『ラヴズ・レイバーズ・ロスト』開幕!村井良大「お客様さんが入ってくる瞬間を待ち望んでいます」

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2019年10月1日(火)に東京・シアタークリエにてミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-』が開幕する。本作は、ニューヨークのパブリックシアターで2013年に初演された作品で、シェイクスピアの傑作喜劇をタキシードの紳士たちとハイヒールの淑女たちによるスタイリッシュなラブコメディとして、超現代的にアレンジした作品。初日前日には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演する村井良大、沙央くらま、渡辺大輔、入野自由、大山真志、中別府葵、田村芽実、伊波杏樹、樋口日奈、三浦涼介が登壇した。

【あらすじ】
ピレネー山脈西部に位置するナヴァール王国で、大学卒業5周年のパーティーが行われていた。国王ファーディナンド(三浦)は同窓生のビローン(村井)、デュメーン(渡辺)、ロンガヴィル(入野)と共に、これから3年間は恋愛禁止、ひたすら勉学に身を捧げるという誓いを立てる。

そこにフランス王女(中別府)とその親友ロザライン(沙央)、キャサリン(伊波)、マライア(樋口)がやって来る。王女は病身の父の代理で、ナヴァール王国との領地交渉を任されて来たのだ。誓いを立てた以上、女性と接触するわけにはいかないと、王女らの訪問を拒絶しようとする国王たち。だが、互いに顔を見合わせた男女らは息を呑む。実は、それぞれが大学時代に淡い恋心を抱き合った相手同士だった。

一方その頃、国王の同窓生の一人・アーマード(大山)は、バーのメイドであるジャケネッタ(田村)へのラブレターをしたためる。そしてこのラブレターが、国王と旧友たち、フランス王女と親友たちの禁断の恋に火をつけることに――。

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ビローン役の村井は「稽古場で何度も通したので、お客様さんが入ってくる瞬間を待ち望んでいます」と充実の表情。「シェイクスピア作品をベースとしたロックミュージカルなんですが、シェイクスピアっぽいところってどこなんだろうなと思うんですけど・・・(笑)」と作品の雰囲気を伝えながら、「役として、お客さんに語りかけるところがあるので、毎日の客席の空気を感じながら楽しみたいなと思います」と挨拶した。

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ロザライン役の沙央は「音楽がとても素敵です。そのライブ感を楽しんでいただきたいです。そして、登場人物一人一人がとても濃いので、観る度に共感できる役が違ってくるのでは」とアピール。

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そして、10月1日より新事務所に所属することが発表されたファーディナンド役の三浦は「先日まで『エリザベート』という作品で、ハードで哀しい役(ルドルフ役)を演じていたのですが、今回の現場では、みんな笑顔で盛り上げてくださっていて、僕自身も楽しくお稽古に励むことができました。本番も、毎日新鮮な気持ちでがんばりたいと思います」と心機一転の様子。

しかし、一つだけ不安を抱えていると明かす。劇中で三浦が歌うソロ曲では、客席から一人の観客をステージ上に連れ出し、歌を捧げるのだそう。「場当たりでやってみたのですが、本番どうなるのか、不安と恐怖を覚えました・・・!なので、舞台に上がってもいいよという方は、僕のソロが始まったらぜひ手を挙げてください・・・(笑)」とお願いしていた。

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フランス王女役の中別府は、これが初のミュージカル挑戦。「楽しんでやっていきたい」と笑顔で語り、「私たちの性格を知っていてキャスティングされたのかな?と思うぐらい、みんなピッタリの役です。ぜひ、声を出して笑っていただけたらと思います!」と両手を合わせて、深々と頭を下げた。

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「迷っている方は、観なかったら後悔すると思いますよ。めまぐるしい展開の作品なので、理解するより大いに笑って帰っていただきたいというのが、カンパニーとしての願いです」というのは、デュメーン役の渡辺。自身の見どころを問われ迷う渡辺だったが、周囲からは「ロングトーン」という声が上がった。なぜそれが見どころなのかは・・・(「見れば分かります」村井談)。

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マライア役の樋口は、自身の役を「天然で夢見がち。よく言えば、ポジティブで前しか見えない子です(笑)。台詞や歌詞、動きから、すごく天然だなと思ってもらえたら」とにっこり。「何回やっても楽しくておもしろいので、恋をしておバカになっちゃうのと同じくらい、毎回はっちゃけてがんばりたいと思います!」とにっこり。

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ロンガヴィル役の入野には、タップダンスシーンがあるそうで「恋をするとこんなになっちゃうんだな(笑)と楽しんでいただければ。稽古場で試すことは試し尽くしました。あとは、観に来てくださった皆さんと楽しい時間を過ごせることを待つばかりです」と準備万端のコメント。

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キャサリン役の伊波も、中別府と同じくミュージカル初出演。「大好きな歌を思い切って届けられたらと思っております。私が演じるキャサリンは、やさぐれタイプではありますが、その恋の仕方を目線や動きで感じていただけたら嬉しいです」と語った。

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アーマード役の大山は、周囲にいじられながら「この座組の“飛び道具”的なポジションをやらせていただきます(笑)」と切り出し、「アーマードは、お金持ちなんですけどダサいんです。ダサいんだけど、情熱的です。そして、下ネタ盛りだくさんの歌を歌います。先に言っておきます、引かないでください・・・(笑)」と苦笑い(「メンズですら引いた歌詞です」村井談)。

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そして、酒場の女・ジャケネッタ役の田村は「生まれて初めてのセクシー担当なので、フェロモンをムンムンに出せるようにがんばります」と言いながら、少し照れくさそうにウフフと笑う。共演者たちからも「かわいい」という声がもれる中、「心から尊敬する先輩方と一緒に、千秋楽まで駆け抜けたいと思います」と意気込んだ。

最後に、村井が「何が飛び出すか分からないミュージカルになっています。僕自身も、こんなミュージカルは観たことがないなと思うので、ぜひ、足を運んでいただき楽しんでいってください。開演前からいろんな仕掛けも用意されているので、少し早めに来ていただいて“ドリンク”を飲みながら、楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします」と締めくくり、会見を終了した。

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このほか、加藤潤一、石川新太、一色洋平、遠山裕介、ひのあらた、木村花代が出演する。

ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-』は、以下の日程で上演。

【東京公演】10月1日(火)~10月25日(金) シアタークリエ
【兵庫公演】11月1日(金)~11月4日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【福岡公演】11月9日(土)・11月10日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】11月16日(土)・11月17日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール

【公式サイト】https://www.tohostage.com/loves-labours-lost/index.html

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部1号)

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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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