2020年秋に上演が決定している『恋、燃ゆる。~秋元松代作「おさんの恋」より~』。これまでに檀れい、中村橋之助、東啓介、石倉三郎、西村まさ彦、高畑淳子の出演が発表されていたが、新たに12名のキャストが追加された。
出演が明らかになったのは、多田愛佳、大石継太、妹尾正文、武岡淳一、篠塚勝、みやなおこ、及川いぞう、塚本幸男、中村橋吾、上野哲也、山沖勇輝、百名ヒロキ。
本作は、実際に起きた事件を基にした近松門左衛門作の浄瑠璃『大経師昔暦』を原作とし、 秋元松代が書いたTVドラマシナリオ『おさんの恋』を、石丸さち子が上演台本・演出を手がけて舞台化するもの。
抑圧された古い時代の女、弱く受け身の存在として見られることの多かったヒロイン「おさん」を、自分の意志を持った人間として描き出し、壇が演じるおさんと、中村橋之助が演じる茂兵衛の禁断の恋を通じ、今の世に改めて真実の愛を問う。
『恋、燃ゆる。~秋元松代作「おさんの恋」より~』は、10月19日(月)から11月15日(日)まで東京・明治座にて上演される。チケットは、8月30日(日)10:00より一般発売開始。
なお、「明治座めーる倶楽部」会員限定インターネット先行予約が8月9日(日)10:00から8月15日(土)17:00まで行われるほか、電話先行予約も8月29日(土)10:00から17:00まで実施。詳細は、公式サイトにてご確認を。
【公式サイト】https://www.meijiza.co.jp/info/2020/10_02/
あらすじ
大経師彩玉堂のおさん(檀)は「美人で気立てのよいお内儀」と噂に高い。だが主人の永心(西村)は遊びがやまず、義母の刀根(高畑)はおさんを気遣っていた。ある日、手代の茂兵衛(中村橋之助)は店の金をすられるが、永心からは横領を疑われる。さらに、部屋からおさんの櫛が見つかった。茂兵衛はおさんに秘かな恋心を抱き、拾った櫛を大切にしていたのだ。問い詰められた茂兵衛を救おうと、彼に思いを寄せる女中のおたま(多田)は「自分が拾い、茂兵衛に与えた」と嘘をつく。それを聞いた永心は茂兵衛とおたまに処罰を与える。
そんな店の騒動を永心の異母弟、政之助(東)は冷ややかに見つめていた。永心に命じられ納屋に入れられた茂兵衛だが、父が病との報を受け、居ても立ってもいられず彩玉堂を抜け出す。 茂兵衛は誓岸寺の住職・宗林(石倉)に相談し、国許に向かうことにするが、おさんがまもなく誓岸寺に墓参りに来ることを知ると――。