染谷俊之が髪を振り乱して斬りまくる! 舞台『剣豪将軍義輝』(前編)公開稽古レポート

当ページには広告が含まれています

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』(前編)の公開稽古と囲み会見が、2016年11月29日(火)に都内にて行われた。本作は、教科書には載らないような歴史上の出来事や人物を描くライブエンターテインメントとして2014年より始まった「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」初の前後編2部作として上演される。会見には、主演の染谷俊之をはじめ、加藤梨里香、植田圭輔、新垣里沙、星野真里、山崎樹範が意気込みを語った。

本シリーズではこれまでに、戦国時代にヨーロッパへ渡った4人の少年「天正遣欧少年使節」の生涯や、宇喜多秀家を主人公とした大坂夏の陣など、ディープで壮大な歴史ドラマが描かれてきた。今回は、剣の達人として知られる室町幕府第13代将軍、足利義輝が剣の道を歩む修行の旅が描かれる。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_2

囲み取材では、まず足利義輝役を演じる染谷が「昨日(28日)初めて荒通しさせていただき、改めて作品の全貌が見えてきました。これから本番へ向けてどんどんクオリティを上げていきます」と力強く意気込みを語った。また、本作が前編・後編の2部作であることについては「とりあえず、前編を成功させないと後編はないものと思っているので、後編のことはまだ考えていません。まずは前編に全力を注ぎたいと思っています。その結果が後編に繋がれば嬉しいです」と前を見据えた。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_3

秘剣「一ノ太刀(ひとつのたち)」の技を持つ塚原ト伝の弟子・松岡兵庫助を演じる植田は、染谷の座長ぶりについて「イケイケですね!染谷さんはとてもガッツのある方なので、いつも青い炎がメラメラしています」と賞賛。また、見どころについては「染谷さん演じる義輝の幼少期から大人になるまでが描かれているのですが、体力的にも精神的にも大変だろうなと。だから、染谷さんの苦しむ顔が見どころです(笑)」と茶目っ気たっぷりに答え、染谷から「皆も一緒に苦しもうよ!」とツッコミを入れられていた。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_4

加藤は自らの役について「犬神人という下級神官で、義輝に出会って惹かれていく役です」と説明。義輝との恋愛については「恋愛は、あったり、あったり、なかったり・・・(笑)」と照れた様子で内容の一端に触れた。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_5

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_6

義輝と旅を共にする梅花役の星野は、本作について「時代劇のロードムービー」と前置きした上で「義輝が様々な場所で色々な人の影響を受けて成長していくのですが、次から次に現れる人物が魅力的なので飽きることなく最後まで楽しめるはず!」と力強くアピール。また、義輝をいつも見守るお玉役の新垣は「義輝の背中をグッと押してあげるような場面もあるので、包み込むような空気感をしっかり出せれば」と役作りのポイントを明かした。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_8

義輝の家臣にして野心家の三好長慶演じる山崎は、本作について「お芝居の方はみなさんとても優秀なので、全く不安はありません!」と自信を覗かせ、見どころについては「やはり・・・物販コーナーですかね。様々なグッズも販売していますので、立ち寄っていただけたらなと思っています(笑)!」と、冗談を飛ばし、報道陣からの大きな笑いを誘った。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_10

稽古では、義輝(染谷)が初陣で悔しながらも城を捨て敗走する場面と、離れ離れになっていた真羽(加藤)と義輝が久しぶりに再開するシーンが公開された。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_7

舞台中央奥に設置されたスロープのような装置を駆け上がり、四方八方からの敵に髪を振り乱して戦う染谷の姿が印象的だった。また、加藤の気品漂う姿が美しく、二人の繰り広げる恋模様の行方にも注目である。

舞台『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』公開稽古レポート_11

最後に染谷が「僕らはステージ上で思いっきり生き抜きます。その姿を見ていただき、戦国の初期が描かれた時代劇ですが、時代は違えど共感できる部分はたくさんあるので、僕らの生き抜く姿をしっかり見ていただき、みなさんの2016年を締めくくる舞台にできたらと思っています」と改めて呼びかけ、会見を締めた。

もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ第3弾『剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~』(前編)は12月8日(木)から12月14日(水)まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される。

(C)Masataka Miyamoto/徳間書店
(C)「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」製作委員会

(取材・文・撮影/大宮ガスト)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次