カメラマン:鏡田伸幸、岩村美佳
2016年12月7日(水)に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて、シリーズ最終章となる『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』の幕が開けた。また、初日直前には報道陣向けに公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演する太田基裕、米原幸佑、加藤良輔、井澤勇貴、法月康平、藤田玲、倉貫匡弘(TRASHMASTERS)が登壇。本作にかける意気込みをそれぞれ語った。
セクシーでダンサブルなSHOWと、その舞台裏に潜む男たちの葛藤を描くエンターテインメント作品『Club SLAZY』は、2013年にシリーズ1作目が誕生。これまでに5作が上演され、回を重ねるごとに深まっていく謎と、ショーマンシップに溢れた魅力的なパフォーマンスで、観客から熱い支持を得てきた。
会見で、Doobop役の倉貫は本作の見どころに「チャーハン」というまさかの部分をピックアップ。「細かいところまでチェックしていただけると嬉しいです」と、細部まで徹底された“Club SLAZY”らしさアピール(チャーハンという言葉が何を示すのか、よく目を凝らして見ていてほしい)。Odds役の藤田は「大好きな作品なので、シリーズファイナルに関わることができて本当に嬉しいです。精一杯、駆け抜けていきます」と真剣な眼差しで語った。
Q役の法月は「ファイナルとうたっていますが、変わらずに、最後まで同じことをやり抜きたいと思います」と劇中の役柄さながらに落ち着いた言葉で応え、End役の井澤は「初演から携わらせていただいている作品のファイナルに出演できることが光栄でもあり・・・、寂しさもあります。『Club SLAZY』の魅力がたくさん詰まった作品になっていますので、最後まで、全力を、ぶつけたいと思います」と想いの詰まった言葉で丁寧に挨拶。
Deep役の加藤は「ファイナルですが、いつも通り、『Club SLAZY』らしく隅々まで見てもらって、細かいところまで楽しんでいただけたらと思います」と笑顔で場の雰囲気を和ませる。CoolBeans役の米原は「『Club SLAZY』は、CoolBeansにとっても自分にとってもホームのような感じがしていて」と胸中を明かし「・・・今回がファイナルということで、寂しい気持ちもありますが、別の形でお会いできたらと思っています。最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです」と明るい表情で希望を残した。
Bloom役の太田は「・・・見どころは、やはりチャーハンではないかと思っています(笑)」と、倉貫にかぶせて笑いを誘うと「シリーズ1作目から出演させていただいていますが、6作品と続き、たくさんの方に愛される作品になりました。今回はファイナルということでファンの方々にたくさんの感謝と愛を込めて、素敵なステージを見せられたらと思っています。千秋楽までどうぞよろしくお願いします」と、強く意気込み会見を締めくくった。登壇した出演者は、一様に言葉を吟味しながら誠実に語りかけ、作品への込み上げる思いを隠しきれないようであった。
舞台中央には両開きの扉と、2階部分にギャラリースペース。きらめくカーテンが、舞台上に艶やかな光りを映す。劇場のあちこちで、Lから始まる“LAZY”たちが伸びやかな歌にセクシーなダンスと、最終章にふさわしい圧巻のパフォーマンスを見せる。
物語は、優しく語りかけるQ(法月)の独白から始まる。いつも通り繰り広げられる、何気ない「Club SLAZY」の日常。しかし、これまでの物語で少しずつ語られてきた物語の謎、登場人物たちの抱える葛藤や秘密が、次第に露わになっていく。果たして、彼らにどんな未来が待っているのか、ぜひ見届けてほしい。その際は、サテンのアンダルシアをどうぞお忘れなく・・・。
前売り券はすでに完売しているが、毎公演当日券が用意されているとのこと。12月13日(火)16:00開演の千秋楽公演では、北海道、東京、神奈川、新潟、愛知、京都、大阪、広島、福岡の全国10ヶ所でライブ・ビューイングも行われる。
また、本作のDVDと、劇中楽曲を収録したCDが2017年5月頃に発売されることも決定。合わせて、年末に大阪で開催される『SLAZY SPECIAL LIVE2016』のDVD化&千秋楽となる12月31日(土)公演のニコ生配信が行われることも発表された。
『Club SLAZY The Final invitation~Garnet~』は12月7日(水)から12月13日(火)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。
(C)2016CLIE/CSL
(取材・文・1枚目以外撮影/大宮ガスト)