『空中キャバレー2015』舞台写真/山田毅
2017年7月に長野・まつもと市民芸術館 特設会場にて『空中キャバレー2017』が上演される。本作は、サーカス・音楽・演劇といったそれぞれのエンターテインメントの個性が融合したライブ・パフォーマンスとして2011年に初演。広場のような会場で次々と繰り広げられる楽しくも儚いパフォーマンスが評判を呼び、2013年、2015年と再演を重ねてきた。
軸となるのは、構成・演出・出演を兼ねる串田和美がかつて書き下ろした戯曲『空中ブランコ』。出演者には、吉野圭吾、高田聖子(劇団☆新感線)をゲストに迎え、前作にも出演した大森博史、秋本奈緒美、小西康久、内田紳一郎、片岡正二郎、TCアルプの近藤隼、佐藤卓、細川貴司、下地尚子といった本作に欠かせないメンバーが揃った。
さらに、サーカスパフォーマーとして、日本だけでなく、フランスを初めとした海外の超一流アーティストたちも来日。超絶技巧で台詞を超えた喜怒哀楽をパフォーマンスとして表現し、サーカスの域を超えたアートとして見せる。また、長野県出身であり日本を代表するアコーディオニスト・cobaをはじめとする日本屈指の実力派ミュージシャンたちによる生演奏も、主役の一つだ。
本企画の最大の注目ポイントは、なんと言っても、まつもと市民芸術館の持つ“劇場空間”だろう。本作が上演されるのは、主ホールの上に設置された「特設会場」となる。通常、舞台として使用される部分が客席となり、その奥に広がる空間を活かしたステージが組まれるという。このような劇場の使い方ができるのは、奥行きのあるバックステージを持つまつもと市民芸術館ならでは。
また、特設会場に隣接されるマルシェエリアでは、地元の店舗やアーティストによる雑貨やお菓子、お花などの販売も行われる。さらに、連動企画「街中キャバレー」として、松本市内の様々な店舗でもコラボ商品やメニューを楽しむことも。
まさに“ここにしかない”演劇体験が、この夏、長野・松本で再び繰り広げられる。
『空中キャバレー2017』は、7月21日(金)から7月30日(日)まで長野・まつもと市民芸術館 特設会場にて上演される。チケットは、4月15日(土)10:00より一般発売開始。