全世界で7100万本の販売を誇り、サバイバルホラー・アクションゲームの代名詞ともなっている『バイオハザード』シリーズ。その大ヒットゲームを原作とした最新の舞台公演である超体感型ステージ『BIOHAZARD THE Experience』の上演が決定した。2017年1月18日(水)には都内にて製作記者発表が行われ、横浜流星、篠田麻里子、東幹久、Raychell、テーマソングを担当したElementsGardenの上松範康、作・演出の鈴木勝秀、原作監修の小林裕幸が登壇した。
本作は、劇場という密室空間を活かし、光と闇と音、そして迫り来るゾンビが観客席を駆け巡るなど、恐怖と戦慄がステージと観客席を覆う「超体感型ステージ」演出で、日本を舞台にしたオリジナルストーリーを展開する。
ある洋館の一室で、理由も分からず眠らされ、どこからか連れてこられた男女13名が目を覚ます。互いの素性も分からないまま、共にそこから脱出しようとするが、そこには腐敗臭を放つ得体の知れないヤツら・・・ゾンビがいた。
本作の見どころは、なんといっても「超体感型」というステージ演出だろう。鈴木は「五感を刺激すると紹介されていますが、味覚はありませんが、その他の“四感”はあります。匂いもあります。演劇において音はインパクトをもたらすものですので、音にもこだわりたい」と説明する。さらにゾンビにも注目。鈴木は、かなりの人数のゾンビを投入することを明かすと「メイクや衣装にもこだわってゾンビを作り上げます。それが、いつどこで現れるのか分かりません。舞台上だけじゃないかも。駅から劇場に向かって歩いている途中で会わないように(気をつけて)」とニヤリ。「楽しみにしていてください」と胸を張った。
主演となる医師のカラサワ役を務める横浜は「新しい舞台になると思います」と挨拶。『バイオハザード』の映画版について聞かれると「ホラーだけじゃなく、人間ドラマやガンアクションもあり、魅力がつまった作品。ガンアクションには、男として興奮しました!」と語り、「今回の舞台で、僕も初めてガンアクションにも挑戦しますので、アクションにも注目してもらいたいです」とアピールした。
一方「ホラーが苦手で避けていた」と話すヒロイン役の篠田は「(舞台のために)映画を観に行きました。ホラーではありますが、人間ドラマもあり(映画版の主演を務める)ミラ・ジョヴォビッチさんのファンになりました」と笑顔で明かした。さらに篠田は「怖がるのは嫌ですが、怖がらせるのはワクワクします(笑)。(お客さんたちが)どんな風に体感してもらえるのか楽しみです」と意欲をのぞかせた。
「ゲームにドハマりし、徹夜でやっていた」と言う東は「ただのお化け屋敷にならないよう、どうお客さんに届けるか稽古に励んでいます。極限状態の人間の強さと弱さ、そして生臭さを演じられるよう考えています」と思いを語った。また、エンディングテーマも担当するRachellは「今までと違った恐怖やホラーが体感できる作品になっています。『バイオハザード』は、女性が強くてかっこよくてセクシーな作品なので、私もそうなれるようがんばります」と意気込んだ。
『BIOHAZARD THE Experience』は、2月10日(金)から2月26日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、3月4日(土)・3月5日(日)に兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演される。
(取材・文・撮影/嶋田真己)