中村優一が「俳優人生で一番」という激しい殺陣で魅せる!舞台『BRAVE10』開幕

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2017年6月28日(水)に、東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて舞台『BRAVE10』が開幕した。原作は霜月かいりによる同名漫画(メディアファクトリー)で、これが初舞台化となる。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主演の中村優一をはじめ、伊万里有、宮城紘大、小坂涼太郎、遊馬晃祐が登壇し、意気込みを語った。

舞台『BRAVE10』舞台写真_2

主人公・霧隠才蔵役の中村は「プレッシャーはありますが、1ヶ月間必死に稽古してきました。才蔵は、基本的にツンツンしているんですけど、ヒロインの伊佐那海に対してはツンツンんしながらも愛を感じる部分や、女の子に対してちらっと見せる優しさが、素敵だなと思います」と挨拶した。

舞台『BRAVE10』舞台写真_3

10人の同志を集める真田幸村役の伊万里は「真田幸村は、噛めば噛むほど味が出るキャラクターになっていると思います。十勇士を引っ張る人柄をしっかり出して、(カンパニーの)皆も引っ張っていけたらと思います。そして何より、女好きのキャラクターということなので、その女好き加減も見せていけたら」と様々な方向から、キャラクターをしっかり描きたいという意気込みを見せた。

舞台『BRAVE10』舞台写真_4

海野六郎役の宮城は「僕は演じるのは、幸村様に仕える小姓で、クールだけど熱いキャラクターです。舞台中もずっと幸村様と一緒にいます。今日も、精一杯支えようと思います」と忠誠心を見せる。その上で、舞台化決定時から話題になっていた自身の衣裳に触れ、「僕なりに努力して、1ヶ月間ダイエットしてきたので、ぜひここ(腰元の部分)を見てください。・・・刮目せよ!という感じです」とアピール。“努力”の言葉を裏付ける見事なくびれに注目だ。

舞台『BRAVE10』舞台写真_5

自身の役を「余裕のある男」と称したのは伊達政宗役の小阪。「政宗は、自ら戦うというよりは“漁夫の利”。なので、殺陣をやるシーンはあまりないんですが、その少ない場面の中でも余裕のある男の魅力を見せられるようにがんばりたいと思います」と語った。

舞台『BRAVE10』舞台写真_6

そして、徳川の忍で本作最大の敵役となる服部半蔵役を演じる遊馬は「今まで演じたことのない敵役なので稽古では大変なこともあったんですが、半蔵として十勇士の最強の敵であれるよう、一生懸命演じたいと思います」とやる気十分。

舞台『BRAVE10』舞台写真_16

戦国時代を描いている作品ということもあり、やはり殺陣が気になるところ。中村は「俳優人生で、こんなに動き回ったことがないぐらい、一番身体を動かしています」という。中村の殺陣の多さについては、共演者も「すごい!」と口を揃えた。伊万里曰く、才蔵の武器「摩利包丁」はかなり重量があるそうで、小坂も「一番の見どころは優一さんの殺陣だと思います。本当にすごい」と絶賛していた。

最後に、中村は「照明も音楽も映像も盛りだくさんで、、ステージ上だけでなく、劇場全部を使って『BRAVE10』を表現します。キャスト、スタッフ一同のエネルギーを、ぜひ目の当たりにしていただけたらと思います!」と呼びかけた。

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物語は、伊賀の忍者・霧隠才蔵が、徳川家康に出雲の社を襲撃され逃げてきた巫女・伊佐那海(礒部花凛)を刺客から救ったことから始まる。伊佐那海が信州の真田幸村を頼ろうとしていたことで、才蔵は幸村と出会う。幸村は、乱世の切り札となる10人の同志“真田十勇士”を集めようとしていた。

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家康が出雲の社を襲撃し、手に入れようとしたモノとは不思議な力を持つと言われる奇魂(くしみたま)。家康に先んじてそれを手にすべく旅に出た才蔵たちは、道中で様々な強者と出会うこととなる。一方、暗躍する伊達政宗。家康に付き従う服部半蔵は、何を思うのか。そして、伊佐那海はなぜ狙われていたのか?幸村は“真田十勇士”を集める目的とは―?

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演出では、ヨリコジュンが得意とする映像演出が多用されており、物語の広がりをより一層強めている。その中で、中村演じる才蔵は、眼差しの中にキャラクターの過去を忍ばせつつも、人間味がありとても優しい。会見でも折り紙付きだった殺陣は、激しく、迫力のある仕上がり。そして、小坂は暗躍する政宗をしたたかさたっぷりに表現。遊馬演じる半蔵は、得体の知れない不気味さと、二本の小刀を駆使した殺陣で存在感を放った。

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そして、宮城演じる海野六郎をはじめ、由利鎌之介(櫻井圭登)、猿飛佐助(北川尚弥)、筧十蔵(鷲尾修斗)、三好清海(新井將)、弁丸(篠原立)、根津甚八(小波津亜廉)と、幸村の元に集ってくる個性豊かな“真田十勇士”。中でも、由利鎌之助役を演じる櫻井は、原作ファンも納得の振り切れっぷりなのではないだろうか。そして、そんな曲者ぞろいを束ねる幸村を演じる伊万里は、懐の大きさを感じさせる。

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また、女性キャストの格好良さにも目を惹かれる。礒部演じる伊佐那海の可憐さはもちろん、南蛮人のくノ一で才蔵の幼馴染・アナスタシア(護あさな)、片倉小十郎の命で伊達につく石川五右衛門(立道梨緒奈)のアクションが非常に映えた。

劇場いっぱいに広がる『BRAVE10』の世界。ぜひ、劇場で体感してほしい。

舞台『BRAVE10』は、6月28日(水)から7月2日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。

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(C)霜月かいり・KADOKAWA 舞台「BRAVE10」製作委員会

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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