舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里に映像出演!加藤和樹&浦井健治インタビュー

当ページには広告が含まれています

『舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里』が東京公演を終え、4月25日(金)から4月27日(日)までAiiA 2.5 Theater Kobeにて兵庫公演を行う。本作では、“上弦の鬼”がついに集結。そして、上弦の壱・黒死牟役として加藤和樹、上弦の弐・童磨役として浦井健治が映像出演しており、開幕後、映像ながらそのクオリティが大きな評判を呼んでいる。

共に『鬼滅の刃』の大ファンだという加藤と浦井に、本作に関わる心境を聞いた。

\大千秋楽日にライブ配信あり!/

目次

加藤和樹も浦井健治も、もともと原作漫画の大ファンだった

――黒死牟役を加藤さん、童磨役を浦井さんが演じられると聞いた時は大変驚きましたが、ご出演に至った経緯を教えていただけますか?

加藤:僕は、もともと原作漫画の大ファンでして。舞台は、4作目(舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入)を劇場で拝見しました。その時、ネルケプランニングさんにお会いして「めちゃくちゃ感動しました!」ってお話していたんです。原作との融合や映像技術の進化に、とにかく感動して。その後に「黒死牟役を」というお話をいただいて。「・・・マジか!」と噛みしめました(笑)。 あの世界の中に自分が入れることになるとは。もう、素直に嬉しい気持ちでいっぱいでした。

浦井:自分も『鬼滅の刃』の大ファンで。作画の美しさ、物語の素晴らしさに惹かれて、 何回も何回もリピートして、バイブルのように読んだり見たりしていました。ファンであることを、どういう流れでか知ってくださったようで(笑)。それで、童磨役のお話をいただくという、奇跡ですね。

――今回は映像でのご出演になりますが、それぞれ役作りについてはどのように考えられましたか?

浦井:じゃあ、先に上弦の弐からいきます(笑)。まず、この作品は世界中にファンがいる作品であり、その中でも、上弦の鬼は人気のキャラクターです。そのキャラクターを担う責任を、ちゃんと背負わなければなと思います。ぱっと一目で、動き出した時に「あのキャラクターだ!」って納得してもらえるように、極限まで追求するぞという心構えで挑もうと思っています。

そして個人的にも、ミュージカル『王家の紋章』で共演して仲良くなった大好きなまもちゃん(宮野真守)が声を担当しているキャラクターなので。ミュージカル『DEATH NOTE』の夜神月役に続いて、ご縁があることを嬉しく思っています。まもちゃんの声のお芝居には奥行や色気があって、動いている画に説得力を感じるんです。その良さを、実際に動く時にお手本にしたいと思います。

でも、「童磨を演じることになったよ」とご本人に伝えたところ、「健ちゃんなりの童磨でいいと思うよ~!」と言ってもらえたので(笑)。舞台『鬼滅の刃』のカンパニーで作るものの中で自分なりに役作りをしていけば、おのずと正解が導き出せるんじゃないかなって思っています。

加藤:黒死牟はまだアニメでは少ししか出てきていませんし、難しいキャラクターだと思うんですけれども、声を演じる置鮎龍太郎さんのトーンなどから自分の中に落とし込んでいかなければと。置鮎さん、大好きな声優さんなんです。

原作モノをやる時は、参考にすべきものというか、ある意味、正解がもうあるんですよね。その正解以上のものを、僕らは舞台で、リアルに生きている人間たちが生み出すエネルギーで伝えなきゃいけないと思うんです。なので、「正解」として存在しているものをベースとして、ここで黒死牟が刀を振ったら?動いたら?と、一挙手一投足すべてそのものだと思ってもらえるように、佇まいから強さを滲み出せたらいいなと考えています。

上弦の鬼が歌う?「口ずさんで帰っていただきたいな」

――お二人から原作への愛をひしひし感じるのですが、「刀鍛冶の里」のおもしろさ、好きな点を教えていただけますか?

浦井:禰豆子と里の人、どちらも守りたい、選べない炭次郎の葛藤。目の前で大切なものを失ったと思った瞬間の嘆き。妹を思う家族愛。炭治郎と禰豆子、兄妹の絆がまた一つ増える瞬間が、この作品が次へと進む大切なステップになっているんだなと思っています。

加藤:「刀鍛冶の里」は、伊之助と善逸がいませんが、不死川玄弥や甘露寺蜜璃、時透無一郎の新たな戦いを観ることができる一方で、痣の謎なども出てきます。浦井さんがおっしゃったように次への一歩であり、新たなる戦いへのターニングポイントだから、とても大切なエピソードですよね。

浦井:鬼が、なぜ鬼になったのか。もしくは、何を抱えていたのか。戦いながらも炭治郎の愛で救われて、鬼側の内面が吐露されるシーンとかも、『鬼滅の刃』という物語が持つ力と演劇の力が融合すると、どういう見え方になるのかも楽しみだよね。

加藤:「遊郭潜入」の時なんて、妓夫太郎と堕姫のところ恥ずかしげもなく泣きましたもん。『鬼滅の刃』って、家族や兄弟(兄妹)というのが大きなテーマになっているじゃないですか。僕自身にも兄弟がいるので、その絆って大人になると少し忘れがちになるけど、子どもの頃に交わした言葉とか約束はすごく鮮明に心に残っていて、ふとした時にすごく大事だったことに気づかされるんですよね。そういう繋がりが見えると素敵ですよね。

僕らの仕事も人と人とが繋がっていく仕事なので、やっぱりそういう「縁」は改めて大切にしなきゃダメだよなって、『鬼滅の刃』を見ると改めて気づかされる気がします。

――お二人の目に、今の「2.5次元舞台」の魅力ってどう映っていますか?

