SOLID STAR プロデュースvol.16『熱血硬派くにおくん 乱闘演舞編』が、2018年11月21日(水)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて開幕した。本作は、正義の不良・熱血高校の“くにお”くんを主人公としたゲームを原作とした舞台。脚本・演出はこちらスーパーうさぎ帝国の白柳力が手掛けている。公開ゲネプロより、舞台写真共にその一部をレポートする。
出演者は、溝口琢矢、寺山武志、田中涼星、小沼将太、武子直輝、前田亜美、傳谷英里香、橋本全一、才川コージ、二葉勇、二葉要、秋沢健太朗、田川大樹、川崎優作、坂垣怜次、加藤圭貴、板倉武志、原田康正、藤峰みずき、デッカチャンなど。
【あらすじ】
強きを挫き、弱きを助ける正義の不良、熱血高校の“くにお”くん(溝口)。彼は、仲間のこうじ(田中)、すがた(小沼)、ひろし(武子)、そしてマドンナ的存在のみさこ(前田)らと熱血硬派な高校生活を送っていた。
ある日突然、親友である花園高校の“りき”(寺山)から決闘を申し込まれる。困惑するくにおだったが、激しい闘いの末にりきに勝利。なぜ決闘を申し込んだのか疑問を投げかけるくにおに対し、りきとそのパートナーのきょうこ(傳谷)は「気をつけろ、お前は狙われている」と告げる。ふと気がつくと、さっきまで一緒にいたはずのひろしの姿が見当たらない・・・。くにおたちはひろしを探すため奔走する。
そんな彼らの前に、谷花高校のごだい(加藤)、白鷹工業高校のにしむら(板倉)、宝陵高校のごうだ(秋沢)とむらさき(田川)と、ライバルが次々と立ちはだかる。そして、きのした(才川)、もちづき(川崎)、たいら(板垣)を率いて暗躍する、冷峰学園のこばやし(橋本)。そして、“ダブルドラゴン”ことりゅういち(二葉勇)とりゅうじ(二葉要)も加わり・・・。
「熱血硬派くにおくん」と言えば、ファミコン世代には懐かしくてたまらないタイトルではないだろうか。あの頃を思い出させる独特の雰囲気が、劇場空間いっぱいに広がっている。役者の動きはもちろん、まるで大きな画面でゲームをしているような演出や、ゲームの要素を随所に取り入れた笑いも楽しい。なんでもありのスポーツ対決では、まさかのドット絵と生身の人間が共存。アナログを駆使して表現する様は演劇ならでは。
溝口が不良役を演じると聞いた時は驚きを感じたが、無駄な喧嘩はしない主義で、ちょっぴり女の子に弱い「くにおくん」は、なんともハマり役。若い役者が多いが、皆思い切りがよく、公演を重ねるにつれコメディとしての磨きがかかりそうだ。
SOLID STAR プロデュースvol.16『熱血硬派くにおくん 乱闘演舞編』は11月25日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。
【舞台公式HP】http://solid-star.net/kuniokun/
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)