな』って思ってて(笑)」と前回を振り返った。
しかし、「それを避けようと思って新しいものを考えてたんですけど、今更大豆の箸移しとかティッシュの早抜きをやってもつまらないよねってスタッフさんと話してて、『やっぱりエロに対抗できるのはエロしかない』ということに行きついて。そんなシンプルな発想でストッキングをやってます」と葛藤の末に今回の挑戦に繋がったという。
打ち合わせの時はノリノリな気分らしいが、いざ始まると恥ずかしくなったという中丸は「家族や友人を呼べない・・・でも来るんです。やるって決めちゃったんで、心を無にして100%がんばります」と複雑ながらも意気込んだ。ちなみにストッキングの練習は空き時間に1日1回やってるかどうかということだが、最初から1分6秒という好タイムをたたき出していた様子で、「毎日やったらタイムが短くなると思うので、30秒台に縮めたいですね」と目標を語っていた。この種目でのギネスも狙ってるとのことで、「今回はできなかったんですけど、次はギネスも絡めてやって世界一を獲りたいです。そしたらジャニーさんと肩を並べることになりますね」と楽しそうにコメントした。
そして最後に、「僕らも100%感染予防対策をがんばりますが、加えて来てくれるお客様にもご協力いただかないと危なくて。大阪を無事に終えられたのもお客様の協力あってだと思うのですごく感謝してます。東京の幕が上がりますが、今回会場に来られる方もしっかりとした協力をしていただきつつ、公演を楽しんでいただければと思います」と最後まで駆け抜けられるよう、お願いと共にメッセージを送った。
ソロアクトライブ『中丸君の楽しい時間4』の東京公演はグローブ座で10月4日(日)まで上演。上演時間は休憩なしの約1時間50分。大千穐楽は10月“4”日だが(KAT-TUNのメンバー上田竜也の誕生日でもある)、それまでに中丸は“4”を好きになることが出来るのだろうか。
◆公演情報
『中丸君の楽しい時間4』
【大阪公演】2020年9月5日~9月8日 サンケイホールブリーゼ
【東京公演】2020年9月15日(火)~10月4日(日) グローブ座
◆配信情報
◇2020年9月22日(火・祝)18:00~
※見逃し配信:9月24日(木)23:59まで
※9月20日(日)18:00公演を収録生配信。
◇2020年9月27日(日)18:00~
※見逃し配信:9月29日(火)23:59まで
※生配信。
※ファンクラブ会員限定視聴チケット/一般視聴チケット、どちらを購入しても本編終了後に特典映像&SPECIAL TALKの視聴が可能。
◇2020年10月6日(火)18:00~
※見逃し配信:10月8日(木)23:59まで
※10月4日(日)18:00公演を収録生配信。
【視聴チケット販売期間】2020年9月8日18:00~各回、見逃し配信終了2時間前まで。
【配信サイト】https://online.johnnys-net.jp/
【公式サイト】https://www.tanoshii-jikan.com/
(取材・文=エンタステージ編集部3号/撮影:阿部章仁)