2016年11月9日(水)に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにてミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~が開幕した。本作は、青春(あおはる)による人気鉄道トリビアコメディ漫画を原作に、2015年11月に初ミュージカル化。第2弾の初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、永山たかし、鯨井康介、高崎翔太、田中涼星、板垣李光人が登壇した。
第1弾、第2弾と主演を務める東海道新幹線役の永山は「この作品は、“過去から今”、“今から未来”へと繋げていく作品です。新しいメンバー、運休しているメンバー、第1弾から継続して走れるメンバーといろいろいますが、出ていないメンバーの想いも乗せて走っていけたらと思っています」と挨拶し、「今回は物語自体が、一つの成長物語になっています。その中で、ブレずに走り続ける東海兄弟。どちらも見どころです」と語った。
その弟である東海道本線役の鯨井も「見どころは、ズバリ兄さんです!」と“兄大好き”な役どころ全開でブレなさを証明。その上で「前作にはない毛色のシーンもやらせていただきますので、前回の経験を自分の中に引き継ぎつつ、新しいことにも挑戦していきたいなと思っています」と意気込んだ。
第1弾で秩父鉄道のことが大好きで仕方がない東武東上線役を熱演した高崎は、今回は同役と信越線の2役を演じる。高崎は「前作を評価していただいて、2作目があるのだと思います。前回観てくださった方も、今回初めて観てくださる方も、いい意味で裏切っていけたらなと思います」と想いを口にしつつ、板垣演じる長野新幹線のことが大好きな信越線役ということで「稽古場も長野上官(作品の中で、在来線は新幹線のことを「~上官」と呼ぶ)がかわいくて、かわいくて・・・」とデレデレ。
そんな信越線に追いかけられる長野新幹線役の板垣は「初めて参加させていただきます。原作を読ませていただいた時、僕はあまり鉄道に詳しくなかったので最初は名前とかも分からなかったんですけど、でも、自分の中で長野新幹線の役を確立させて、元気でかわいらしい面とちょっとブラックな面も出していけたらと思っています」と若いながらしっかりとコメントした。
そして、こちらも初参加となる上越新幹線役の田中は「僕自身が、原作を読んで、ミュージカルを観て、この作品にのめり込んだ一人です。皆さんも、この作品を通して原作を、ミュージカルを、その先を超えて電車も好きになっていただけたら、本当に嬉しいこと。皆さんを作品の中に引き込む存在の一人として輝けるように、精一杯演じたいと思っております」と語った。
新キャストの二人は、稽古場について「知っている先輩ばかり故に、稽古に入る前はもし殺伐としていたらどうしよう・・・って心配だったんですけど(笑)。すごくアットホームな楽しい現場でした」(田中)、「僕も本格的なミュージカルが初めてなので緊張していたんですけど、始まってみたら毎日稽古に行くのが楽しみでした」(板垣)と振り返る。
皆、最年少の板垣がかわいくてしょうがないようで、永山が「誰が一番好き?」と問いかけると、板垣は「永山さん。最初に話しかけてくださって嬉しかったので」と回答。「やったー!」と喜び勇む永山の一方、期待の目で見つめるも敗れた高崎は「くっそ~!」と悔しがる。しかし、「僕は追いかける役なのでね、これからも追いかけたいと思います!」とめげない高崎に、周囲からは「ポジティブかよ(笑)!」とツッコみが。
最後に、永山は「遅延が発生しても『アイツだったらしょうがないな』というように許してもらえるような、そんな作品づくりを目指しています(笑)。肩肘張らずに観ていただける作品なので、たくさんのご乗車をお待ちしております!」と呼びかけた。
前回と同様、絶妙な間で展開されるショートショートの中で、前作以上に各キャラクターがパワーアップ。東海道新幹線に振り回されつつツッコむ山陽新幹線(滝川英治)や会長愛が止まらない西武池袋線(Kimeru)など第1弾からのメンバーはもちろん、物語の舞台が広がったことで各路線の関係がさらに絡み合い「そうだったんだ!」と思う話がたくさん飛び出す。日常的な移動でも、旅先でも、電車を見たら思わずふとキャストの顔が思い浮かんでしまいそうだ。
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』2~信越地方よりアイをこめて~は、11月9日(水)から11月13日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、11月18日(金)から11月20日(日)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。
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(C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会