音楽劇『モンテ・クリスト伯』~黒き将軍とカトリーヌ~が、2020年8月18日(火)に東京・明治座にて開幕した。本作は、本作は、アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説「モンテ・クリスト伯」を取り巻く人々の物語と、小説世界を劇中劇として絡めて西田大輔が描いた作品。凰稀かなめを主演に迎え、多重の復讐劇として描く新作となっている。
昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、予定していた8月16日(日)・8月17日(月)の公演を中止したが、無事初日を迎えることができた。開幕にあたり、凰稀と、渡辺大輔から届いた初日コメントを紹介する。
◆凰稀かなめ(カトリーヌ/メルセデス役)
今回は、色んなことでお稽古の中断があったり、マスク・フェイスシールドを付けて芝居稽古をしたりと普段とは違う状況下でした。満足出来るお稽古が出来なかったのですが、「幕が開く」「ここまで来れた!」という嬉しさが湧いてきております。お稽古を重ねる度に「絶対に観ていただきたい」という気持ちもありますが、このような大変な時期に、「ぜひ」ということも言えないのが悔しいです。感染対策をしてお待ちしておりますので、日々の疲れを少しでも忘れていただける空間を感じていただけたら嬉しいです。
◆渡辺大輔(エドモン・ダンテス<モンテ・クリスト伯>/フィス役)
まず、このような状況の中、幕を開けるためにご尽力くださったすべての皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。今回共演が叶わなくなってしまった素敵な役者の方々もいらっしゃいますが、また笑顔で再会、共演できる日を心から楽しみにしています。そして観劇に来てくださる皆様、この度はありがとうございます。自分たちカンパニーも、しっかりと対策をし 3 密を避けソーシャルディスタンスを守りながら素敵な作品を皆様へお届けしたいと思っていますので、楽しんでご覧いただけたら幸いです。
なお、このほか、伊藤裕一、廣瀬智紀、富田麻帆、松浦雅、村田洋二郎、千田京平、伊藤孝太郎、十碧れいや、岩崎良祐、川﨑麻世らが出演。なお、出演を予定していた日向野祥と松田昇大は体調不良のため降板となった。
『モンテ・クリスト伯』~黒き将軍とカトリーヌ~は、8月23日(日)まで東京・明治座にて上演。上演時間は、約3時間(休憩2回含)を予定。