2017年4月6日(木)に東京・銀河劇場にて『犬夜叉』が開幕した。本作は、高橋留美子による人気漫画を原作とし、ゴールデンボンバーの喜矢武豊が半妖の少年・犬夜叉役として主演する。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、喜矢武のほか、若月佑美(乃木坂46)、佐奈宏紀、伊藤純奈(乃木坂46)、滝口幸広、木村了が登壇した。
喜矢武は、これが3度目の舞台挑戦となる。集まった多くの報道陣に対し「こんなにたくさん集まっていただいて・・・まだ、僕らも人気があるんだなと」と喜矢武節を効かせつつ、「有名な作品なので、『犬夜叉』という名前に負けないように、しっかりとやらせていただきたいと思います」と意気込んだ。
日倉かごめ役の若槻は「かごめちゃんは乃木坂46にはいないような女の子なので、だからこそやりがいのある役だなと思います。楽しんで、犬夜叉を魅力的に見せられるようなかごめを演じられたらと思います」と挨拶した。現在、22歳の若月。かごめとして、セーラー服を着ることについて「(乃木坂46の)メンバーに『ぎりぎりアウトじゃないか』と言われていたんですけど、ビジュアルが出たら『いけるね!』って言ってくれたんです(笑)。舞台の中では15歳らしさを出せるようにがんばります」と笑った。
その乃木坂46のグループメンバーである伊藤は「私が演じる桔梗は、かごめより少しお姉さんなので、落ち着きと上品さを出せるように、仕草などを研究してきました。私自身、2度目の舞台でこんなに大きな作品に出ださせていただくのが、とてもありがたいことだなと思っています。一公演ずつ大事に演じさせていただきます」と対象的な様子を見せた。
殺生丸役の佐奈は「ここまで、たくさん稽古をしてきました。アンサンブルのメンバーもがんばってこの舞台を支えてくださっているので、それを無駄にしないように千秋楽までがんばりたいと思います」と座組みを讃え、弥勒役の滝口は「小さい頃に観ていた作品に出られることを、とても嬉しく思います。顔合わせの時に、高橋先生にお会いできたんですけど、すごく楽しみと言ってくださっていたので、先生を、そして、ファンの皆さんを楽しませる作品にできたらと思います」と喜びと決意を口にした。
そして、奈落役の木村は「喜矢武くんがすごくがんばってくれていて・・・そろそろ、身体もキツいんじゃないかなと思うんですけど」と労りを見せた。すると、すかさず「(上演を)やめよう!」と冗談を飛ばした喜矢武だったが、改めて木村は「素晴らしい体のキレとしなやかな身のこなしをされていて、ほんとにかっこいいです。多くの方に観ていただけたら」と讃え、「脚本もすごくおもしろく、高橋先生の漫画を体現できているんじゃないかなと思います」と自信を見せた。
主演だが「座長と言われるのはあまり好きじゃない」という喜矢武。「僕は皆さんの中ではぺーぺーなので。でも、主演だから、僕がダメだとこの舞台自体がダメになると思ってやっています。だから、僕が引っ張る、まとめるというよりは、まず自分ががんばる姿を見せたいなと思います」と、本番に向け誓いを新たにしていた。
物語の冒頭では、犬夜叉と桔梗の因縁、そして、中学生の日暮かごめが古びた井戸から戦国時代へとタイムスリップしてしまうシーンが描かれる。手にしたものに強い力を与えるという四魂の玉をめぐり、妖怪たちと人間が争う世界で、かごめは、50年間封印されていた犬夜叉と出会う。二人が出会ったことによって、回り始める運命の歯車・・・。
ビジュアルの再現度はもちろん、キャラクターそれぞれの内面が掘り下げられ、生き生きと動き出す。楓役の野口かおる、和尚役の小林健一の怪演も強烈だ。ほぼ出ずっぱりの喜矢武は、アクロバティックな身のこなしが際立つがそれ以上に、刻々と変わっていく表情に惹きつけられた。魅力的なキャラクターたちに血が通っていく姿を、お楽しみに。
『犬夜叉』は、4月6日(木)から4月15日(土)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演。
なお、千秋楽となる4月15日(土)18:00公演では、全国各地の映画館にてライブ・ビューイングが開催される。また、DVDの発売も決定。劇場および通販サイトシルクロードストアにて予約受付が行われる。詳細は、DVDの以下のとおり。
◆『犬夜叉』DVD
【発売日】7月26日(水)
【価格】7,000円+税
【内容】本編DVD+特典DVD(2枚組)
【予約特典】舞台写真セット(劇場予約・通販共通)
※特典は小品1本につき1セットプレゼント
【通販予約期間】4月6日(木)18:00~5月31日(水)23:59
シルクロードストア:https://silkroadstore.jp
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)