劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が作・演出を手掛けるOFFICE SHIKA PRODUCE最新作『おたまじゃくし』の全キャストの発表と、W主演となる鈴木裕樹、宮崎秋人のメインビジュアルが公開された。
本作は、「文化住宅」という今やなくなりつつある和洋折衷住宅を舞台に、男三代の命の受け渡しを描くタイムトリップ物語。朝井リョウ原作の舞台『何者』の演出、秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」の脚本・演出など、目覚ましい活躍を見せる丸尾の最新作となる。ビジュアルと合わせて、あらすじも公開された。
【あらすじ】
ヘヴィメタルを愛する小森憲一は「精子無力症」である。バンドは鳴かず飛ばずで、日雇いバイトをする日々、結婚10年目になる妻・彩子に悩みのことは言い出せない。高額な治療費がかかる不妊治療、夫として、男として失格のレッテルを貼られるのが怖いのだ。ある日、父・昭が癌で亡くなった。昭は母・里美を追い出した過去を持つ。それが許せない憲一は高校卒業と共に家を飛び出し、以来、父とは疎遠であった。しかし、実家である文化住宅「栄荘」の取り壊しが決まり、仕方なく遺品整理にやって来た。
「今日、排卵日。子供が出来やすい日」と言う彩子に対し、遺品整理が終わっていないから実家に泊まると答える憲一。
直面する問題からいつも目を背けてしまう。 彩子は怒って神戸へ帰り、憲一は栄荘に滞在することになる。その夜、栄荘にやって来たのは「息子」だと名乗る青年・アキノリであった。
この物語は、「文化住宅」という無くなりつつある文化を舞台に、男三代の命の受け渡しを描く、タイムトリップ物語である―。
鈴木、宮崎のほか、劇団鹿殺しから鷺沼恵美子、近藤茶、有田杏子、メガマスミの参加も決定。さらに、本作ではメインキャストのオーディションが行われており、その合格者も出演する。合格者は、石川万奈恵、衣笠友裕、啓豪、中島幸一、ブル、古堅裕貴、前田隆成、前原健一郎、渡邉素弘。
2017年度 日本劇作家協会プログラム 冬の劇場27 OFFICE SHIKA PRODUCE『おたまじゃくし』は、2018年2月1日(木)から2月12日(月・祝)まで東京・座・高円寺1にて、2月15日(木)から2月18日(日)まで大阪・ABCホールにて上演される。チケットは、1月7日(日)10:00より一般発売開始。
なお、12月16日(土)12:00から12月24日(日)23:59まで公式サイトにて最速特典付き先行販売を実施。詳細は、公式HPにてご確認を。
【公式HP】http://shika564.com/OTAMA
(メインビジュアル写真/江森康之)