「刀剣乱舞 大演練」(以下、大演練)の2020年8月11日(火)の開催見送りが発表され、それに関するSHOWROOM配信が、7月30日(木)21:00より行われた。配信には、原作・企画プロデュースを手掛けるでじたろう(ニトロプラス)、演劇プロデューサーの松田誠、そして「大演練」の構成・演出を手掛ける予定だった御笠ノ忠次が出演し、詳細を説明した。
本公演は、ミュージカル『刀剣乱舞』と舞台『刀剣乱舞』が一堂に会し、原作ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の五周年を記念して企画されていたイベント。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、「東京ドームで無観客生配信」する公演形態に切り替えて実施を予定していたが、開催は見送る判断をしたと本日発表された。
配信の中で、御笠ノは「前回の発表からまた(感染拡大の)状況が変わってきた」ことが、大きく影響したことを明かした。「大演練」には、刀剣男士73振りが参加することになっていた。その分、関わるスタッフの人数も通常の公演よりはるかに多く、200人を超える座組となる。また、稽古も細かく区切って行うため、他の現場での仕事が重なったりもする。そのため、「我々だけの問題ではなく、管理という言葉は好きじゃないんですが、役者さんやスタッフさんの身をお預かりする上で把握しきれないことが多く、難しいと思い、僕の方から申し入れをさせていただきました」と語った。
でじたろうも「いろんな現場をご存知の松田さんも、東京ドームは経験の少ない場所ですし、『大演練』ではちょっと特殊な演出も考えていたので、お客様に喜んでいただける形でお届けするのは難しいと、最終的に見送べきという決断をいたしました」と、改めて経緯を説明。
松田も「何回も開催の是非について議論を重ねて、なんとかできるんじゃないかという道筋を立ててきたが、ここまでの想定はできていなかった」と悔しさをにじませたが、「とはいえ、ただ見送るのは僕らとしても悔しい。僕らもいろんな準備をしていまして。やりたいことをやれる、届けたいものを届けられる状況になったら、その期待に応えるべくチャレンジしていきますので、応援していただきたいです」と、来年以降の開催を示唆。
「でも、このメンバーが集まれるのは奇跡と言ってもいい」と、出演予定だった73名の出演者については、スケジュールをそのまま確保していると言い、でじたろうから「ソーシャルディスタンスを保った形で、特別配信番組をお届けしたいと思っております」と、新たな報告がなされた。
「大演練」を行うことはできないが、出演者には安全な場所から映像ごしに集まってもらい、何か新しいことに挑戦しようと、企画の方向性を切り替えたという。構成・演出は御笠ノが担当。俳優たちは、基本的には刀剣男士ではなく、刀剣男士を演じる俳優として配信番組に出演することになる。
急に決まったことであり、御笠ノは「正直、まだどういう形になるのか分かりませんが、」と前置きをしつつ、「これはこれでおもしろい試みになるのでは。例えば、あんな組み合わせや、こんな組み合わせができるかも・・・」と、構想を明かした。
タイトルは、「刀剣乱舞 大演練~控えの間~」。いつかの「大演練」に向けて、「控えている状態」をみんなで共有したいという想いを込めたという。番組では、俳優たちのトークのほか、「大演練」で披露する予定で作成していたものも公開していくとした。
最後に、でじたろうは「改めて、楽しみにお待ちいただいた皆さん、本当に申し訳ありません。必ずや、スケジュールを空けていたことが無駄にならないよう喜んでいただけるエンタメを、力を合わせて作りたいと思います。今後も、エンターテインメントの火を消すことなく、できることを模索し、安全を保ちながら楽しいものをお届けしていきたいと思いますので、よろしくお願いします」と挨拶。
御笠ノも「これは“敗北”ではねぇからな、と思っています。まだまだ、これから先もコロナの影響はエンタメの世界にあると思いますが、負けずに、とはいえ無理はせず、うまいことやり方を考えていきたいと思いますので、皆さんも、今は無理しないでね。みんなで無事にこれを乗り越えましょう」と呼びかけた。
松田は、「中止の発表に対して、皆さんからたくさんのあたたかい言葉をかけていただきました。応援してくださっている気持ちがすごく伝わってきました。今回は東京ドームでの公演を見送ることになりましたが、必ず実現するよう、まずは配信番組としてお会いできたらと思います。よろしくお願いします」と締めくくった。
配信の形態などについては、準備が整い次第、「大演練」の公式サイトにて発表される(有料)。詳細は、続報を待とう。
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