2006年に誕生して以降、大好評を博している和のスーパーエンターテインメント『滝沢歌舞伎』が2019年、『滝沢歌舞伎ZERO』として生まれ変わる。1月8日(火)には、都内にて製作発表記者会見が行われ、出演するSnow Manの岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介、関西ジャニーズJr.の向井康二と正門良規、ジャニーズJr.の目黒蓮(宇宙Six)と影山拓也と田中誠治が登壇した。
『滝沢歌舞伎』の名シーンの数々を、さらにスケールアップして上演される本作。演出は、2010年より『滝沢歌舞伎』の演出を担い、2018年末で芸能活動から引退した滝沢秀明が手掛ける。滝沢にとって本作が演出に専念する初めての舞台となることからも、並々ならぬ思いがあることだろう。振り付けは、昨年に引き続き五関晃一(A.B.C-Z)が担当する。
会見で、岩本は「今、平成が終わるこのタイミングで、新しいスタートを切るメンバーの一員になれたことを本当に嬉しく思います。滝沢くんの知恵をお借りしながら、僕たちの身体で、最高に和でエンターテインメントな世界に連れていきたいと思っております」と強い思いを明かす。深澤も「Snow Manは、滝沢くんがいたからこそ今ここにいます。(だからこそ)メインでやらせていたける機会をいただけたことを、心から嬉しく思います。盛り上げていきたいと思っています」と挨拶。
そして、渡辺は「僕たちSnow Manは滝沢歌舞伎で育ったので、この滝沢歌舞伎を僕たちが全力で守っていけるよう公演に臨んでいきたいです」、阿部は「滝沢くんとファンの皆さんが、滝沢歌舞伎を受け継ぐのがSnow Manを始めとするこのメンバーで良かったと思っていただけるような『滝沢歌舞伎ZERO』にしてみせます」、宮舘は「新しい舞台の幕開け。全身全霊で生きている証しを舞台に吹き込み、お客様に届けていきたいです」、佐久間は「僕たちがここまで成長できたのも滝沢歌舞伎があってこそ。今持てるすべての力を出し切り、全力で当たっていきたいと思います」とそれぞれ、熱い想いを語った。
また、向井は「僕は2018年に初めて関わらせていただいて、たくさんのことを学びました。今回は、前回よりも熱い熱意をぶつけたいです」、正門は「ゼロから作っていく中で、何か一つの舞台のパーツとして、一つの力として貢献できるようにがんばっていきます」、目黒は「高校生の頃に滝沢さんに出会って、その頃から教えていただいたことを存分に発揮できたら」、影山は「観に来てくださったお客様、そして滝沢くんに感動を届けられるよう精一杯やりきりたいです」、田中は「この場に立たせていただけることが光栄。滝沢くんんの思いに添えるようがんばりたいです」と意気込んだ。
本作では、演出面も大幅リニューアル。岩本は「オープニングで桜吹雪を100キロ、300万枚振らせるという話を聞いております。これは、相当すごい量だと思います」と驚きのプランを明かす。深澤も「腹筋太鼓もリニューアルします。これまでは普通の太鼓から腹筋太鼓になっていましたが、今回は最初から腹筋太鼓。5分以上のパフォーマンスになります。しかも、新しく、時速でいうと15キロメートル、分速でいうと250メートルという高速で回転する3人乗りのメガ太鼓でやります。誰が乗るかはまだわかりませんが、それをお楽しみに」と見どころを紹介。渡辺からは「僕たちは“Snow Man”なので、エンディングで客席に本物の雪を降らせる予定です」という構想も。ちなみに深澤によると、この本物の雪が舞台上に降るシーンもあるそうで「通常は20〜30キロなんですが、今回は500キロの雪を降らせる」と桁違いのスケールを予定しているとのこと。
滝沢、そしてSnow Manをはじめとした演者たちの本作へ駆ける想いが伝わる演出プランの数々だが、本作のメインビジュアルにも滝沢の想いが表現されているという。桜をイメージして作られたというそのビジュアルについて、岩本は「桜が舞うように(舞台上に立ち)、いろいろな場所で花を咲かせるという意味であのイメージにしました」と説明。そして、佐久間からは「写真撮影はジャンプして撮ったのですが、(滝沢から)バク宙をしてほしいと言われて、60回ぐらいしました。それでもまだまだでした(笑)」と、撮影の裏話も語られた。
『滝沢歌舞伎ZERO』は2019年2月3日(日)から2月25日(月)まで京都・南座にて、4月10日(水)から5月19日(日)まで東京・新橋演舞場にて上演される。
(取材・文・撮影/嶋田真己)