2020年10月24日(土)より東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される松尾スズキ作・演出のCOCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』の全キャストが発表され、長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲらが出演することが明らかになった。また、メインビジュアルとキャストのコメント、公演詳細が公開された。
2000年のミュージカル『キレイ−神様と待ち合わせした女-』でシアターコクーンに衝撃的な登場をして以来、『ニンゲン御破産』(2003)、『女教師は二度抱かれた』(2008)、『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』(2016)とコンスタントにオリジナル戯曲を発表してきた松尾スズキ。シアターコクーンの空間を存分に遊び尽くしながら、人間の弱く繊細な部分を剥き出しに描く作品が多くの観客たちの心を掴んできた。
本作『フリムンシスターズ』はシアターコクーンでは4年半ぶり、シアターコクーン芸術監督に就任後初の書下ろし作品で、故郷・沖縄での忌まわしい過去を記憶から消し去り東京の西新宿で暮らす女、そこで出会う絶不調のミュージカル女優、女優の親友のゲイ、自殺願望を持つ青年、さらには足の不自由な女優の妹、謎のバスタオルおじさん、激しめのオカマなど“狂った人間=フリムン”が次々と登場し、過去や現在の様々な出来事が連鎖していく模様を描く。
そんな注目作の全キャストが発表された。シアターコクーンに初登場となる長澤、秋山、阿部の他、皆川猿時、栗原類、村杉蝉之介、池津祥子、猫背椿、笠松はる、篠原悠伸、山口航太、羽田夜市、笹岡征矢、香月彩里、丹羽麻由美、河合優実、片岡正二郎ら総勢18名の個性豊かなキャストが集結し、笑いと混沌が入り混じる松尾スズキならではの世界観を作り上げていく。
また、本作のメインビジュアルイラストも解禁。話題のアニメやゲームのデザイン・作画を担当し、今注目を浴びる米山舞が書き下ろしたイラストとなっている。
以下、松尾、長澤、秋山、阿部のコメントを紹介。
◆松尾スズキ(作・演出)
実は、女同士の友情を描いた話が昔から好きで。それで今回は長澤さんと秋山さんとのバディものにしようと思いついたんです。でも二人組だけでは淋しい気がして、阿部のオネエと女優の秋山さんとそのファンの長澤さんという三人組の物語になりました。当初の予定では“音楽劇”を作るはずが、自粛期間にあまりにも時間があったもので歌詞や構成を考える時間がたっぷりあったことから“ミュージカル”としての新作、ということになりました(笑)。
◆長澤まさみ
また松尾さん独特の世界観を味わえると思うと、嬉しさが込み上げてきます。
しかも今回は、友情の物語になるそうで、それも楽しみです。
尊敬する先輩方に囲まれてきっと幸せな時間になるんだろうなと、お稽古が楽しみです。
シアターコクーンは初めての劇場ですが、舞台観劇で度々訪れている馴染みのあるところなので伸び伸びとやれたらと思います。
◆秋山菜津子
松尾さんの新作の舞台に出るのは久しぶりですし、しかもシアターコクーンの芸術監督になってから初の新作ということですし、大変光栄で有難いです。今回演じる役は、以前、松尾さんが監督された映画に出演させていただいたときに演じた役柄に通ずるところもあるようで、楽しみです。そこにどのくらいミュージカルの要素が絡んでくるんでしょうね。まずは台本を読むこと、そして稽古場でみなさんに直接会ってお稽古することが今から楽しみで仕方ありません。
◆阿部サダヲ
まず、久しぶりにお客さんの前に立てることが、本当に嬉しいです!
そして僕にとっては2016年『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』以来の新作!長澤まさみさんと秋山菜津子さんと僕の3人の女の友情物語ですって・・・女の!?・・・楽しみです!
◆公演情報
COCOON PRODUCTION 2020『フリムンシスターズ』
【東京公演】2020年10月24日(土)~11月23日(月・祝)Bunkamuraシアターコクーン
【大阪公演】2020年11月28日(土)~12月6日(日)オリックス劇場
【作・演出】松尾スズキ
【音楽】渡邊崇
【出演】
長澤まさみ、秋山菜津子、皆川猿時、栗原類、村杉蝉之介、池津祥子、猫背椿、笠松はる、篠原悠伸、山口航太、羽田夜市、笹岡征矢、香月彩里、丹羽麻由美、河合優実、片岡正二郎、オクイシュージ、阿部サダヲ
ミュージシャン:佐山こうた 佐藤芳明 城家菜々 田子剛 阿部光一郎 今井ブン