加藤:僕がやっていた時って、まだそんなに映像を使っていなかったり、プロジェクションマッピングやLEDを駆使する時代でもなかったので、本当に生身の人間たちが照明の中で悪戦苦闘しながらもがいて作っていく感じだったんです。そこから時を経た今の「2.5次元舞台」には、エンタメのすべてがそこにあるという感じがしました。もちろん、ストレートプレイやミュージカルにも、それぞれのエンタメ力がありますが、2.5次元舞台にはそれらとはまた違ったものがありますよね。

2次元と3次元を繋げる、どちらでもないけれど、どちらの要素もあるっていう、この刺激的な体験を知らないのはもったいないんじゃないかなって思います。観たい人が観るものではなく、本当に観るべきものなったと思います。

浦井:日本のカルチャーとして、「2.5次元舞台」は一つのジャンルとして海外に持っていけますよね。言語を超えて、キャラクターで勝負できる。これはすごい強みだと思うし、実際にそれを超えていって社会現象となったのが、「2.5次元舞台」という世界だと感じています。

それと、最初、上弦の鬼が歌うって聞いた時、結構衝撃を受けて。でも『DEATH NOTE』をやった時にも同じこと思ったんです。夜神月が歌うの?!って。でも、いざやってみるとすごく理にかなっているんですよ。

加藤:さっきも口ずさんでましたよね。

浦井:そう!上弦の鬼の曲も、お客様にそういう感じて愛されるといいですね。口ずさみながら帰っていただきたいです(笑)。

――今回は映像出演ですが、新しく演出を手掛けられるようになった元吉さんがどのようにアプローチされるのかも楽しみですね。

浦井:舞台『鬼滅の刃』としては5作目ですけど、5作目にして今までの舞台『鬼滅の刃』にはなかった表現になるのではと、率直に楽しみです!

加藤:僕は、2度ほどご一緒しているんですが、彼の作品に対する思いや知識量って、本当に素晴らしいんです。彼も『鬼滅の刃』が大好きですから。それがどのような形になっているのか、僕もすごく期待しています。「これできるかな?ははっ」って笑いながら、結構奇抜なことを言う方なので。我々2人は映像出演になりますが、その映像の演出もどうつけてくださっているのか、僕らも非常に楽しみにしています。

Blu-ray&DVDの予約はこちら(Amazon)

舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里【概要】

概要
タイトル 舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里
放送・配信日 【東京公演】2025年4月11日(金)~4月20日(日) 天王洲 銀河劇場 ※終了
【兵庫公演】2025年4月25日(金)~4月27日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe
スタッフ 【原作】 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴 (集英社ジャンプ コミックス刊)
【脚本・演出】 元吉庸泰
【音楽】 和田俊輔
出演 竈門炭治郎:阪本奨悟(代役:橋本祥平)
竈門禰豆子:髙橋かれん時透無一郎:下村未空
甘露寺蜜璃:川崎愛香里
不死川玄弥:内海太一鋼鐵塚 蛍:宇野結也
小鉄:武井ダマセノ瑠珂、髙橋翔大(W キャスト)半天狗:風間由次郎
玉壺:川﨑優作
憎珀天:橋本祥平(代役:糸川耀士郎)鬼舞辻無惨:佐々木喜英<アンサンブル>
藤榮史哉 島野知也 松岡歩武 ASUKA 金澤慎治 中沢凜之介 南条采良 篠塚音初 杉山巧光<支>
一原みのり 小山純佳 三橋優樹 吉田時尋
※支(ささえ)とは、作品における全風景を担う役柄の呼称<映像出演>
黒死牟:加藤和樹
猗窩座:蒼木 陣
童磨:浦井健治

<スウィング>
岩澤健三郎 夏目桃佳

※竈門炭治郎役は阪本奨悟に代わり橋本祥平が出演し、憎珀天役は糸川耀士郎が出演

公式サイト https://kimetsu.com/
ライブ配信 【配信サイト】DMM TV
2025年4月20日(日)18:00公演
2025年4月27日(日)13:00公演
2025年4月27日(日)18:00公演
【販売価格】各公演:4,000円(税込)/3公演セット:12,000円(税込)詳細:https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=kimetsu-2025/

(C) 吾峠呼世晴/集英社
(C) 舞台「鬼滅の刃」製作委員会

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次