橋本さとしから観衆に「オブリガード！アリガート！」ミュージカル『アダムス・ファミリー』製作発表＆楽曲披露イベント

2017年10月2日2024年7月31日

当ページには広告が含まれています

2017年10月28日（土）より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場＜ホール＞で上演されるパルコ・プロデュースブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』。その製作発表を兼ねた楽曲披露イベントが10月1日（日）に神奈川・MARK IS みなとみらいにて開催され、白井晃（演出）、橋本さとし、真琴つばさ／壮一帆（Wキャスト）、昆夏美、村井良大、樹里咲穂、戸井勝海、澤魁士、庄司ゆらの、梅沢昌代、今井清隆が登壇した。

2014年に日本初演され、白井の質の高い演出と心に残る優れた楽曲で喝采を浴びた本作。3年ぶりとなる今回は、一部新キャストを迎え、ミュージカル界の豪華新メンバーで上演される。映画でお馴染みのブラックな笑いとゴシックなテイストに溢れたユニークなおばけ一家が、素晴らしい楽曲にのって舞台上を大暴れし、おばけ的ギャグも満載。ハロウィンシーズンのみなとみらいを舞台にミュージカルナンバーを披露するということもあって、会場には多くの観衆が集まった。

イベントはアダムス家による「我らアダムス」の歌唱からスタート。本番と同じ舞台衣裳＆ヘアメイクでの登場とお馴染みのナンバーで観衆を沸かせた。続いて、登壇者からの挨拶が行われた。

白井は「ブロードウェイ・ミュージカルですけど、演出とダンスは日本オリジナルです。もしかたら本家よりもおもしろいんじゃないかと思います」と挨拶し、観衆から大きな拍手を受けた。続けて「新しいメンバーも加わって、アダムス家とバイネッケ家が平和に融合していく様がもっと明確になっていけばと思っています。ナンバーは同じですが、ダンスはさらにパワーアップしています。KAATは劇場とお客様との距離感が非常に良い関係ですので、初演よりも最終的に素晴らしい出来に絶対になります」と力強く宣言した。

アダムス家の父ゴメス役の橋本は「皆様、オブリガード！アリガート！」と観衆に向かって第一声を発すると、会場が大いに沸き立った。そして、橋本は「この役は自分にとって大事な役でもありますし、稽古場からすごくファミリー感があります。この作品に対する皆さんの一丸となった気持ちは、初演でも再演でもすごく素敵な物があって、その中に自分が入れるというのはとても嬉しいです」と再演への気持ちを明かした。

母モーティシア役の真琴は「再演に先立ち、白井さんよりテーマを頂きました。“妖艶”。妖しい美しさをお届けしたいと思います。Wキャストということで、このおもしろいアダムス・ファミリーが100万倍おもしろくなります」と見どころを語った。Wキャストで初参加となる壮は「先輩の背中をしっかりと見習って、家族を大きな愛で包みたいと思います」と意気込んだ。

長女ウェンズデー役の昆は、無感情な役になりきって「大好きな家族とすごしていたんですが･･･、人間の男の子を好きになりました･･･。観に来てください･･･」という淡々とした挨拶で、会場の笑いを誘った。

さらに、長男バグズリー役の庄司も「拷問が大好きです･･･。よろしくお願いします･･･」とこちらも役らしいコワかわいい挨拶を行うと、執事ラーチ役の澤が「ウウウウ･･･」と劇中同様にうなり声で挨拶を行い、司会から「高い所から失礼いたします。よろしくお願いしますと言っています」と解説が入るなど、本作らしいブラックなジョークとおばけ的ギャグの連続に会場は笑いに包まれた。

グランマ役の梅沢は「稽古を見ていると、本当にお客になって涙を流しながら笑っています。私も珍しい役なので、新しいジャンルを切り開けるようがんばりたいと思います」と意気込みを語った。フェスター役の今井は「誰よりもこの再演を心待ちにしていました。今回、新メンバーが加わってさらにパワーアップしています」と再演をアピール。

ウェンズデーのボーイフレンド・ルーカス役を演じる村井は「バイネッケ家の全員が初参加ですので、家族全員で一丸となってアダムス家に立ち向かっていくという力と、本作にしかない空気感を捉えながら劇場に持っていけたらと思います」と本作にかける思いを語った。

ルーカスの母アリス役の樹里は「ブロードウェイで初演を観て、黄色い服を着たお母さんがいいなと思っていたら、私の前にアリス役がやってきて、幸せなんてもんじゃないぐらい嬉しかったです」と役との運命的な出会いを明かした。ルーカスの父マル役の戸井は「立ち稽古中ですが、普通の人がいないんです。ですから、我々バイネッケ家はお客様目線で、お客様の代表として舞台の上でファミリーに翻弄されたいと思っています」と意気込みを披露した。