2018年9月27日（木）に東京・俳優座劇場にて『おとぎ裁判』が開幕した。本作は、脚本を神楽澤小虎（MAG.net）、演出を村井雄（KPR／開幕ペナントレース）が手掛けるオリジナル作品。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演者より古谷大和、古畑恵介、芹沢尚哉、東拓海、小林健一、古賀瑠が登壇した。
物語の舞台は、おとぎの国の奥深くにある「幻火（まほろび）の館･･･通称“Castle Torch”。このお屋敷では毎夜、主でありやる気ゼロの裁判官・アケチ（古谷）が、執事のジュード（東）に叱咤激励されながら、おとぎの国の住人たちの裁判をしぶしぶ行っていた。原告として館を訪れた王子（小林）を軽くあしらい、「俺はもう寝るんだ！」と駄々をこねるアケチだが、すぐに次の来客が･･･。
訪れたのは、清廉潔白で敏腕な弁護士ブルー（古畑）とナルシストで派手好きな検察官ロブ（芹沢）。二人が持ち込んだのは、「赤ずきん」の問題。あどけない少女から美しく成長した赤ずきん（古賀）は、突然オオカミに訴えられており･･･。灯火に照らし出されるのは、残酷で美しいたった一つの真実。おとぎの国であぶり出される“ゲンジツ”とは。歌い、踊る、華麗なジャッジメントSHOWが開廷する―！
劇場空間そのものが、すでに物語の一部。その世界観には、屋敷のメイドであるメロディちゃん（ロッキン＝ヨーコ）がいざなってくれる。幕が開けば、観客もその一部となる演出が施されている。物販にあるレンタルトーチを手にして客席へと座ると、より一層作品の世界観に引き込まれること間違いなしだ。
以下、各出演者の初日コメントを紹介。
◆古賀瑠
今回、自分で考えたタップの振りだったり、日替わりネタもたくさんあるので、13公演、全部楽しんで観てください！
◆小林健一
皆で意見を出し合って壊して作り上げて、壊して作り上げて、やっと出来上がった作品です。まったく新しいエンターテインメントになっていると思いますので、皆さん楽しみにしていてください。
◆東拓海
私たちは、ものすごく楽しんで演技をしています。こちらが楽しんだ分、お客様にパワーをたくさんお届けできたらいいなと。パワーのある、個性の強いキャストが揃っていると思うので、ぜひお楽しみに。
◆芹沢尚哉
今回トーチを使って、お客様の判定でお話が変わっていくという、お客様参加型の舞台になっています。物語自体も、「赤ずきん」を題材にしていることもあり、皆さんが知っている部分もあれば、そういう捉え方もあるなと、いろんな感じ方のできる作品になっていると思います。いろんな考えがあると思うんですが、お客さんが現実の世界で変われたり、前に進むきっかけになったら嬉しいなと思うので、僕たちも全力でがんばりたいと思います。
◆古畑恵介
僕はまだまだ未熟者なんですが、声優としても活動をしておりまして、声優ならではのお芝居や歌を、皆さんにお届けできればなと思っております。皆さん、ぜひぜひ楽しみに待っていてください。よろしくお願いします。
◆古谷大和
ゼロからものを作り上げたオリジナル作品ということで、皆で試行錯誤して、ようやく出来上がった自信のある作品です。例えば、遊園地などは出来上がったら長くあり続けるものですが、演劇はこの作品で言うと13公演しかありません。一瞬の刹那を、板の上で生きているなと実感しながら、楽しくお芝居をしています。来てくださるお客さんもそれを感じ取ってくれて、アトラクションに来たような感じを持ちつつ、でももう観られないかもしれない、とか、まだ先があるかもしれないとか、いろんな印象を抱きながら楽しんで、この劇場を後にしてもらえるような作品になるといいなと思っています。たくさんの皆様に楽しんでいただけるよう、最後まで走り抜けたいと思います。
『おとぎ裁判』は、9月27日（木）から10月7日（日）まで東京・俳優座劇場にて上演。上演時間は約120分を予定（途中15分の休憩有り）。
なお、本作のDVDおよびメイキングDVDが2019年3月27日（水）に発売されることも決定した。詳細は、以下のとおり。
◆『おとぎ裁判』DVD
【発売日】2019年3月27日（水）※予定
【価格】7,000円＋税
◆メイキングDVD『おとぎ裁判 de メイキングパーティー』
【発売日】2019年3月27日（水）※予定
【価格】3,000円＋税
【予約特典】
両商品を劇場またはCLIE-TOWN（CLIE通販サイト）にて発売日までに予約すると「サントラCD」（非売品）をプレゼント
※特典は商品発送時に同梱
※DVD単品、またはCD単品のみを予約した場合は特典はつかない
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（取材・文・舞台写真／エンタステージ編集部、会見写真／鏡田伸幸）
