ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』『ファインディング・ネバーランド』などのオリジナルキャストであり、海外ドラマ『glee/グリー』のシュー先生役などで知られるマシュー・モリソンが、2018年2月24日(土)に、日本で初となるソロコンサートを開催する。1日限りの特別なコンサート前日の、リハーサルの様子を取材した。
(一部、当日歌う楽曲に触れています)
本コンサートは、16:00公演を「ブロードウェイ/アメリカンソングブック バージョン」、19:30公演を「ブロードウェイ/ポップヒッツ バージョン」と、違うセットリストが用意されている。コンサートの約半分が違う楽曲になるので、どちらも違う味わいのある内容となりそうだ。
リハーサルには、ゲストとして出演する中川晃教の姿も。コンサートの中では、中川が「Can’t Take My Eyes Off you(君の瞳に恋してる)」(ミュージカル『ジャージーボーイズ』より)を歌うことが発表されているほか、マシューとのデュエットも披露される。二人が歌うのは「When your feet don’t touch the ground」(ミュージカル『ファインディング・ネバーランド』より)。
声を合わせる前にも言葉を交わしていた二人だが、その歌声が合わさると、得も言われぬハーモニーが生まれた。マシューの横顔を見つめながら、世界を魅了するその歌声を享受する中川。そんな中川が少年役の歌うパートを歌いだすと、今度はマシューがその横顔を見つめ、にっこりと微笑む。一緒に歌うシーンは、ミュージカルの情景がそこに浮かぶようだった。
また今回、ブラッド・エリス(Music director、Piano)のもと、演奏を行うのはTeatro Raffinato(テアトロ・ラッフィナート)の下野ヒトシ(Bass)、宮崎隆睦(Sax)といった日本の精鋭ミュージシャンたち。そのエモーショナルな演奏に、マシューからも「最高!」と声が飛んだ。
マシューについて、下野と宮崎に話を聞くと「シンガーでありアクターであるマシューのパフォーマンスは、エンターテインメント性を強く感じます。誰もが知っている楽曲を、マシューの歌声とダンスで楽しめる機会って、そんなにないと思うので、本場のコンサートの雰囲気を味わってもらいたいですね」(下野)、「すごく美しい人、という印象です。いつもと違う環境でリハーサルの時間も少なく、マシューさんのチームも大変だと思うんですけど、僕らのベストを尽くして応えていけたらと思います」(宮崎)とそれぞれ語っていた。
リハーサルを終えたマシューは「新しい場所、新しいバンドと、初めてのことが多く最初は少し怖かったんですが、皆さんとてもプロフェッショナルで素晴らしいです。大好きな日本で僕のショーを観てもらえるということは、すごく嬉しい。国の違いや言葉の違いがあっても、このような形で日本の皆さんにお会いできることは、とても光栄なことだなと思っています」とコメント。
そんなマシューに対し、中川は「今、マシューさんがコンサートを作っていくプロセスを少しだけ見ることができて、改めて素晴らしいエンターテイナーであることを実感しました。今の僕にとって、マシューさんの発するすべてが、インスピレーションとなり、エナジーになります。ミュージカルの役者さんたちも、僕がご一緒させていただけることを、うらやましがっています。日本でこうしてマシューさんの声を聞き、姿を見ることができるのは、本当に幸せなことですね」と語った。
二人で声を合わせてみた印象について、マシューが「とても才能を感じたし、あんなにハイトーンが出るなんて声で歌うなんてビックリ!ステージに立つアキ(中川)からは、ただ歌うだけではない、キャラクターも感じました。もし可能であれば、いつかアメリカでも一緒にやってみたい」と言うと、中川は喜びをにじませていた。
また、事前のインタビューで「日本語で歌うかも・・・」と明かしていた件については、「シーッ!」とおちゃめな笑顔を見せながら、「『SUKIYAKI』を歌います。今、日本語で歌う練習を一生懸命しているところです」と教えてくれた。楽曲も、Teatro Raffinatoによりかっこよくアレンジされているそうで、ほかでは聞けない『SUKIYAKI』が聞けそうだ。
最後に、中川は「日本が大好きで、今回のコンサートに思い入れのあるマシューさんだからこその歌声や空気を共有しながら、今回だけでなく、これからも続いていく時間になるように、僕もがんばりたいと思います」、マシューは「僕もそうなるように願っいてるよ。明日を楽しもう!また、何度も日本に呼んでもらえることを期待しています」とメッセージをくれた。
『マシュー・モリソン in コンサート』の詳細は、以下のとおり。
◆マシュー・モリソン in コンサート
【日時】2月24日(土) Bunkamura オーチャードホール
16:00開演「ブロードウェイ/アメリカンソングブック バージョン」
19:30開演「ブロードウェイ/ポップヒッツ バージョン」
※開場はそれぞれ開演の30分前
【ゲスト】中川晃教
【演奏】ブラッド・エリス(Music director、 Piano)
下野ヒトシ(Bass)、宮崎隆睦(Sax)from Teatro Raffinato
【チケット】VIP席(完売)18,000円、一般席10,800円(全席指定・税込)
※当日券は 各開場時間の1時間前から販売
【公式HP】http://www.wowow.co.jp/stage/matthew/
(取材・文/エンタステージ編集部、撮影/オフィシャル提供)