米倉涼子、ミュージカル『シカゴ』でブロードウェイに再び!

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2017年7月3日(月)、ニューヨークのブロードウェイでミュージカル『シカゴ』の舞台に、米倉涼子が約5年ぶりにカムバックを果たした。街角の看板には「米倉涼子、ブロードウェイに舞い戻る」と英語で書かれ、行き交う人々の目を惹きつける。現地より、レポートが届いたのでご紹介しよう。

ミュージカル『シカゴ』ブロードウェイ舞台写真_5

ミュージカル『シカゴ』は、1920年代の禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、愛人を殺した悪女ロキシーが、悪徳弁護士とマスコミの力を借りて無罪を勝ち取っていくまでを軸に描く。アメリカの演劇界で最高権威のトニー賞で6部門を受賞、大ヒットを記録し20年以上ロングラン上演されている。

ミュージカル『シカゴ』ブロードウェイ舞台写真_2

様々な人種がバランス良く混ざった客席。ブロードウェイの一般的な光景だ。笑いなどの反応もいつもと同じタイミングで沸き起こる。そして、米倉がソロを歌い終えると自然と客席からは歓声が上がった。南アフリカから観光で訪れたという一家は「素晴らしかった。もう何年も英語で演じているかのよう」と、感想を口にした。

ミュージカル『シカゴ』ブロードウェイ舞台写真_4

終演後に会見に応じた共演者アムラ=フェイ・ライトは「今回、 リョウコはアクセントをとにかく努力したことに疑いの余地はない」と力説。弁護士ビリー役を演じたトム・ヒューイットは「彼女は美しいだけではない、文化という国境を超えて輝ける才能を兼ね備えている。 幼少期から慣れ親しんだ言葉を使っていないのにもかかわらず、 ユーモアで感情表現に富んでいるのがとても素晴らしい」と絶賛した。

米倉自身は「前回はチャレンジャーの気持ちでしたが、今回はちゃんと”やりきらないと意味がない”と思っていたので、違う緊張感がありました。・・・今になって感動してました」と、初日を終えた気持ちを整理するように語った。また、観客の反応が冒頭から気になっていたと言い、「反応が聞こえてくるだけで、それが背中を押してくれました」と振り返った。

ミュージカル『シカゴ』ブロードウェイ舞台写真_3

ブロードウェイでは、人種差別や偏見を撤廃した配役に重きが置かれ、アフリカ系アメリカ人(黒人)や中南米系(ヒスパニック)が様々な役柄を演じる機会は多い。一方で、アジア人は極めて少ないのが事実。そんな中、ブロードウェイを代表する演目ミュージカル『シカゴ』でアジア人が主演を務める意義は大きい。来月、日本で行われる凱旋公演では、米倉の実績と経験とが生かされたものになるであろうことが見てとれた。 
米倉涼子のミュージカル『シカゴ』ブロードウェイ出演期間は、7月13日(木)までアンバサダー劇場にて。 

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアーは、8月2日(水)から8月13日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演される。

(取材・文/オフィシャル提供、編集/エンタステージ編集部)
(撮影 Masahiro Noguchi【NEW YORK】)

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