ミュージカル『テニスの王子様』の新たな魅力が堪能できるイベント「TEAM Live HYOTEI」が、2017年4月12日(水)より東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕した。東京公演の初日前にゲネプロが公開され、その後の囲み会見では氷帝学園のキャスト一同が登壇。跡部景吾役の三浦宏規、忍足侑士役の井阪郁巳、宍戸 亮役の小早川俊輔、向日岳人役の北乃颯希、芥川慈郎役の田村升吾、滝 萩之介役の山崎晶吾、樺地崇弘役の八巻貴紀、鳳 長太郎役の渡辺碧斗、日吉 若役の内海啓貴、計9名が意気込みや見どころを語った。
テニミュ3rdシーズンより誕生した「TEAM Live」は、各学校にスポットを当てたスペシャルイベントとして、これまでに青学、不動峰、聖ルドルフと山吹による公演が行われてきた。そして、今回はついに氷帝が主役に。ファン待望の公演について、小早川は「来ていただけるお客様のために全身全霊で稽古に挑んできました。あとはもう、僕たちも楽しむだけです!」と待ちきれない様子。また、イベント後はキャストによる観客のお見送りも恒例となっているが、今回は氷帝らしく“ゴージャスお見送り”があることに触れつつ「最後の最後まで、チーム全員で一生懸命にがんばります」と意気込んだ。また内海も「今回の稽古ではいろんなことを皆で乗り越えてきました。1公演ずつを大事に集中して、熱量を持って、みんなで楽しみましょう!」とチームへ語りかけた。
見どころについて聞かれると、井阪は「日替わりのシーンです。みんなで話し合い試行錯誤して出来あがったもので、毎回キャストの組み合わせやお題も変わるから、何度観ても楽しんでいただけると思います」と回答。また田村は、今回のテーマはファッションショーであることを明かし、「2チームに分かれてのコーディネート対決があります。このキャラがあれを着るのか?とか、あのキャラにこれを着てほしい!とか、さまざまな衣装が揃っていて毎回違うものが出てきます。ぜひ何度も観て違いを楽しんでほしいです」とアピール。
最後に、三浦は「見どころや意気込みは他のメンバーが語ってくれたので・・・」と控えめに切り出しつつ、最後は「最高に満足させてやるよ」と跡部らしく力強い一言。その言葉をメンバーに茶化され照れ笑いを浮かべながらも「チームライブの後はドリームライブも控えているので、ドリライを見据えて、しっかりと丁寧にやっていきたいと思います」と締めくくった。
「TEAM Live HYOTEI」はオープニングムービーで幕を開ける。まるで観客の手を取るようにエスコートしながら向かう先は、氷帝メンバーによる優雅なお茶会。そこへ差出人不明の封筒が届き、メンバーは次々に出される「Mission」をクリアしていくことに。
豪邸での夢のようなひとときは一転、鮮やかなブルーに染まる舞台へ、ジャケット姿のメンバーが一人ずつ登場する。元気いっぱいの花柄モチーフや大人っぽいシックなスーツなど、それぞれの個性を活かした衣装に身を包みステージを歩く様子は、今回のテーマであるファッションショーそのもの!やがて跡部の登場で場が引き締まり、歌とダンスで会場を盛り上げていく。
チームライブの中では、ミュージカルの本公演で歌われてきた楽曲をピックアップ。衣装の早替えや傘、扇子などの小道具による演出も見どころとなっている。息ぴったりな宍戸と鳳、おなじみの氷帝コールで煽る忍足と向日のベストコンビも健在で、このほか、普段の試合シーンではなかなか見られないペアが堪能できるのもチームライブならでは。アドリブを交えたMissionコーナーでは、進行役のMCも日替わりで、どんなやりとりが飛び出すのか目が離せない。初めて観る方はもちろん、何度観ても新鮮さを感じられる内容となっている。
最後はジャージ姿で登場し、2ndシーズンより受け継がれている劇中歌「24/365」、観客と一体となって盛り上がる3rdシーズンのアンコール曲「シャカリキ・ファイト・ブンブン」、同じく3rdシーズンでお披露目となった新アンコール曲「STILL HOT IN MY HEART」を熱唱。約1時間のステージを全力で駆け抜けた。
「TEAM Live HYOTEI」は4月16日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、4月19日(水)から4月23日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。
※山崎晶吾の「崎」は、「大」の部分が「立」が正式表記
※「HYOTEI」の正式表記は「O」の上に長音記号
(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ制作委員会
(取材・文・撮影/堀江有希)